■■■「モンスター・モーテル」■■■
(30点/モンスター)
春休みに同級生たちと共に海へとバカンスに行く事となった高校生のクリスティンは、友人たちと男女5人で車で出かける事となる。
移動の途中で田舎のモーテルに泊まる事となった彼女たちだったが、彼女たちの気づかぬうちにこの付近で人間をソンビ化させる新種の性病によるパンデミックが発生。
性行為によって感染する『エロゾンビ』と化した人々が、彼らに次々と襲い掛かって来るのだった…
片田舎のモーテルに泊まったエロ高校生たちが性行為によって感染するエロゾンビの集団に襲われるという、モンスターホラー映画。
設定からして色々とダメな予感を漂わせている本作ですが、内容に関しても想像どおりに色々とアレな感じの作品です。
お話としては、『とある高校生たちがバカンスに向かう途中で古びたモーテルに寄ったところ、その周辺でゾンビのパンデミックが発生していました』という感じで特に珍しくもないような感じの設定なのですが、設定はさておいてとにかく下ネタが酷くてひたすら下品なお話といった感じ。
主人公たちの会話が二言目にはエロの話で、作中のギャグのネタもエロネタか排泄物のネタと言った具合で、とにかく下ネタのオンパレード。
登場人物のほぼ全員が日常の8割ぐらいはセックスの事しか考えていないサルのような状態で、ネタだとしても流石にちょっとウザすぎです。
加えて、登場するゾンビたちも『変異した性病のウィルスで性行為によって感染する』という特性を持っているため、『ゾンビなんだけど食べるよりも相手かまわずレイプしようとする』というモンスターまでエロに加担しようとする展開は、なんかもう軽く頭痛を覚えるレベル。
エログロ要素は『B級ホラーの味付け』としてはありふれたものではあるとはいえ、18禁タイトルでも無いのにここまでエロネタに振り切った作品はあまりお目にかかった事がありません。
まあ、下らないエロネタでも笑えるようなノリなら良いですし、目の保養になるようなシーンがたくさんあるのなら良かったのですが、本作のキツイのはエロシーンもグロシーンもとにかく絵面が汚いというところ…
見せ場であるゾンビにレイプされるシーンが、ほぼ婆さんやオッサンばかり…って、もうどうしたらいいのかちょっと良く分からないです。
またグロシーン以外でも割と本気で気分が悪くなる(汚いネタが多すぎて)ようなシーンがあまりに連発されるせいで、開始から1時間ぐらいの辺りで本気で観るのを止めようかと思いましたよ…
ただ終盤になるとネタの過激度が上がってきて、逆にそこそこ面白くなってくるのは逆の意味で困りもの。
脳天を銃で撃ち抜かれてもピンピンしているゾンビの弱点が『股間』だったり、プッシーから触手を伸ばしたりペニスを伸ばして攻撃してきたりするゾンビたちには、もはや1周まわってちょっと笑ってしまいましたよ。
まあ、笑える部分にたどり着くまでがかなり辛いですし、そこまで我慢して観る価値がある作品なのかと言われると、ちょっと疑問ではありますけどね…
総評としましては、とにかく品が無くて酷い内容の『お下品ゾンビ映画』って感じの作品です。
自分はそこそこ下ネタ耐性はあるタイプだとは思うのですが、それでも本作の下ネタ100連発みたいなノリはちょっと辛かったので、そういうノリが嫌いなら絶対に観ない方が良いかと思います。
ぶっちゃけ、このパッケージとタイトルからこの内容は予想できなかったので、もうちょっと下ネタ&エロネタ押し作品だと分かるようなタイトルにして欲しかったですよ…