NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「DEAD7 デッド・セブン」(55点/アクション)

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■■■「DEAD7 デッド・セブン」■■■
(55点/アクション)

 近未来、死者が蘇るという原因不明の伝染病が大流行。
 人類はなんとか死者の群れを退けるも文明は崩壊し、生き残った人間は電気も無く水も食料も不足するという困難な生活を送っていた。

 そんななか、死者たちを自在に操るアポカリプタと名乗る悪の女王が出現。
 彼女は死者の軍団を率いてこの世界の支配するために侵略を開始する。

 アポカリプタの侵攻を知ったデザート・スプリングスの町長のシェルビーは、彼女の軍勢に対抗するために7人の訳ありのアウトローたちを召集。
 7人は彼女を暗殺するためにm死者の巣窟であるアポカリプタの砦を目指すこととなるが…



 ゾンビウィルスの蔓延によって文明が崩壊した世界で、ゾンビ軍団を率いる悪の女王と7人のガンマンが対決するという、アクション風味のモンスターホラー映画。

 B級アクション&ホラーでお馴染みのASYLUMによる新作で、「荒野の七人」のリメイク(マグニフィセント7)に便乗する感じで作られた作品だと思うのですが、一言で言ってしまうなら「ゾンビの七人」って感じのお話ですね。

 お話の中身の方も『ゾンビ軍団を率いる悪の女王から町を守るために、ひと癖ある7人のガンマンたちが集結して戦う』という、おおよそそのまんまな感じの内容。

 加えて言うならば、作品の中身の方もASYLUMお馴染みの低予算路線なので、ぶっちゃけて言うと想像の範囲を超えない出来のゾンビものB級アクション映画って感じの作品です。

 ただ低予算といってもASYLUM的にはそれなりに入れ込んだ作品だったのか、アクションや特撮は比較的気合の入ってるレベル。
 それなりにアクションシーンやら見せ場もあって、観ていて退屈しない感じの内容に仕上がっているのは良い感じです。

 7人のガンマンもキチンと個性的に描かれており、キャラが誰が誰だか分からなくなったりしないのも好印象。

 世界観もキャラクターも含めて、総じて良くまとまっている作品ではあると思います。

 ただ、全体的にやはり低予算故のチープさは目につく感じで、アクションシーンもそれなりにあるものの、どうにも盛り上がりに欠ける部分が多くて正直言ってちょっと退屈。

 特に7人のガンマンに関しては、いまひとつ個性の感じられないキャラやらロクな見せ場が無かったメンバーも居たりしたので、各位にもうちょっとシッカリした個性と見せ場があっても良かったんじゃないかなぁ?

 また山場となるシーンもちょっと盛り上がりに欠ける印象があったので、もうちょっとハッタリを効かせた大がかりな見せ場があっても良かった気はします。

 敵キャラに関してもゾンビの女王と側近以外は個性が薄かったのも、残念な部分ではあったかも…

 ちなみに敵ボスのゾンビの女王は、見た目がシャーマンっぽいのでもっとスピリチュアルな戦い方をするのかと思ったら、戦闘シーンになったらメチャクチャ武闘派でちょっと笑ってしまいました。


 総評としましては、典型的な『低予算B級アクション系ゾンビ映画って感じの作品ですね。

 それなりに楽しんで観る事は出来たのですが、期待以上でも以下でも無いという印象なので『ゾンビ(退治)の7人』的なウェスタン風味のB級アクション映画が見たいのであれば、まあ期待した程度には楽しめる映画といった感じ。

 強く推すにはちょっと弱い内容ではありますが、気になっているのであればチェックしてみても良いかもしれません。
 いつもの『出来の良い方のASYLUM作品』程度には楽しめる一本だと思いますよ。