NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

ゲーム感想:「苺ましまろ」(PS2版)

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■■■「苺ましまろ」■■■
【総評:5点(10段階評価)】

 一応最初に注意。
 サムネイル画像にはネタバレも含まれます。(対して困るようなネタバレじゃないけど)
 ネタバレ嫌な人は、クリックしないように注意して下さい。


 苺ましまろというと、キャッチコピーにもなってるかわいいは正義
 英語で言うと「Masayoshi is Justice!」

 ところで『正義(まさよし)って誰やー?』

 とかって軽いボケかまして、ウィットのある所を見せてみた所で、本編の感想なんか…

 このBLOGでも何度か話題にしてるので今更説明するのもなんですが、人気漫画(&アニメ)である苺ましまろPS2版のゲーム化作品。

 苺ましまろというと、『可愛いキャラ』『ゆるゆる』なストーリー、『ちょっと毒のあるユーモア』ってのが売りの漫画ですが、『あんな内容の無い作品をどうやってゲーム化するんだろう?』と思ってたら、ゲームの方も見事に内容の無い話になってました。

 ゲームの主人公は『伸恵の幼馴染みの大学生』で、夏休みに浜松に帰省して来て2年ぶりに伸恵に再会したという設定になってます。
 (ちなみにキャラの設定はアニメ版に準じてて、伸恵は20歳の短大生という設定。)

 苺ましまろオリジナルの男性キャラってどうなんだろう?と思ってたのですが、あまりアグレッシブさの無いかなり存在感の薄い主人公で、苺ましまろ」の女の子達の行動を見守ってるだけ…といったテイストが強いので、あの世界に混ざっていてもあまり違和感は無いです。
 (でも、美羽や伸恵の突飛な行動にも主人公がツッコミを入れずにスルーしちゃうので、ツッコミ体質の人間がプレイすると若干ストレスが溜まるかも?)

 ゲームのシステムは1日に2回マップ移動を行い、その移動先に女の子がいたらイベントが発生するという、ごく普通のアドベンチャーゲーム

 といっても、原作からし『何も無い日常』みたいなのを描いているので、イベントと言っても「挨拶して、ちょっと会話して分けれるだけ」とかいった感じのが殆どで、非常に『ゆるゆる』である意味原作に忠実と言える内容かも?
 一応、仲良くなれば携帯の電話番号とかを教えて貰えて、デートに誘ったりプレゼントをあげたりとか出来る訳ですが、いやまあ…何があるって、小学生相手ですから何のドラマチックな事も起こりませんとも。(笑)

 アニメ版の設定がベースになってるせいもあって、毒も随分と抜かれてる感じですし、本作の『ゆるゆる』な感じを味わいたければ…といった所でしょうか?
 (美羽の突飛な行動は、ゲーム版でも健在ですが…)

 しかしゲームのシステムの都合上とは言え、『夏休みの間中、小学生の後を付回している20歳の大学生』ってのは、幾らなんでも問題あるかと…(笑)


 ゲームのシナリオやテイストは、上記のように原作を割と上手く再現してるのですが、システムにはちょっと難アリ。

 ゲームは1周2~3時間あればクリアできる程度の、かなり軽いボリュームで、繰り返しプレイする事で発生するイベントがあったりと、基本的に複数回の繰り返しプレイを前提としたシステムになっています。

 ただ、複数回のプレイを前提としてる割には、読み込みが少々遅めだったりとストレスの溜まる要素が非常に多いです。
 特にありえないのが、『女の子の立ちグラフィックが変わるだけで読み込みが発生する』ってのはどうよ!?って感じで、いくら1回の読み込みは短くても、こうも読み込みが煩雑だと会話のテンポとかが大幅に削がれてしまい、初回プレイ時とかは無茶苦茶イライラします。
 (2周目以降は、意外と慣れますが…)

 また、エンディングが全部で15種類(各キャラ3種?)あるようなのですが、シナリオの分岐条件とか発生条件が非常に見えにくいです。
 (同じセーブデータをロードしただけなのに、シナリオが発生したりしなかったりする事がある)
 正味の話、別のシナリオに入るためにプレイのどこをどう改善すれば良いのかがサッパリ分からないので、いくら1プレイが短いとは言え、自力で攻略しようという根性が起こらないのも問題でしょう。

 各キャラ1回づつクリアはしましたが、こっから先は、正直言って「電撃G'sマガジン」辺りに攻略が載るのを待つかなぁ…と言った感じです。


 あと、このゲームやってて物凄く感じたのは…
 昔DCで出てた北へ。ってゲームに物凄くテイストが似てる事。
 (確か、PS2にも移植されてたと思うけど。)

 特に何も起こらない日常会話だけのイベントとか、物凄く薄味な主人公とか、非常に『ゆるゆる』な雰囲気とか、仲良くなって携帯の番号を教えて貰ったり、デートの時にプレゼントをあげたり、実在する街(浜松)をベースにぶらぶらと夏休みを過ごすって辺りも似てますし(といっても、コッチは観光名所や名跡巡りとかはしませんが)…
 何か色んな部分で味わいがソックリなんですよ…

 『何でこんなに似てるんだろう?』と不思議に思ってたら…

 エンディングを観て全てを理解。

 製作が「北へ。」と同じ「株式会社ハドソン」でした。


 そんな訳で、まあ何と言いますか…

 ぶっちゃけ言ってしまえば、苺ましまろのキャラ版の北へ。と思えば
間違いないゲーム
だと思います。


 キャラの個性とか、グラフィックとかは比較的頑張って再現していると思いますし、あの『ゆるゆるで何も起こらない日常』的なテイス