■■■「ザ・ウォーク」■■■
(55点/サスペンス)
1973年、パリで暮らす大道芸人のフィリップは、綱渡りやジャグリングの芸を見せて日銭を稼いでいた。
そんなある日、雑誌の記事で読んだ完成すれば世界最高層となるというニューヨークの『ワールド・トレードセンター』の記事に興味を惹かれ、そのツインタワーの屋上の間にワイヤーをかけて綱渡りを出来ないかと画策する。
彼は、恋人のアニーや友人たちと共に計画を進め、『共犯者』たちを募って渡米し、1974年8月6日に遂に計画を実行に移す事になるが…
一人の大道芸人の青年がニューヨークの『ワールド・トレードセンタービル』の屋上にワイヤーをかけて綱渡りに挑戦するという、ドキュメンタリー風味のサスペンス映画。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」やらでお馴染みのロバート・ゼメキス監督による新作で、『ワールド・トレードセンタービル』の屋上での綱渡りに挑戦した青年のドキュメンタリー映画的なノリの作品ですね。
(というか、もともとの原作がこの人の自伝なのかな?)
お話としては、実話をベースに『ワールド・トレードセンタービルの屋上での綱渡りの計画の準備から実行まで』を描いた内容でホントにそれだけの作品なのですが、いわゆる某「世界まる見え~」的なドキュメンタリー番組っぽいノリの映画だと思っておけば間違い無いかと…
ストーリー的にも一人の青年の全体未聞の綱渡りへの挑戦を描いただけの内容でそれ以上でもそれ以下でも無いお話ですし、実話をベースとしてるのでサスペンス的な謎解きなんかも特に無いのですが、そういう部分を差し引いてもドラマチックで映画としては普通に面白い作品です。
主人公を含め登場人物も非常に良い味を出していますし、やはり『色々な困難やトラブルに見舞われながらも目標に向かってチャレンジしていく』という展開は単純に熱くて良いですね。
ドキュメンタリー番組的なサクセスストーリーもののお話が好きな人であれば、なかなか楽しめる作品ではないかと思います。
まあでも、それ以上にはあんまり語るべき内容も無い映画なので、感想としてはあんまり書く事が無い映画なんですよね。
ただ、劇場で公開された時に立体映像の4DXだかのスクリーンで上映されてたので、もっと高層ビルから下を見下ろすような玉ヒュン的な映像が見れる映画なのかと思ってたのですが…
綱渡りシーンとかの映像にもそこまでインパクトは無いですし、終始落ち着いた感じであんまり緊迫感のようなものも感じられなかったのは、ちょっと残念だったところかなぁ?
もっと手に汗握る臨場感みたいなノリを期待していたので、そこだけはちょっと肩透かしな感じでしたよ…
総評としましては、小粒な内容ながらも『普通に楽しめるレベルのドキュメンタリー風サスペンス映画』って感じですね。
先述のとおり、ドキュメンタリー系のTV番組とか特番とかが大好きな人であれば十分に楽しめる内容だと思いますので、そういうノリの作品が好きな人であれば観ておいても損は無いと思います。
逆に緊張感のあるサスペンス的なノリを期待していると、ちょっと肩透かしを感じさせられるかもしれませんので、そういう方面に期待してる人には微妙な感じの作品って感じかなぁ?