NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

劇場にて「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観てまいりました

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 放射能汚染や環境汚染によって砂漠化して荒廃した未来社会。
 武装集団「ウォーボーイズ」によって拉致された元警官のマックスは、独裁者であるイモータン・ジョーの支配する砦で血液を抜かれる『血液パック』として捕らえられていた。

 そんな最中、イモータン・ジョーに対して、軍団の戦闘部隊の隊長であるフュリオサが謀反を起こして巨大なトレーラーを奪って仲間の女性たちと共に脱走を画策。
 戦闘に巻き込まれたおかげで自由の身となったマックスは、自分の身を守るために彼女たちの逃走の手助けをする事となるが…

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 劇場にてマッドマックス 怒りのデス・ロードを観てまいりました。

 自分は映画を観るまではてっきり最近流行の旧作のリメイクかと思ってたのですが、27年越しの完全な新作の続編だったんですね。(というか監督も同じ人が続投してるのね…)

 肝心の映画の感想はというと、いやー、これは純粋に単純明快で面白かった!!
 なんというか『良い意味で物凄く頭の悪い作品』と言う感じでした。

 感傷的なドラマやストーリーなんてメンド臭いものは存在せずに、最初から最後までひたすら派手なアクションシーンとカーチェイスのみを描いただけの作品で、全シーンの9割ぐらいが車に乗って殴り合いをしてるか、銃をブッ放してるか、銃よりももっと物騒な物をブッ放してるかというようなハチャメチャなノリ。

 そして、このアクションシーンのセンスがブッ飛んでてとにかく秀逸。

 登場する敵や戦闘車両のデザインが物凄く個性的で、キャタピラを履いた武装者やら、ハリネズミみたいに全身にトゲを生やした装甲車、トラックの上部にショベルカーをくっ付けた武装車、更に加えて棒高跳びの要領で車に乗り込んでくる奇襲部隊とか、もう無法者集団が楽しそうにヒャッハーしすぎでとにかく楽しませてくれます。

 特に、仲間を鼓舞するためだけの『巨大なスピーカーとギターとドラムを積んだ専用車輌』には最高に笑わせてもらいましたよ。
 オレも今の仕事を辞めて、あんな車に乗って火炎放射器つきのギターを演奏するような仕事に就きたいわ!!(笑)

 もうなんか『ロックでバイオレンスにも程がある!!』って感じで、とにかくこのバカっぷりは一見の価値アリです。

 アクションシーンの完成度も物凄くて、実際の車をバンバンぶっ壊して撮影していると思われるカーチェイスのシーンはホントに迫力満点で、とにかく観ていて退屈のしない内容なのですが…

 ただ、ホントにそれ以外は何も無い映画(主人公のキャラクターすらマトモに描かれてないレベル)ですので、キチンとしたストーリーとかを求めている人にはとてもじゃないけどオススメできません。

 マジに5分程度の短編映画の方が深いストーリーがあるようなレベルですので、内容の無さは覚悟完了してから観に行く事をオススメしますよ。


 総評としましては、個人的にはある意味で『今年の最高に楽しめた映画』って感じの一本です。

 本気で『恐ろしい程に人を選ぶ作品』といった感じですが、「北斗の拳」とかのモヒカン軍団がヒャッハーするような世紀末的なノリが大好きな人であれば、間違いなくハマって楽しめる内容だと思いますよ。

 莫大な資金と時間をかけてクソ真面目に作った『最高に頭の悪いお馬鹿アクション映画』を求めてるような人になら、絶対に超オススメの一本と言えるでしょう。