NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「スクービードゥー2 モンスターパニック」(60点/カトゥーンコメディ)

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■■■「スクービードゥー2 モンスターパニック」■■■
(60点/カトゥーンコメディ)

 数々のミステリアスな事件を解決し、アメリカ中で押しも押されぬアイドル的存在となった「ミステリー社」の面々は、その活躍を評されて彼らの業績を称えた『犯罪学博物館』がオープンされる事となる。
 しかし、そのオープンセレモニーの最中に、以前に彼らが退治した『プテロ・ゴースト(翼竜怪人)』にソックリなモンスターの襲撃を受け、会場をメチャクチャに破壊された上に、スクービーとシャギーのドジのせいで怪人を取り逃がし、大事な展示品まで盗まれて面子を丸つぶれにされてしまう。
 彼らは、「ミステリー社」の名誉挽回の為に、なんとかしてプテロ・ゴーストの正体を突き止めようとするが、この事件の裏にはとんでもない陰謀が渦巻いていたのだった…


 日本じゃマイナーだけど、向こうじゃかなり有名なハンナ=バーベラのカトゥーンアニメであるスクービードゥー映画化シリーズ第2弾。

 第2弾と言っても内容的に前作から繋がりがある訳では無いので、前作を観てないと困るというような話では無いです。
 むしろ、原作(アニメ)に登場したキャラが割と登場したりするので、前作よりも原作を全く知らないと、ちょっと辛いかも?

 前作の映画が、『ミステリ社を解散してそれぞれの道を歩んでいた4人(と迷犬のスクービー)が、久々に再結集して力を合わせて事件を解決する』という、『アニメ版のリバイバルをスクリーン上で実写でやっおう!!』みたいなお祭り的なノリだったのに対して、本作ではキャラを掘り下げようと思ったのか『挫折を味わったミステリー社の面々が、逆境を乗り越えて名誉挽回の為に戦う』みたいな少々マジメな展開になっています。

 ただ、スクービードゥーを観る人で、そんなマジメなノリを期待してる人がどれほど居るのか?と言うと少々疑問で、むしろ私のように『おバカなドタバタっぷりをスクリーン上でも見せて欲しい』と思っている人が殆どじゃ無いかと思われます。

 別にマジメな話をやるなという訳では無いのですが、中盤のミステリー社の面々が思い悩むシーンは少々中だるみする感もあったので、やっぱ前作とかアニメ版のような『ノリと勢いで事件を解決』みたいな展開の方が良かったかも?

 アニメ版に登場した怪人達が、CGのモンスターとなってスクリーン上で復活ってノリとか、高校のクラブ棟で活動していた頃の『ミステリー社』の部室を拠点に反撃の態勢を整えるといった、原作を好きな人を意識したサービスカット的な展開も多いのですが、大概の日本人はアニメ版のスクービードゥーなんか観た事が無いと思うので、日本人的には正直言って微妙かな?

 不満点が先に立ってしまいましたが、いつもドジばっかりでお荷物的な存在であるスクービーとシャギーが、一念発起とばかりに大活躍するアクションシーン等はなかなか痛快で胸がすく思いですし、アニメ版のイメージそのまんまな違和感の無いキャスティングも前作のまんまで良い感じですし、復活したモンスター達が大暴れするシーンとかも前作よりも確実にスケールアップしており、原作ファンならずとも『観てるだけでも楽しい』ような作品ではあります。

 総評としましては、まあ悪くは無いかな?といった程度の出来栄えのドタバタ系のコメディ映画です。
 前作を観て気に入った人なら観ておいても良いとは思いますが、むしろ『原作ファン向け作品』のノリが強くなってしまったかなぁ…と思う点もあったので、まあその辺はお好みで…といった所でしょう。

 前作を観てない人は、とりあえず前作から鑑賞しておく事をオススメしますよ。

 原作アニメも、日本でももうちょっと市民権を得てチキチキマシン猛レース並にメジャーになって、1コインDVDとか出てくれないかなぁ?とか思うのは、流石に贅沢ですか?