NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「死霊館のシスター」(60点/オカルト)

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■■■「死霊館のシスター」■■■
(60点/オカルト)

 1952年、ルーマニアの聖カルタ修道院で一人のシスターが首つり自殺をするという事件が発生。
 事件に不可解なものを感じたヴァチカンは、神父のバークと見習いシスターのアイリーンえお現地に派遣する事となる。

 バーク神父たちは、死体の第一発見者であるフレンチという男と共に修道院を訪れ、その場所の調査を開始するが、調査を進めるうちにその修道院に隠された恐るべき秘密を知る事となり…



 修道院で謎の自殺を遂げたシスターの事件を調査するために訪れた神父とシスター見習いが、その場所で恐るべき秘密を知る事となる…というオカルトサスペンス映画。

 ジェームズ・ワン監督の死霊館」シリーズのスピンオフに当たる作品で、死霊館」シリーズに登場するシスターの姿をした悪魔『ヴァラク』の誕生の秘密を描いた作品です。

 お話としては、修道院でシスターが謎の自殺を遂げた事から、その調査のために神父とシスター見習いが派遣されるんだけど、調査を進めるうちに実はその修道院は『呪われた場所』を封印するために建てられたもので、今まさにその封印が解かれかかっている事が判明し…』みたいな感じのストーリー。

 「死霊館」の作中で、シスターの姿をした悪魔『ヴァラクは作品の象徴的な存在として何度も登場して、その凶悪なヴィジュアルで視聴者にインパクトを与えるものの具体的にどういう存在なのかは謎のままでしたが、本作を観ると『そりゃ、こんなものを相手にしてたら夫妻も苦労するわ』というのが納得できるようなお話となっていますね。

 なんで地獄の侯爵である『ヴァラク』がシスターの姿をしているのかも、本作を観れば良く分かります。

 ただ、お話としては死霊館」の設定を補足するような内容になっているものの、ストーリー的な繋がりはほとんど無いも同然なので、特に「死霊館」を観ていなくても本作で完結したお話として楽しめる作りになっているのは良いですね。

 ゴシックテイストのオカルトホラーとして普通に良くできていますし、寂れた不気味な修道院の様子や、顔の見えないシスターの亡霊の姿もビジュアル的になかなか怖くて良い感じです。

 超常現象のシーンや特撮にもなかなか気合が入っており、単純にオカルトホラーとしてもそこそこ見応えがあります。

 ただ、ストーリーは謎解きがメインっぽい作りになっている割には、特に謎の要素があんまり無くて、サスペンスとして特に面白い内容になっている訳でもないのは残念なところ。

 主人公の『シスター見習い』の設定も何か意味があるのかと思いきや、そこまで掘り下げられる訳でもなく、『謎の鍵』の秘密も拍子抜けの感じで、ちょっと中途半端な印象を受けます。

 また、映像や雰囲気づくりに気合が入っている割には、ホラー演出がそこまで怖い感じじゃなくて、『ヴァラク』の存在感以外はいま一つ全体的に印象に残らないんですよね。

 特に終盤は、矢鱈と真っ暗なシーンが多いせいで何が起こっているのか良く分からないシーンもあって、ちょっと勿体なさを感じましたよ…
 (神父の生き埋めシーンだけはインパクトがありましたけど…)

 ラストはキレイにまとまっているんですが、キレイにまとまりすぎているせいで『「死霊館」に繋がる話』としては逆に違和感がありますし、もうちょっと後を引くようなオチでも良かったんじゃないかな?

 でもまあ個人的には、死霊館」のスピンオフとしては「アナベル」よりは「ヴァラク」を掘り下げて、もっと続編を作って欲しいと思う程度には、満足できる内容でしたよ。


 総評としましては、死霊館」のスピンオフ的な要素を差し引いたとしても『そこそこ良くできた印象のオカルトサスペンス映画』って感じの作品です。

 死霊館」の設定を補強する作品として観ても良いですし、普通に修道院を題材としたオカルトホラーとしてもまあまあ楽しめる内容だと思います。

 特に死霊館」シリーズが好きで気になっているなら、チェックしておいても損はない一本だと思いますよ。