NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ヘイトフル・エイト」(65点/サスペンス)

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■■■「ヘイトフル・エイト」■■■
(65点/サスペンス)

 西部開拓時代のアメリカ。
 賞金稼ぎのマーキスは、ある日、賞金首の死体をレッドロックの町へと運ぶ途中で、同じく賞金稼ぎのジョンが1万ドルの殺人犯のデイジーを運ぶところに出会い、同じ駅馬車で町へと向かう事となる。

 道中で新任保安官のクリスも拾って4人になった彼らだったが、おりからの猛吹雪に遭遇し、先客と一緒に山中のロッジに避難して過ごす事に…

 猛吹雪によって閉じ込められて一緒に過ごすこととなった明らかに訳ありな8人の男女だったが、そんな矢先に深夜に毒殺事件が発生。
 マーキスはロッジの客の中にデイジーの仲間が居て、彼女を救出しようと目論んでいるのではないかと疑いを抱くが…



 猛吹雪のロッジに閉じ込められた8人の男女が賞金首を巡って争いを繰り広げるという、西部劇風味のサスペンス映画。

 クエンティン・タランティーノの新作サスペンス映画なのですが、相変わらずのタランティーノらしいなんともケレン味の効いた作品ですね。

 パッケージを見ると、まるで本格的な『密室ミステリー』かのように書かれていますが、ぶっちゃけ謎解き的な要素は殆どなし。 そもそも西部劇的な世界背景で作品が描かれていますので、知能犯の悪人が居てもとりあえず銃の力で解決してしまうような世界観でお話が作られていますので、トリックも謎解きもクソもあったもんじゃありません。(笑)

 じゃあ何がサスペンスなのかというと、どちらかというといつものタランティーノのギャング映画とかによくあるノリの『銃を突きつけあった状態での丁々発止のやり取り』がメインといった感じ。

 会話劇が中心ながらも、事件の犯人探しや賞金を巡った悪党どうしの駆け引きなんかがメキシカンスタンドオフ的な緊張感のある状態で繰り広げられるシーンは非常にタランティーノらしく、それに加えて西部劇らしい軽妙なやり取りやら銃撃戦やらも繰り広げられて、なかなか楽しませてくれます。

 登場人物も非常に個性的でアクの強いキャラクターをしており、この『ひと癖ある悪党どうし(主人公含む)のやり取り』ってノリがいかにもタランティーノ節って感じで良いですね。

 他にもタランティーノらしさと言えば、過剰なバイオレンス描写もなかなかのものなので、そういうのが苦手な人には同監督作品としては久々に辛い作品かも?

 ただ、いかにもタランティーノらしいノリで面白い内容ではあるのですが、全編で3時間弱と物凄く尺が長いのが辛いところ。
 (流石に長すぎてちょっと疲れます…)

 序盤のキャラを深掘りするパートも面白いのは面白いんですけど、事件が起こるまでの流れは流石にもうちょっと端折る事が出来ただろう…という感じ。

 また謎解きに関しても、最終的には『銃を突きつけて犯人に自白させる』というノリなので、本当にこの謎解き要素は必要だったのかと…(笑)


 総評としましては、良くも悪くも『B級テイストの強いタランティーノ監督作品って感じのノリのサスペンス映画』ですね。

 タランティーノらしいケレン味の効いた内容ですので、そういうノリが好きな人であればまあまあオススメかな?
 ただ、最近のタランティーノのブッ飛んだノリを期待してると、意外と地味な内容でちょっと肩透かしを食らっちゃうかも…

 個人的にはタランティーノ作品のなかでは中くらいのレベルかなぁ?』ってぐらいの内容でしたので、まあ過剰な期待をせずに観るぶんには普通に楽しめる映画だと思いますよ。