NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ナイトライト 死霊灯」(25点/オカルト)

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■■■「ナイトライト 死霊灯」■■■
(25点/オカルト)

 ある日、ロビンは4人の友達と共に心霊スポットとして有名なコヴィントンの森に深夜に訪れる。

 そこは多くの自殺者が出る事で有名で、森の中でライトを点けると悪霊が近寄ってきて、それに取り憑かれると身体を乗っ取られて崖から飛び降り自殺させられてしまうという、奇妙な都市伝説のある場所だった。

 彼らはその場所で肝試しとして、5人でそれぞれに隠れて『かくれんぼ』のような遊びを始めるが、やがて彼らの周りで奇妙な現象が起こり始め、恐怖を感じた彼らは森から脱出しようとするが…



 深夜の森に肝試しに訪れた若い男女の5人が、森に伝わる都市伝説のとおりに奇妙な現象に襲われていくという、POV形式のオカルトホラー映画。

 先日観た「ライト/オフ」は『明かり消すと怪物が現れる』という設定の作品でしたが、本作は『深夜の森で明かりを点けると悪霊が集まってくる』という逆の設定の作品ですね。
 オリジナル版が「ライト/オフ」への便乗を狙った作品だったのかは不明ですが、日本版は発売時期からして『便乗作品なのかなぁ…』という印象。
 ぶっちゃけ作品の中身の方も、便乗作品らしい微妙な出来という感じの内容ですね。

 お話としては、『深夜の森に肝試しに訪れた男女が、明かりを点けると『悪霊が集まってくる』とか『森の木に自分の名前を刻んだものは死ぬ』といった都市伝説通りに悪霊に襲われて命を落としていく』という感じの展開。

 いわゆる肝試し系のPOV作品で、ノリとしては特にコレといった捻りも無いストレートな感じの展開ですが、深夜の森の異様な雰囲気はなかなか怖くて雰囲気的な意味では悪くない印象。

 ただお話の構成がちょっとグテグテ気味なうえに、それ以上にPOVの映像が物凄く見づらいのは困りもの。

 全体的にお話のテンポが悪めで、POVらしく一人の視点でお話が進む割には途中でメンバーが分かれて散り散りになったりするせいで、ストーリーの流れが非常に理解し辛いです。
 また特に悪霊の襲撃シーンは、カメラが激しく揺れているだけで何が起こっているのかサッパリ分からない状態で、とにかく観ていて盛り上がりません。

 どんでん返し的な要素として、途中で『主人公がこの森に来た真の目的』みたいなのが明かされるのですが、それも割とどうでも良い内容なのに加えて、その内容に対して特にコレといったオチがある訳でも無いので非常に中途半端な印象。

 あと『明かりを点けると悪霊が近寄ってくる』という設定の割には『主人公たちは常に明かりを点けっぱなし』で設定が特に効果的に使われておらずに殆ど意味のない状態ですし、『もうちょっと設定を活かして怖い内容に出来ただろ?』ってのが正直なところ。

 オチもいかにもPOVって感じの投げっぱなしオチで特にコレといってインパクトも無いですし、なんとも見どころの無い内容でしたよ。


 総評としましては、いかにも低予算な感じの『POV形式の微妙なオカルトホラー映画』って感じの作品ですね。

 POV大好きだとしても『深夜の森の雰囲気』以外はそこまで観るべき要素も無いですし、ぶっちゃけ普通にスルーしてしまっても問題のない一本ってところかなぁ?

 タチの悪いことに予告だけは結構面白そうだったりするのですが、正直に言って『予告の内容が全て』みたいな感じの作品ですので、よほどの物好き以外はチェックしてなくても良い映画だと思います。