NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「(r)adius/ラディウス」(60点/サスペンス:結構オススメ)

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■■■「(r)adius/ラディウス」■■■
(60点/サスペンス:結構オススメ)

 田舎町で交通事故を起こして意識を失った状態から目を覚ましたリアムは、自分が事故前のすべての記憶を失っている事に気づく。
 彼は助けを求めて近くの町へと向かうが、行く先々で人々が『突然死したかのような死体』ばかりを次々と発見する。

 彼は、大気中に正体不明のウィルスのようなものが拡散しているのではないかと不安に駆られるが、ようやく出会った生きている人間が彼に近づくと同時に唐突に突然死する現場を目撃。
 『自分の半径15m以内に近づいた生き物が一瞬にして絶命する』という謎の現象が、自分の身の回りで発生している事を知る。

 混乱しつつもなんとかして死者を増やさないように努力しようとする彼だったが、そんな最中に彼に15m以内に近づいても絶命しないジェーンと名乗る女性と遭遇。
 彼女も彼と同じように記憶を失っていつつも、彼が事故を起こした際に同じ車に乗っていた事が判明するが…


 『自分の半径15m以内に接近した相手が次々と突然死する』という謎の現象に見舞われた記憶喪失の男の運命を描いた、SF風味のサスペンス映画。

 ノリとしてはシチュエーションスリラー的なお話ですが、なかなか個性的な設定の作品ですね。

 てっきりこの手の作品にありがちな『実は自分が死んでました』みたいなファンタジー的なノリのお話かと思いきや、そういう理不尽系のノリではなくて思った以上にキチンと作られたサスペンスという感じの内容です。

 お話としては『記憶を失ったうえに「半径15m以内に近づいた人間が一瞬で絶命する」という謎の現象に見舞われた男が、ただひとり「自分に近づいても死なない女性」と共にその謎を探る』みたいな感じのストーリー。

 とにかく序盤の展開が非常に秀逸で、周りの人間が次々と死んでいくという理不尽な状況の中で徐々に現状が判明していくも、判明した事実が更に謎が謎を呼ぶ感じの展開グイグイとお話に引き込んでいくという作りは上手いですね。

 淡々と静かにお話が進んでいくなかで犠牲者だけが増えて行くという、独特のスリラー的な雰囲気づくりもなかなか良い感じ。

 お話の主軸となる要素として、『次々と人が死んでいく原因』を探るのと『主人公たちの失われた記憶』を探るというのが同時に展開していく感じなのですが、その辺のお話の構成や組み立てが良く出来ており、次々と新たな謎が提示されていく事で興味を持続させる内容になっているのは面白いです。

 シチュエーションスリラー的な設定ながらも、出オチ的な内容ではなくお話にキチンと広がりがあって、そこそこスケール感が感じられるノリになっているのも良いところですね。

 ただ先述したとおり全体的に淡々としたノリの部分が多くて、特に中盤あたりの展開がちょっと退屈でダルく感じる部分があるのは残念なところ。

 また、ちょっとネタバレになってしまいますが、終盤で割と予想外のどんでん返し的な展開があるのですが、この展開がかなり反則スレスレな唐突さで『良い意味でも悪い意味でもビックリさせられる』のは評価の分かれるところかも?

 ラストのオチとかの落としどころとかも悪くないと思いますし、個人的には予想以上に楽しめた映画でしたよ。


 総評としましては、色んな意味で個性的で意外性のある『そこそこ良く出来たSF風サスペンス映画』って感じの作品ですね。

 B級作品のトンデモ系のノリに耐性がある人であれば割と楽しめる内容ではないかと思いますので、こういった理不尽系のシチュエーションスリラーが好きな人ならば結構オススメ出来る一本ではないかと…

 逆にそういうトンデモ系のノリが許せない人は微妙に感じる内容だと思いますので、自分の趣味に合いそうならばチェックしてみても損は無い映画だと思います。

 ただNetflixとかが大好きな感じの映画』なので、ユーザーならばそっちで待ってみるのも手かもしれません…