特務機関の『モナーク』は嵐に囲まれ人類社会から隔絶された謎の島を東南アジアの沖に発見。
ソ連との軍拡競争に勝つための資源の確保等の目的で軍に協力を依頼し、学者やカメラマン、軍人からなる調査隊が派遣される事となる。
ソ連との軍拡競争に勝つための資源の確保等の目的で軍に協力を依頼し、学者やカメラマン、軍人からなる調査隊が派遣される事となる。
ヘリから爆薬を投下する事で島の地質調査を開始した彼らだったが、彼らの行動は島の守り神たる巨大な怪物の逆鱗に触れる事となってしまい…
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劇場にて「キングコング: 髑髏島の巨神」を観てまいりました。
ハリウッドのモンスターを代表する「キングコング」シリーズのリメイク作品といった感じの新作なのですが、様々なモンスターが登場する1作目的なノリの冒険映画となっています。
というかぶっちゃけ本作は『冒険映画』というよりも、完全に『怪獣映画』といった方が良いような作品ですね。
何が怪獣映画っぽいって、とにかく今回のコングは物凄くデカい!!
マジでゴジラかと思うぐらいのビルディングのような巨大さで、序盤から軍隊のヘリ部隊を相手に大立ち回りをしてくれるのですが、『こんなのヘリ部隊が携行出来る兵器でどうにかなる相手じゃ無いだろ?』って感じの圧倒的なパワフルさを見せてくれて楽しませてくれます。
(まあ実際は30mぐらいのサイズのようなので、ゴジラとやりあうにはちょっと小さいですが…)
(まあ実際は30mぐらいのサイズのようなので、ゴジラとやりあうにはちょっと小さいですが…)
一応は軍隊もモンスターと戦うのですが、ノリ的にはむしろ『モンスターが主役』というイメージを強く受けるような内容です。
時代背景的にも、ベトナム戦争直後という『テクノロジーの発展しきらない時期』を舞台としており、日本でもちょうど怪獣映画の全盛期の『人類と怪獣が対等に戦える時代』(現代だとどうしても怪獣側に超パワーを持たせないとバランスが悪くなるので)を背景としている辺りも、そういう怪獣映画のノリを意識している事がうかがえますね。
本作の最大の見どころは、やはり『画面狭しと大暴れする巨大生物の姿』ですね。
キングコングを始めとして、巨大なクモやらトカゲみたいなのやらといった様々な巨大生物が登場するのですが、どの怪物も相対する人間に対して物凄く巨大でスケールが感じられる印象で映像が作られており、とにかく見ていて迫力があります。
巨大な生物やらモンスターやらが好きならば、この映像の迫力を観るためだけにでも見ておく価値がある印象です。
巨大な生物やらモンスターやらが好きならば、この映像の迫力を観るためだけにでも見ておく価値がある印象です。
ただ、映像も迫力があるし見どころも多くて面白いのですが、難点を挙げるとしたら中盤辺りが若干中だるみする事。
中盤は主に人間を中心にドラマが展開していくという事もあるのですが、それ以上に中盤までのシーンは『予告編に出てくる映像』で迫力のあるシーンが殆ど描かれてしまっているために、先にどんなシーンが来るかが予測出来てしまってちょっと驚きが薄いんですよね…
正直ちょっともったいなさを感じてしまうレベルだったので、もしまだ予告編を観ていない人が居るとしたら、予告の映像は観ずに映画を観に行く事をオススメしますよ。
まあそれでも終盤では初出の怪獣大決戦的なシーンがあったりと何かと熱い展開が目白押しですので、十分に見どころもあって満足だった印象。
あとちょっとだけネタバレになってしまいますが、本編のエンディングが終わった後の『オマケ映像』的な要素に、この手の映画が好きならばニヤリと出来るようなネタが仕込まれていますので、観に行った人はエンディングが終わるまで席を立たないようにご注意ください。
総評としましては、『ひたすら迫力のある映像で楽しませてくれる正統派の怪獣映画』って感じの作品ですね。
その手のノリが好きな人であれば間違いなく楽しめると思いますので、劇場の大画面で観ておいて損は無い一本だと思います。