NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち」(50点/サスペンス)

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■■■「七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち」■■■
(50点/サスペンス)


 郊外の厳格なカトリック系の女子高に通うグレースは、彼女を含めた7人の少女たちで学校のスクールカーストの頂点として君臨しており、その奔放な行いから周辺から『七つの大罪』になぞらえた『シンズ(罪)』というニックネームで呼ばれていた。


 そんなある日、大人たちに『シンズ』の活動を密告したメンバーが居る事が判明。
 メンバーのうち一番の優等生のオーブリーが怪しいと考えた彼女たちは、オーブリーが大事にしている『秘密の日記』を盗み見たところ、『シンズ』や学校の生徒たちの悪事や悪口が事細かに記されている事を発見する。


 彼女たちはオーブリーを密告の犯人と考え、湖畔の小屋へと拉致して集団リンチを行うが、隙を見てオーブリーは森の中へと逃走しそのまま行方不明になってしまう。


 そして警察によるオーブリーの捜索が始まった直後に、メンバーの一人のケイティが『口にバラを押し込まれた死体』として発見されるという事件が発生し…

 


 カトリック高校のスクールカースト頂点に君臨する7人の少女たちが、思いがけず連続殺人事件へと巻き込まれていく…という、サスペンススリラー映画。


 一応は『謎解きスリラー』の形態を取っていますが、実際の中身の方は『学園もの』的なテイストが強め『学園生活/スリラー』が半々ぐらいの割合で混ざったような感じの作品ですね。


 『学園生活/スリラー』が半々という説明のとおり、学園ドラマ的な内容の部分が割と強めとなっており、少女たちの奔放な学園生活とそこに現れた『歪み』的な出来事を描いた序盤の部分は、日常的な生活が非日常へと変化していくという学園サスペンスらしい雰囲気も良く出てて割と悪くは無い印象。


 ただ学園テイストの雰囲気映画としては良いのですが、全体的にサスペンスとしてはパンチが弱い感じなんですよね。


 本編のうち学園ドラマ要素の部分がかなり長めで、事件が動き出すのはかなり後半に入ってから。
 それなのに『連続殺人』なんかを題材にしているので、序盤は日常的で冗長すぎますし終盤は事件の進行が駆け足すぎて、どうにもバランスが悪い印象


 サスペンス要素を楽しむ間もなく、次々に事件が起こった後は勝手に謎解きに突入していく感じなので、サスペンスとしてはちょっと盛り上がりに欠けます。


 また人間ドラマにしても、主役である七人の少女たちのキャラがシッカリと掘り下げられているのは良い感じのですが、お話的には特に深い内容も無くてドラマとして見るとそこまで面白い訳でも無いのは困りもの。


 ラストの謎解きに関しても、『納得のいく展開』ではあるのですがあまり捻りも無くて、特に面白味もないのでパンチに欠けるんですよね…
 扱う題材からして、もうちょっと毒が強い内容でも良かったんじゃないかなぁ?

 


 総評としましては、『全てが及第点の学園生活/スリラー映画』みたいな感じの作品ですね。


 総じて悪くない出来なのですが、悪くはないもののいま一つ面白味に欠ける作品というのが正直なところですよ。


 気になるのであれば観るのを止める事は無いですが、敢えてオススメするほどの要素も無いので『まあお好みで…』といった感じの一本だと思います。

映画感想:「マシンガール DEAD OR ALIVE」(35点/アクション)

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■■■「マシンガール DEAD OR ALIVE」■■■
(35点/アクション)


 近未来のアメリカ。
 ガールズバンドであるエマ、エイミー、ジル、キャッシーらの4人は地方でのライブ公演の帰り道で、に絡んできた何者かによって事故を起こしてしまい、車が立ち往生してしまう。


 警察を名乗る人物に案内された建物でガスによって昏倒させられた彼女たちは、目を覚ますと自分の片腕が奇妙な武器に改造されている事を知り混乱するが、更にはスクラップ場に設けられたコロシアムのような場所で強制的に死闘に参加させられる事が判明。


 その場所は実は『謎のカルト集団』によって支配された場所で、誘拐されてきた者たちが、囚人や荒くれ者たちと『儀式』のためにデスマッチを繰り広げさせられるという恐るべき死の闘技場で、彼女たちはその『闘士』として選ばれてしまったのだった…

 


