NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「デッド・シャック ~僕たちゾンビ・バスターズ!~」(50点/モンスター)

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■■■「デッド・シャック ~僕たちゾンビ・バスターズ!~」■■■
(50点/モンスター)

 家庭環境に不和を抱える高校生のジェイソンは、友人のコリン、その姉のサマーと彼らの家族と共に、人里離れたロッジにバカンスに出かけることとなる。

 大人たちが到着してすぐに酒盛りを始めてしまった事から、近所の森の中に探検に出た彼らは、少し離れた場所に怪しいロッジを発見。

 そのロッジに住む女性が、誘拐してきた人間を殺してゾンビたちのエサとして食わせているところを目撃する。

 驚いて逃げ出した彼らだったが、ロッジに捕らえられている人を救い出すために、父親とともに再び謎の女性とゾンビたちの潜むロッジへと訪れるが…



 人里離れた山荘で近所の住人がさらってきた人をゾンビのエサにしている事を発見した少年たちが、なんとかしてゾンビ退治をしようとする…という若者向け系のモンスターホラー映画。

 原題の「デッド・シャック(DEAD SHACK)」ってあまり聞きなれない単語だけどどういう意味なのかと思って調べてみたところ、SHACKはどうやら山小屋とか丸太小屋という意味のようです。
 ということで、日本風のタイトルを付けるなら「死霊の山小屋」みたいな感じでしょうか?

 お話としては、『人里離れた山中にバカンスに来た少年たちが、近所の山小屋でさらってきた人間をゾンビたちのエサにしているのを目撃。さらわれた人たちを救助しようと父親と共にその山小屋に戻るが、逆に返り討ちにあってしまい…』みたいな感じの展開です。

 少年たちが主人公の辺りやら、主人公まわりのキャラの描き方なんかも子供目線な辺りからして、なんとなく低年齢層向けな印象を受けますが、割と残虐シーンなんかも描かれていたりして、ホラーとしてはシッカリと全年齢向けに作られている印象。

 尺が短め(80分程度)な事もあってか、お話のテンポが非常に良くサクサクと話が進んで退屈しないのは良いですね。

 ゾンビとの対決シーンやアクションシーンも割とキチンと作られているのですが、全体的にボリュームが少な目なうえに、低年齢層を向けっぽい薄味さのせいで、いま一つ盛り上がらないままにお話が進んでいく感があるのは残念なところ。

 ただ盛り上がりが薄い部分もあるものの、敵役で登場する防弾装備で身を包んだゾンビ使いのオバサンがなかなかカッコ良くて、キャラも良く立っており良い味を出しているのは良い感じ。

 でも逆に、内向的な主人公や下品でお調子者の友人とその家族は、ちょっとホラーではテンプレート的すぎるキャラという感じで、いま一つ魅力に欠ける印象がありました。

 また終盤の盛り上がりやオチがアッサリしすぎなのと、『ゾンビ使いのオバサンの家族が何でゾンビになったのか?』とか根本的な部分に謎が多く、ちょっとモヤモヤした気分になってしまうのも気になったかなぁ…

 あと、主人公の家庭環境の設定(実は富豪で両親の関係が良くない)とか、たいしてキャラの掘り下げにもなってなかったので、『特に必要なかったんじゃ?』という気がしたのは自分だけ?


 総評としましては、物足りなさは残るものの『そこそこ観れるレベルの若者向けソンビ映画』という感じの作品ですね。

 強く推すような要素はないですが、テンポも良く悪くは無い出来の作品なので、予告とかを観て気になるならばチェックしてみても良いかもしれません。

 個人的には『ネット配信とかで観れるならば観ておいても良いかも?』ってレベルの内容だと思うので、そういうサービスを利用しているなら配信を待ってみるのも手かもしれませんよ。