しかし、パークのさらなる人気を獲得しようと考えた責任者のクレアは、遺伝子操作により新種の高い知能をもった肉食恐竜『インドミナス・レックス』を作り出し、その展示を開始しようと画策。
インドミナス・レックスの公開の前に、オーナーからの指示により安全性を確認するため恐竜行動学の専門家オーウェンに協力を求める事となるが…
*
劇場にて「ジュラシック・ワールド」を観てきました。
「ジュラシック・パーク」から数えて20年経っての続編(前作から14年ぶり)という事で、恐竜大好きな自分としては期待に胸を膨らませて観に行った訳ですが…
話題作だけあって映像の迫力も凄いし面白かったのは面白かったのですが、結論から言うと期待しすぎた割には『まあこんなもんか?』って感じの感想でした。
何が不満点かというと、やはり序盤~中盤のテンポの悪さ。
予告とかでも予想できるとおり『遺伝子操作で作られた新種恐竜が脱走してパニックになる』というお約束の展開なのですが、恐竜が脱走するまでのプロセスの見せ方がどうにも冗長なんですよね。
どうでも良さそうな主人公の子供たちの家庭の事情とか、ヒロインの恋愛模様とか人間関係とかに無駄に尺が取られてる割に、恐竜の映像は妙に小出しで『観たい映像』がなかなか出て来ないもので、ハッキリ言ってちょっとイライラしましたよ…
百歩譲ってヒロインの恋愛話はともかく少年たちの両親の離婚話は全く掘り下げるつもりが無いなら何のために入れたのか意味不明ですし、『この辺のエピソードを無くして尺を切り詰めた方がテンポが良くなって面白くなったんじゃ?』と思わざるを得ません。
この辺は1作目とかは最初から非常にワクワクする感じに作られてたので、そういう部分は見習って欲しかった…
あと新種恐竜のデザインが散々出し惜しみして引っ張った割には、全然たいした事なくて拍子抜けだったのも残念な要素かも?(というか予想どおりのデザインだった…)
せっかくハイブリッドの設定があるんだから、もっとインパクトのあるデザインでも良かったんじゃないかなぁ?
せっかくハイブリッドの設定があるんだから、もっとインパクトのあるデザインでも良かったんじゃないかなぁ?
ただ中盤辺りまでの展開はちょっと不満点が多いものの、後半のパニックシーン~新種恐竜の捕獲作戦が始まってからの展開は非常に面白くて概ね満足な印象。
若干、『何で翼竜がそんなに凶暴で人間を襲いまくるんだよ!!』(魚食のランフォリンクスとかは意味もなく人間を襲わんだろ…)とか細かなツッコミどころもありますが、まあそこはお話を盛り上げるためにいたし方ない部分かと…(笑)
欲を言えば、パニックシーンでもうちょっと新種恐竜の暴れまわる姿があっても良かったんじゃないかと思うのですが、今回のメインとなる新種恐竜はメインの割には何か全体的に影が薄いんですよねぇ…
(まあ『悪役』だから、あんまり魅力的に描きたくなかったのかもしれませんが、もうちょっと分かりやすい『怖さ』があっても良かった気がします。)
(まあ『悪役』だから、あんまり魅力的に描きたくなかったのかもしれませんが、もうちょっと分かりやすい『怖さ』があっても良かった気がします。)
でも、ラストの展開はアドレナリンが沸騰するぐらいに熱い展開で、ネタバレになるので詳しくは書きませんが『恐竜好きな人ならば超納得できるような燃えるオチ』だと思うので、新種恐竜に魅力が薄い点はそれで帳消しな印象かも?
あと「ジュラシック・パーク」をリスペクトしたと思われるラストのカットも、個人的にはなかなか良かったです。
総評としましては、言う間でも無いですが『恐竜好きならば間違いなく観ておく価値のある作品』だと思います。
若干の不満点もありますが、それを補っても余りあるぐらいの映像の迫力とインパクトはありますので、観るつもりであれば是非とも劇場の大画面で観ておくべき映画だと言えるでしょう。
あと割と3D映画を意識した演出とかも多いので、気になるならば3Dで観ておいても良いかもしれませんよ。