 アメリカの片田舎で謎のカルト集団によって捕らえられた女性たちが、身体を武器に改造されて強制的にデスマッチに参加させられる…という、バイオレンスアクション映画。


 なんか井口昇監督の片腕マシンガール」を髣髴(ほうふつ)とさせるようなタイトルでビジュアル的にも似たイメージを受ける作品ですが、当然ながら片腕マシンガール」とは何の関係も無い作品です。


 お話としては『頭のおかしいカルト集団に誘拐されたガールズバンドのメンバーが、片腕を武器に改造されて「儀式」と称したデスマッチに参加させられる』みたいな感じの展開。


 『片腕を武器に改造』といっても、『腕を切り落として代わりに斧やら刀やらハンマーやらを取り付けてるだけ』という恐ろしく雑な改造で、見た目もコブラのサイコガン』というか星雲仮面マシンマンの怪人』(よけい分かりにくい)みたいな感じで、腕に得物を取り付けただけという雑な改造。


 低予算映画ですので当然ながら特撮に別にCGとかは使われておらず、『腕に作り物のカバーと剣とかを被せてるだけ』という自主製作映画レベルの特撮なので、映画としてはB級というかD級ぐらいのレベルで低予算まるだし感が辛いです。


 まあ『女性の片手が武器になっている』という設定はビジュアル的なインパクトを狙ったデザインなのでしょうが、本当に『腕に剣やハンマーを引っ付けただけ』で筋力の強化とかは行われていないので、改造してる意味が無さすぎなのはいかがな物かと?(笑)


 またビジュアル的な奇抜さは強いのですが、肝心のお話の中身の方はあんまり弾けきれていないのは困りもの。


 アクションシーンも『不自然に腕に得物を取り付けたお姉ちゃんが動きづらそうに暴れてるだけ』で、バトルアクションとしてもあんまり見ごたえが無いですし、お姉ちゃんたちも戦う相手の敵役も、そこまで面白いキャラやインパクトのあるような個性的なキャラが居なくて、いま一つ盛り上がりません。


 また、地下闘技場を舞台にしている割には『闘技場で戦うシーン』がそこまで多くなく、『闘技場の主催者の権力争い』やら『姉妹間のゴタゴタ』(さらわれたバンドのメンバーに主人公の妹がいる)といった、ダルい感じのシーンに尺が多く割かれており全体的にテンポが悪いのも困りもの。


 主人公たちを拉致した『謎のカルト集団』が、一応『狂信的な信者を集める謎の集団』みたいな設定なのですが、作中であんまり勢力や権力を持っているように見えず『単なる田舎者の集まり』みたいな雰囲気で凄みが全く感じられないせいで、お話に説得力が薄いのも難点かなぁ?


 一応、残虐描写とかは強めで『派手に見せようと努力している部分』は感じ取れるのですが、ビジュアルのインパクトを考えると、『もうちょっとキャラクター的にも演出的にも弾けた派手な内容だったらなぁ…』と感じさせられる部分の多い作品でしたよ。

 


 総評としましては、『地味で盛り上がりに欠けるD級ぐらいの低予算アクション映画』って感じの作品ですね。


 パッケージのビジュアルはバカっぽくて面白そうなのですが、実際の中身の方はそこまで弾けた内容でも無いので、片腕マシンガールみたいな弾けたノリを期待してると肩透かしを食らってしまうかも?


 ぶっちゃけ特に推すべき要素もありませんので、よほど『片腕マシン美女(笑)』の活躍が気になるので無ければスルーしてしまって良い作品だと思いますよ。

映画感想:「必殺! 恐竜神父」(25点/アクション)

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■■■「必殺! 恐竜神父」■■■
(25点/アクション)


 突然の自動車の爆発事故で両親を失った敬虔な牧師のダグは、先輩牧師の勧めで心の傷を癒すために中国へと旅にでる。


 旅先で、偶然にも忍者に追われて絶命する寸前の女性から恐竜の牙の化石を受け取るが、その化石は実は人間を恐竜に変身させるという超パワーを秘めたものだった。


 期せずして恐竜パワーを手に入れたダグは、暴漢に襲われていた娼婦のキャロルを助けた事を切っ掛けに彼女と共に街に潜む巨悪との戦いを決意するが、彼らを狙い街を牛耳ろうとする中国ニンジャの軍団が出現し…

 


