NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「トゥ・ヘル」(45点/サスペンス)

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■■■「トゥ・ヘル」■■■
(45点/サスペンス)

 トラック運転手のジョーは、妻のメアリーと幼い娘を事故で失い、そのショックから立ち直れずに自堕落な生活を送り続けていた、

 そんなある日、『臨死体験をする事で生者と死者の世界を行き来する事ができ、死にかけた人間の魂を肉体に連れ戻すことが出来る』という特殊能力を持つという女性ジュリーと出会った彼は、バイク事故で瀕死の彼女の娘であるビリーを救うために彼女に協力する事となる。

 彼女の能力によって首尾よく昏睡状態から目覚めたビリーだったが、目を覚まして以降、まるで別人になってしまったかのうような奇妙な振る舞いを取るようになっていく。

 ビリーの態度に不審なものを感じる彼らだったが、実はビリーの肉体にはかつて事故で死んだはずのジョーの妻であるメアリーの魂が入り込んでおり…



 死後の世界と行き来できる能力をもった女性が瀕死の娘の魂を救おうとしたところ、その肉体に協力者である男性の元妻の魂が代わりに入り込んでしまい…という、なかなかにシュールな設定のサスペンススリラー映画。

 一応、『死者の魂』とか何となくオカルトっぽい設定にはなっていますが、実際の中身の方はオカルト要素は味付け程度という感じで、『ただれた三角関係を描いたサスペンスメロドラマ』って感じの作品です。

 お話としては『霊能力で死者の魂を連れ戻す事ができる女性が娘を救うために能力を使ったところ、何故か救助に協力してくれた主人公の元妻の魂が帰ってきてしまい、さらに主人公とその女性が恋仲になってしまったもんだから、母と娘(実は元妻)と主人公という奇妙な三角関係に発展していく』みたいな感じのストーリー。

 もう設定からしてややこしい感じの三角関係ですが、まあとにかく『安っぽい昼メロでもここまでドロドロした内容のものはそうないだろう…』ってぐらいにドロドロした関係を描いたお話ですね。

 主人公がとにかくダラしない男で、娘を助けるために協力した女性と良い感じの関係になってHしちゃうんだけど、娘の肉体に死んだ妻の魂が入っていると知るや、娘(元妻)の方ともよりを戻してセックスに明け暮れちゃうという…という節操の無さっぷり。

 設定だけ聞くと、あまりの主人公のダメ男っぷりにイライラさせられそうなものなのですが、ここまで主人公がダメダメで節操がないと、イライラするのを通り過ぎて逆にバカバカしすぎて笑えてしまうレベル。

 …っていうか、主人公の順応性高すぎだろ。(笑)

 そして、この『ダメダメな主人公』をニコラス・ケイジが非常に情けない感じに演じているのが、なかなかに良い味を出しています。

 ただ設定の意外性やらは面白いのですが、サスペンスとして観るとちょっとテンポが悪いのは困りもの。

 『主人公の妻の霊』とかの情報が判明するのが結構後半に突入してからで、そこまでは主人公とヒロインが自堕落に過ごすシーンが割と長々と描かれてたりする感じなので、途中でちょっとダレてしまいます。

 まあ『ドロドロした三角関係』がストーリーのメインなので、メロドラマ的な部分に長めに尺を取るぐらいのペース配分でも良いのかもしれませんが、もうちょっとサスペンス的な要素が強くても良かった気がします。

 ラストはちょっと意外な展開に突入したりするのですが、途中のドロドロしたストーリーから予想できるとおりに、割とグテグテな感じの展開。

 ただまあ本作に関しては、むしろ『グテグテすぎて逆に良い感じにまとまっている』感すらあるので、個人的にはキライじゃない感じのオチではありましたよ。


 総評としましては、なんとも『ドロドロした感じの三文サスペンスメロドラマ』って感じの作品ですね。

 この『ダメっぽい主人公とドロドロ三角関係という作風』が気に入ればそれなりに楽しめる内容だとは思いますが、まあ良くも悪くも安っぽいクライムサスペンス風味のメロドラマなので、そこまでオススメという程ではないかなぁ?

 ニコラス・ケイジの演じる『ダメ主人公』に興味があって、ダメ男っぷりを観てみたいというのであれば、その部分は良い味を出しているのでチェックしてみても良い感じの作品かもしれませんよ。