元特殊部隊の隊員で、今は自然公園でゴリラの飼育を担当するデイビスは、公園のゴリラの群れボスである『ジョージ』に手話を教えて、今では手話で会話を出来るほどの信頼関係を築き上げていた。
そんなある日、『ジョージ』は唐突に凶暴化して、飼育エリアを脱走して灰色熊を殺害するという事件が発生。
ジョージの肉体が急激に巨大化しつつある事を知った彼は、ジョージを隔離して原因を究明しようとするが、飼育エリア内に空から落下してきた謎のカプセルに理由があるのではないかと考える。
ジョージの肉体が急激に巨大化しつつある事を知った彼は、ジョージを隔離して原因を究明しようとするが、飼育エリア内に空から落下してきた謎のカプセルに理由があるのではないかと考える。
そんな最中、彼らの元を訪れた生物学者のケイトから、そのカプセルがとある製薬会社の作り出した遺伝子操作のための薬の入ったもので、ジョージはその薬に感染してしまったせいで巨大化と凶暴化を開始してしまったという驚くべき事実を聞かされる。
しかし、空から落下してきたカプセルは彼らの元へ落ちてきたものだけではなく、既に他にも2匹の生物が各地で巨大化を開始していたのだった…
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劇場にて「ランペイジ 巨獣大乱闘」を観てまいりました。
結論から言ってしまうと、いやー、ヤバイわこの映画!!
とにかく『頭が悪いB級テイスト全開のお馬鹿なモンスター映画を、全力で予算をつぎ込みまくって大迫力で作りました!!』といわんばかりの内容で、最高に楽しめた作品でしたよ。
個人的に、今年の最高の映画は「パシフィックリム:アップライジング」で決まりかと思ってましたが、自分の中の評価では軽くそれを飛び越えて行った印象。
ただ『棒高跳び』と『走り幅跳び』ぐらいにベクトルが違うので、『飛び越えた』と言って良ってもどこに向かって飛び越えたのかは微妙なところですけど…(笑)
ただ『棒高跳び』と『走り幅跳び』ぐらいにベクトルが違うので、『飛び越えた』と言って良ってもどこに向かって飛び越えたのかは微妙なところですけど…(笑)
ちなみに、お話としては…
ヤバい製薬会社が軍事利用するために「生物を巨大化し凶暴化させるヤバい遺伝子操作の薬」を作ってたら、それが事故で漏れ出してヤバい巨大生物が3匹も誕生。
大暴れして世界がヤバい状況になるんだけど、ヤバい経歴を持つゴリラ並みにマッチョなゴリラ飼育員がヤバいぐらいの大活躍でモンスターたちと大乱闘を繰り広げる。
大暴れして世界がヤバい状況になるんだけど、ヤバい経歴を持つゴリラ並みにマッチョなゴリラ飼育員がヤバいぐらいの大活躍でモンスターたちと大乱闘を繰り広げる。
みたいな感じの内容なのですが…
なんか、さっきから『ヤバい』を連呼しすぎだろ? ってツッコミが入りそうなストーリーの説明ですが、まあそれぐらいに『観ていると知能指数が下がって語彙力を奪われるようなヤバい映画』なんですよ。
とにかく、ひたすらに分かりやすい5歳の子供でも理解できそうな直球ストレートな勧善懲悪のストーリー。
ドゥエイン・ジョンソンの演じるマッチョでカッコいい主人公に、悪徳企業の社長というテンプレート的な物凄く分かりやすい悪役。
『棘やキバがいっぱい生えてる方がカッコ良いでしょ!!』と言わんばかりの巨獣たちの矢鱈とものものしいデザイン。
もう『男の子ってこういうのが好きなんでしょ?』という要素をむりくり詰めこみましたと言わんばかりの、恐ろしく頭の悪いノリ(誉め言葉)の塊のような作品です。
そんなアホみたいなB級テイストまるだしの内容のくせに予算はものすごくふんだんに使われており、巨獣の登場するパニックシーンとかの迫力は凄まじいんだから困りもの。
終盤の巨獣たちの暴走は、まさに『巨獣大乱闘』というサブタイトルにふさわしいような大迫力の大暴れっぷりで、とにかく楽しませてくれます。
終盤の巨獣たちの暴走は、まさに『巨獣大乱闘』というサブタイトルにふさわしいような大迫力の大暴れっぷりで、とにかく楽しませてくれます。
ロック様とゴリラが共闘して戦うという終盤の展開もコテコテすぎて無駄に熱いですし、ロック様のキャラクターも『ゴリラと手話で会話できる動物の飼育員で、元野生生物の保護官で特殊部隊員でヘリも操縦できる凄腕のエージェント』って、『色々設定を盛り過ぎだろ!?』みたいな感じなのですが、そのぐらいの超人じゃないと成り立たないぐらいの獅子奮迅の超人的な大活躍っぷりに、終盤はもうニヤニヤしっぱなしでしたよ。
いや、マジでロック様の主演映画の中では本作が一番好きかかも?
ただ、唯一の不満点としては軍隊と巨獣たちの戦いのシーンがちょっと尺的に物足りない印象があったので、もうちょっと軍隊相手に大暴れするところを見せて欲しかった…って部分かなぁ?
(というか基本的に軍隊がちょっと無能すぎたので、1匹ぐらいは怪物を倒すような展開があっても良かったかも…)
(というか基本的に軍隊がちょっと無能すぎたので、1匹ぐらいは怪物を倒すような展開があっても良かったかも…)
あとどうでもいいですが、巨獣の一匹である巨大オオカミに棘が生えて皮膜でムササビのように滑空するようになった時に、思わず『これ、大怪獣バランじゃん!!』とツッコミを入れたくなったのは自分だけですかね?
(やっぱ、意識してデザインしたのかなあ…しかし何で敢えてそんなマイナーな怪獣を持ってくるのか?(笑))
(やっぱ、意識してデザインしたのかなあ…しかし何で敢えてそんなマイナーな怪獣を持ってくるのか?(笑))
総評としましては、個人的にはメチャメチャ楽しめた『最高にバカバカしくて面白いB級モンスター映画』って感じの作品でした。
B級モンスター映画や怪獣映画が好きな人であれば絶対に劇場で観ておく事をオススメしますが、ぶっちゃけ『頭の悪すぎる内容』のため、それ以外の人にはちょっとオススメしかねるような作品です。
深いテーマ性とかドラマ性とかに全く期待せずに頭を空っぽにして楽しむならば最高に楽しめる作品だと思いますので、そういう作品を求めている人ならば間違いなく観ておいて損は無い一本という感じですよ。
(観終わった後に知能指数が100ぐらい低下したような気分になるかもしれませんが、細かい事は気にせずに楽しんでください。(笑))
(観終わった後に知能指数が100ぐらい低下したような気分になるかもしれませんが、細かい事は気にせずに楽しんでください。(笑))