 恐竜に変身するパワーを手に入れた神父がマフィアの率いるチャイニーズ・ニンジャ軍団と戦う…という、ヒーローもの風味のアクションコメディ映画。


 『恐竜に変身する神父が中国ニンジャ軍団と戦う』という時点で既に意味不明過ぎる設定なのですが、それ以外の部分を含めても色々と無茶苦茶でハチャメチャな設定のZ級レベルの超低予算アクション映画ですね。


 設定から想像できるとおりに何ともカオスな内容で、『超低予算系でマジメに撮った作品』というよりは『超低予算をネタにしてネタ方向に振り切ってやろう』というお馬鹿テイストの映画という印象。


 お話の舞台として『中国』が登場しても、主人公が『中国に着いた』みたいに語ってるだけで、どうみても『その辺の近所の山の中で撮った映像だろ』みたいな感じだったり、車が爆発するシーンでは『爆発炎上する車』みたいなテロップで映像が省略されていたりと、物凄い割り切った手抜き…もとい製作費の節約っぷりが大胆で、なかなか笑わせてくれます。


 ストーリーも物凄いグテグテで、中国ニンジャ軍団の時点で『中国なのかニンジャなのか、ハッキリしろ!!』って感じではあるのですが、唐突にどうでもいい明らかな脇役キャラの過去の回想が入ったり、主人公の先輩神父が中国ニンジャと繋がりがあったり、何の伏線もなくニンジャの刺客として『主人公の生き別れの兄弟』が登場したり…


 とにかく、ストーリーの整合性とか『なにそれ美味しいの?』ってレベルでノリとイキオイだけで作ってる感がヤバいです。


 肝心の主人公が変身した『恐竜神父』の姿も、『デパートの屋上のショーの着ぐるみかよ?』とツッコミを入れたくなるような安っぽさで、この着ぐるみがニンジャ軍団と華麗な死闘を繰り広げるシーンは爆笑もの。


 とまあ、ここまで書くと色んな意味で『割と面白い映画』のような雰囲気があるのですが、実際の中身の方は何というかシナリオも特撮も含めた『グテグテっぷり』が酷くて、観ていてなかなかに辛い内容という印象。


 ストーリーは支離滅裂でまとまりが無くて、何を描きたいのかサッパリ分かりませんし、肝心の『恐竜神父』の出番も殆ど無くて全体的にテンポが悪いです。


 また、『低予算をネタにしたギャグ』のようなシーンを所々で挟んでくるうえに、ギャグのセンスも微妙なので『ここはもしかして笑うべきシーンなの?』と困惑してしまうようなノリが散見されたのも、バカ映画としては気になるところかなぁ?


 この手の映画は『バカを真面目にやってる』方が面白い場合が多いので、『マジメだけど低予算でダメになっているシーン』と『ネタのシーン』が、もうちょっとシッカリと描き分けられてた方が良かったような気がしますよ…

 


 総評としましては、色々とダメダメな感じの『超低予算特撮アクション映画』って感じの作品ですね。


 ネタ映画としてチェックするぶんには、なかなか楽しめる内容ですので観ておいても良いと思いますが、普通にアクション映画のとしてのクオリティを1ミリでも求めたらダメな映画という印象でしたよ。


 とまれ、ネタとして超低予算のバカ映画を求めているのであれば、チェックしておいても損は無い一本ではないでしょうか?

 

映画感想:「#フォロー・ミー」(50点/サスペンス)

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■■■「#フォロー・ミー」■■■
(50点/サスペンス)


 過激な動画で人気の動画配信者であるコールとその仲間たちは、ロシアの富豪であるアレクセイの招待で、モスクワで開催される『究極のリアル脱出ゲーム』に参加する事となる。


 その脱出ゲームは『巨大な監獄の廃墟』を舞台として、囚われた仲間たちをコールが制限時間以内に『死の罠』から救い出すという内容のものだった。


 しかし、本物の死体を使ったギミックや参加者の命が本当に危険に晒されかねないようなトラップの数々に恐怖を感じた彼らは、主催者にゲームの中止を申し出るが、何故か主催者側の反応は無く…

 


 動画配信者の若者たちがロシアの富豪が仕掛けた『リアル脱出ゲーム』に参加するが、そのゲームは予想外の事態へと発展していく…という感じの、サスペンススリラー映画。


 このところ割とあちこちで作られている、『リアル脱出ゲーム』やら『巨大お化け屋敷』やらの参加者たちが予想外の恐怖に見舞われる…みたいなノリのスリラー映画ですね。


 最近アメリカではこういった、実際の廃墟を利用したイベント参加タイプの『リアル脱出ゲーム』やら『お化け屋敷』やらが流行っているらしくて、そういった施設を題材にした作品も多くつ作られているようなのですが…


