■■■「サベージ・キラー2」■■■
(35点/サスペンス)
結婚式を2日後に控えたキラは、婚約者のマルコと共にマルコの友人の持つ森の中のコテージに泊まる事となるが、そんな彼女たちの元にギャングの一段が襲撃。
マルコを惨殺されたうえに彼女自身も激しい暴行を受けレイプされたうえに銃で撃たれて地面に埋められてしまう。
しかし、森に伝わるアパッチ族の呪いの力によって復活した彼女は、自分を殺した男たちに復讐するためトマホークを片手に立ち向かうのだった…
ギャングたちによってレイプされ殺害された女性がアパッチ族の呪いの力によって蘇えり復讐に向かうという、サスペンススリラー映画。
タイトルに「サベージ・キラー2」と付いていますが実際には「サベージ・キラー」とは何の繋がりも無いお話ですね。(原題は「THE BRIDE」)
まあ『殺された女性がインディアンの呪いによって蘇って復讐を果たす』というプロットが「サベージ・キラー」と殆ど同じなので邦題でなんちゃって続編という扱いにされたのでしょうが、全体的に「サベージ・キラー」ほどのインパクトも無いうえに、あからさまに低予算方向なので単なる二番煎じ映画という感じ…
ジャンルとしてはいわゆるリベンジバイオレンスものの作品で、ストーリー的には『アパッチ族の呪い』という部分以外は特にコレという捻った要素も無いお話ですね。
お話に特にコレという特徴がある訳でもなくて、ギャングの襲撃シーンやらレイプシーンやらが無駄にダラダラと長いせいで、どうにも薄っぺらい要素がむりやり引き伸ばされた印象を受けます。
殺された女性が復活して復讐を始めるまでの尺も60分ぐらいと無駄に長くて、全体的にどうにも冗長な感じ…
その割には肝心の復讐シーンは妙にアッサリとしていてアクション要素も薄め。
復活した後のお姉ちゃんが完全に不死身で負ける要素が微塵も無いために全く盛り上がらないですし、そもそもこのお姉ちゃんが元軍人か何かで『復活する前からギャングたちよりも強かった』ので『強くなって逆襲する』というようなカタルシスもあまりありません。
ラストも特に危なげな要素も無いまま『お姉ちゃんが男どもに復讐して終わり』って感じで、淡々としすぎてて何も盛り上がらないままですし…
また殺された女性が復活する際に『アパッチ族の少女の霊』みたいなのが登場するのですが、この映像が心霊番組の再現フィルムレベルの物凄くチャチな感じの映像で雰囲気作りも台無しな感じですし、とにかく全体的に安っぽさばかりが目に付く作品でしたよ。
総評としましては、特にコレという見どころのない『安っぽい作りのリベンジバイオレンス映画』という感じ…
「サベージ・キラー」とは何の繋がりも無いうえに、単なる二番煎じタイトルなのでなんちゃって続編の割には「サベージ・キラー」を観てたら本作を観る必要がないため、ぶっちゃけあんまりオススメする要素も思いつきません。
ただまあ、あんまりネタ的に楽しめる要素も無いものの色々とツッコミどころは満載なので、そういう目的で観るのであれば良いんじゃないでしょうか…