NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」(40点/オカルト)

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■■■「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」■■■
(40点/オカルト)

 ニューヨークの大学で歴史を教えるマイクは、ハロウィンの夜に7歳の息子のチャーリーと共にお祭りの見物に出かける事になる。

 ところがチャーリーは「幽霊に借りを払って」という謎の言葉を発したと共に忽然と姿を消してしまい、そのまま行方不明に…
 マイクはチャーリーの消息を追って独自に調査を続けるが、息子の行方はようとして知れず、妻との関係も悪くなり別居するようになってしまう。

 それから1年後、再びハロウィンの迫る時期となってから、彼らのまわりで息子の声が聞こえたり姿を見かけたりといった奇妙な現象が頻発するようになり、事件にオカルト的な何かが絡んでいるのでは無いかと調査を始めたマイクは、毎年ハロウィンの夜に同じような状況での子供の失踪事件が発生している事を知るが…



 ハロウィンの夜にニューヨークで起こる謎の失踪事件と、息子を助けるためのその謎を追う大学教授の姿を描いた、オカルトサスペンス映画。

 泣き顔中年のニコラス・ケイジ主演のオカルトサスペンスだからといって別に主人公が実は幽霊だったとかって話ではなく、子供の『神隠し』(というか魔女隠し?)を題材とした作品ですね。

 お話としては、『大学教授の主人公が、ハロウィンの夜に唐突に「幽霊に借りを払って」という謎の言葉と共に失踪した息子の行方を追ううちに、過去からハロウィンの夜に頻発する同じような失踪事件が17世紀ニューヨークの魔女伝説にあると知り…』といった感じの内容。

 この手のジャンルとしては割とありがちなアメリカ開拓時代の魔女伝説』を題材とした作品ですが、謎解きがメインのサスペンス的な要素の強い作品といった感じですね。

 謎解きがメインだけあって、謎解きの要素やら設定やらは割と良く出来ているのですが、なんというか全体的に非常に退屈な映画というのが正直なところ。

 謎が真相に近づいてからの展開はそこそこ面白いのですが、いかんせん謎の真相に近づくまでの展開が矢鱈と長くて、中盤までの展開がどうにも冗長なんですよ。

 オカルト的な事件がたいして起こる訳でも無く、主人公が淡々と調査を続けているだけみたいな展開が多くて、どうにも盛り上がりません。

 終盤にかかっての謎が解明してからの展開は割と盛り上がって来るのですが、そちらに関してもたいして山場となるようなシーンも無くていきなりクライマックスに突入しちゃう感じで、なんだかメリハリに欠けるんですよね…

 ラストの展開もなんか唐突すぎて安っぽいですし、敵役となる魔女もいま一つ出番が少なくて魅力に欠けますし、全体的になんとも物足りなさを感じる印象。

 とりあえず、同僚のおばさんとタクシーの運転手はとばっちりもいいとこで可愛そうすぎるだろ…とか思ったのは自分だけですかね?


 総評としましては、全体的に見て『いま一つ盛り上がりに欠けるオカルトサスペンス映画』って感じの作品です。

 設定とか世界観とかは悪くないので、もうちょっと見せ方とか盛り上げ方を工夫すればそれなりに面白くなったんじゃないかと思うのですが、とにかく地味で物足りない内容でした。

 ニコラス・ケイジ主演という事でそこそこ話題性はありそうですが、よほど気になっているとかでなければ普通にスルーしてしまっても問題のない感じの作品ではないかと…