NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ゾンビーワールドへようこそ」(65点/モンスター)

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■■■「ゾンビーワールドへようこそ」■■■
(65点/モンスター)

 子供のころからの付き合いで、親友のオギーと共に高校生になってもいまだにボーイスカウトを続けているベンとカーターは、スカウト生活から抜け出すために、あるキャンプの夜に抜け出してクラブへと向かう事になる。

 しかし、街中で突然にゾンビの集団の襲撃を受けた彼らは、危機一髪のところを元同級生でストリッパーのデニースに救われる。

 同じようにゾンビに襲われえて逃げてきたオギーと合流した彼らは、クラブに集まっているクラスメイトたちをゾンビから救うために、ボーイスカウトで学んだ技術を駆使してゾンビと戦う事を決意するが…



 ちょっとダサいボーイスカウトの高校生たちが仲間を救うためにボーイスカウトの技術を駆使してゾンビと戦うという、コメディ風味のモンスターホラー映画。

 少し前に流行ったコメディ系ゾンビ映画の新作ですが、ノリとしては二番煎じな感じながらもこれがなかなかの良作でした。

 お話としては『森の中でキャンプしていたボーイスカウトの青年たちが街がゾンビによってパニックに陥っている現場に遭遇し、仲間を助けるためにゾンビと戦う』みたいな感じの内容なのですが、やっぱ『ちょっとダサい主人公たちがリア充のクラスメイトを助けるために奮闘する』という展開は、コテコテながらもなかなかカタルシスがあって面白いですね。

 ノリ的にはコメディ要素が強めの内容で、主人公たちが矢鱈とゾンビと一緒にスマホで自撮りで記念撮影してみたりとか、割と頻繁にしょうもないネタが挟まったりします。
 まあ下ネタがちょっと多めなのは気になりますが、ブラックなネタの割にはギャグもそこまで不快な感じじゃ無くて、コメディ要素のお陰で軽快に楽しめる感じになっているのはなかなか良いですね。

 ただグロ要素もそこそこあるのですが、コメディ要素が強めなお陰で全体的に緊張感が無くて、その辺はちょっと盛り上がりに欠ける部分ではあります…
 またお話の流れ的に序盤~中盤はお話がなかなか前に進まない事やゾンビがちょっとずつしか出てこないせいで、いまひとつテンポが悪い印象を受けたのは残念なところかも?

 でもまあ終盤の展開でのボーイスカウトの知識を用いてホームセンターで改造武器を作ってゾンビの大群と戦う』って流れは、お約束ながらも熱くて良いですね。
 特にラストのクラブでのバトルのシーンでは、今まで小出しにしていたうっぷんを晴らすように大量のゾンビが出現して一気に派手な展開になるので見応えアリ。

 また最後で、幼馴染の3人の男の友情を描いた感じの『ちょっと良い話』的なノリになるのも、なかなかツボを押さえてる感じで良かったです。
 でも個人的には、ストリッパーのお姉ちゃんがヒロインかと思ってたら、あんまりオイシイところが無いまま終わってしまったのは、ちょっと気になったところかなぁ?


 総評としましては、若干物足りない部分もあるものの『意外と良くできたコメディ風味の良作ゾンビ映画って感じの作品ですね。

 ジャンル的にはちょっと使い古された印象のあるネタですが、ごく普通に丁寧に作られた作品だと思うので、そういうコメディ系のゾンビ映画とかが好きな人であればチェックしておいても損は無い一本だと思いますよ。

 このところコメディ風味のゾンビ映画は少し下火になっていた感じだったので、気になるようであれば見ておいても良いんじゃないでしょうか?