■にゃんこ先生のスカイリム旅日記(3):「盗賊退治家業」
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雑貨屋の親爺の話によると『金の爪』を持っている盗賊は、山の上にある墓地をアジトにしているらしい。
なんとも趣味の悪い連中だが、盗賊どもを成敗した後に墓まで運ぶ手間が省けるので、合理的な場所に住んでいるとも言えるだろう。
なんとも趣味の悪い連中だが、盗賊どもを成敗した後に墓まで運ぶ手間が省けるので、合理的な場所に住んでいるとも言えるだろう。
とりあえず、盗賊退治に行くために村で装備を物色していたところ便利なものを発見した。
俺はちょっとばかし猫っぽい顔をしているが、『ワイルドな外見である事』と『土地勘がある事』は全く関係が無いので、方向音痴である俺にとっては非常に役に立つ魔法になるだろう。
また、準備がてらに村をうろついていると、先日『三角関係』の件でもめていたエルフのオッサンと出遭った。
エルフのオッサンは、俺の公明正大な態度に痛く感心したらしく、お礼を述べるとともにどうやら俺の探索に協力してくれるようだ。
エルフのオッサンは、俺の公明正大な態度に痛く感心したらしく、お礼を述べるとともにどうやら俺の探索に協力してくれるようだ。
せっかくだから、今回の盗賊の討伐に加わってもらう事としよう。
エルフのオッサンと盗賊のアジトへと向かった俺は、盗賊たちを弓矢でチクチクと暗殺しながら敵地を攻略していく。
所詮は初期のクエストに登場するザコ盗賊だけあって、サクサクと倒せるので『この任務は楽勝か?』と思いきや、盗賊のボスが潜んで居そうな墓地の奥地に進むにしたがって、大量のクモの巣で通路がふさがれているのを発見。
何だか嫌な予感を感じながらも通路を進むと、予想通りにメチャクチャ巨大なクモが奥の部屋から出現しやがった。
デカいと言うか、村で見た牛の3倍ぐらいの図体があるんだが、ちょっとこの地方のクモは発育が良すぎるんじゃないか?
デカいと言うか、村で見た牛の3倍ぐらいの図体があるんだが、ちょっとこの地方のクモは発育が良すぎるんじゃないか?
正面からやりあうのはあからさまにヤバそうなので、前の通路に下がって体制を立て直そうとしたところ、仲間のエルフのオッサンが奥の部屋へと突入。
何だか知らんが、物凄い勢いでガチンコで殴り合いのバトルを開始した。
何だか知らんが、物凄い勢いでガチンコで殴り合いのバトルを開始した。
オッサンの勇気に敬意を示しつつ、オッサンが瀕死で倒れているうちに巨大グモに弓矢をしこたま撃ち込んで無事に撃破に成功した。
オッサンも半殺しにはなったけど、とりあえず一命は取り留めたみたいなので、まあ問題ないだろう。
オッサンも半殺しにはなったけど、とりあえず一命は取り留めたみたいなので、まあ問題ないだろう。
巨大グモを倒した後に部屋を物色していると、部屋の奥から助けを求める声がする。
どうやら、盗賊のボスがクモの巣にグルグル巻きになって捕らえられていたようだ。
どうやら、盗賊のボスがクモの巣にグルグル巻きになって捕らえられていたようだ。
と言うかお前の部下は誰も助けに来ずに前の部屋に待機していたんだが、もしかしてボスって割にはあまり人望が無いんじゃないか?
どうやらコイツが件の『金の爪』を持っているらしいのだが、部下も皆殺しにされて懲りただろうと思い、善良な俺は盗賊をいったんクモの巣から開放してやる事とする。
すると自由になった盗賊は、『誰がお宝を渡すかよ!!』といかにも三下っぽい捨て台詞を発しながら墓地の奥へと逃げ始めたので、とりあえずあらかじめ準備しておいた火炎の魔法で丸焼きにしてやった。
『実は全く信じて無かったんだろう?』って、いやいや善良である事と慎重である事は別問題だからな…
かくして今回の任務の目的である『金の爪』を手に入れた俺は、いったん村へと戻る事にした。
(続く)