NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ザ・ギフト」(60点/サスペンス)

イメージ 1

■■■「ザ・ギフト」■■■
(60点/サスペンス)

 シカゴから夫の故郷であるカリフォルニアの郊外に引っ越してきたサイモンとロビンの夫婦。
 順風満帆な滑り出しで生活を送っていた彼らは、街に買い物に出た際にサイモンの高校時代の同級生だったというゴードと再会する。

 サイモンは彼の事を忘れていたが、ゴードは彼との25年ぶりの再会を喜び、彼のもとに贈り物を持って訪れたりと、彼らに親切にふるまってくれる。

 しかし、その後もゴードの『贈り物』は異常なまでに続き、彼の真意を測りかねたサイモンとロビンらは、異様な不安を感じるようになるが…



 ストーカーまがいの行為を行う謎の『同級生』に付きまとわれた夫婦が味わう恐怖を描いた、サスペンススリラー映画。

 「パラノーマルアクティビティ」等でお馴染みのジェイソン・ブラムが制作に関わったサスペンス映画で、ストーカーを題材としたスリラーという感じの作品ですね。

 お話としては、『やり手ビジネスマンの夫が故郷で過去の同級生と再会するんだけど、同級生の様子がどうにも怪しくて…』といった感じのお話。

 序盤は謎の同級生の真意が全く分からずに不安を煽るような内容で、少しづつ謎が提示されていきながら『気味の悪いストーカー男の話』かと思わせる感じでお話が展開していくのですが…

 中盤辺りから、実は夫の側にも色々と秘密があって一転して一筋縄では行かない流れに突入していくという展開は、なかなかに面白いですね。

 特に、中盤以降の徐々に真実が明らかになっていくプロセスが非常に良く出来ており、パズルのピースが一つづつ当てはまるように謎が解けていく流れは、なかなかに爽快感があります。

 ややネタバレになってしまいますが、主人公の夫と謎の同級生の立場が終盤に向かうにつれて少しづつ入れ替わっていくという仕掛けも、捻りが効いてて良い感じですね。

 ただお話自体は面白いのですが、お話の流れが全体的にスローテンポでちょっと冗長な感じなのは残念なところです。
 特に終盤はお話がなかなか進まなくてちょっとイライラしたので、もうちょっと展開が早くても良かったかも?

 ラストが敢えて『スッキリしないオチの付け方』なのも逆にカタルシスがありますし、サスペンスとしては面白い方向性に舵を切ったストーリーの映画だと思いました。


 総評としましては、『そこそこ良く出来た佳作レベルのサスペンススリラー映画』って感じの作品ですね。

 ちょっと緊張感や派手さには欠ける印象はありますが、題材やら伏線の仕込みかたやらの部分ではなかなか捻りの効いた面白い映画という感じ。

 謎解きタイプのミステリーとかサスペンスが好きならば割と楽しめる作品ではないかと思いますので、気になっているのであればチェックしてみても損は無い一本だと思いますよ。