 この手の作品のお約束としては、『主催者が殺人鬼等の本当にヤバい連中でした』というパターンか、もしくは『実はすべてフェイクでした』という2つのパターンに大別される事が多いのですが、同じようなプロットの作品が多すぎるせいで『設定の時点で既に穿った鑑賞の仕方をしてしまいたくなる』のは困ったものです。


 本作も基本的に他の類似作品と同様のノリといった感じで、『リアル脱出ゲームで繰り広げられる異常な事態は虚構なのか現実なのか…』といった部分が中心となってお話が展開していく感じ。


 お話のテンポはまあまあ良いですし伏線の張り方なんかも割と上手く、サスペンス的なノリを中心にサクサクとストーリーが進んでいく作りは悪くありません。


 ただ、なんとなく『主人公たちの陥るピンチ』が全体的に緊張感がなく、『死の罠』も地味で怖さがいま一つ感じられない雰囲気のため、いま一つ盛り上がりに欠けるのは困りもの。


 また『脱出ゲーム』の謎解き自体もあまり面白味が無くて、その辺が映画の淡々とした印象に拍車をかけている感じなんですよね。


 ただオチは少し捻りが効いてて面白かったですが、個人的にはちょっと先の展開が読めてしまったので、もうひと捻り欲しかったところかなぁ?


 流石にこの手のアイデアは、同系列の作品が多すぎてやや食傷気味になってる感があるので、今後の作品ではなんらかブレイクスルーが無いと厳しいかも…というのが正直な感想でしたよ。

 


 総評としましては、『可も不可もない脱出ゲームを題材としたサバイバルサスペンス映画』って感じの作品です。


 悪くはないのですが強く推すような要素も無いので、オススメするにはちょっと弱い印象。


 この手の作品が好きで気になるのであれば観るのを止めるほどではないですが、特に急ぐ訳でもなければサブスクリプション系のサイトとかに入るのを待ってみる程度でも良いかもしれませんよ。

 

映画感想:「ビハインド・ユー -その「何か」は、鏡の中にいる-」(35点/オカルト)

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■■■「ビハインド・ユー -その「何か」は、鏡の中にいる-」■■■
(35点/オカルト)


 事故で母親を失ったオリビアとクレアの姉妹は、父親が海外から帰ってくるまでのあいだ、叔母であるベスの元で暮らす事となる。


 子供たちに異常に冷たく、『深夜に部屋から出ないように』と厳命する叔母の態度に不安なものを感じる姉妹だったが、そんなある晩、幼い妹のクレアは奇妙な声に導かれて地下室に侵入。


 声に命じられるままに地下室の鏡の前で呪文を唱えてしまうが、それ以降、彼女たちの周りでは異様な現象が起こるようになっていき…

 


 叔母の家に引っ越してきた姉妹が、その地下室に封印されていた『鏡の中に潜む何者か』の呪いによって恐怖に晒される…という、オカルトサスペンス映画。


 いわゆる『呪いの鏡』を題材とした作品なんですが、なんというか地味で印象の薄い作品というのが正直な感想です。


 お話としては『とある姉妹が家庭の事情でしばらく叔母の家に同居することになるんだけど、この叔母が実は過去に「呪いの鏡」にまつわる恐るべき事件に巻き込まれており、姉妹たちが誤って呪いを解いてしまった事で恐るべき事件が再び発生する…』みたいな感じの展開。


 『この家に隠された呪いの秘密』とか『叔母が過去に関わった事件とは?』といった部分の謎解きを中心としてお話が展開していくというオーソドックスな流れなのですが、TV映画らしく映像も演出も含めで作品が全体的に地味な印象です。


 恐怖演出で『鏡に閉じ込められた悪霊っぽい何者か』がチラ見せ的に登場したりするのですが、この『チラ見せ』が本当に『チラッ』としか見えなくて、画面に何が映ってるのか殆ど分からないような状態のため怖さを感じる事が全く出来ません。(というか、シーンを見ても『本当に映ってたのか』を確かめ直さなければ分からないレベル。)


 ちなみに、この悪霊は終盤のお話が盛り上がったシーンでも、やっぱり『チラッ』としか登場しないので、演出とかの問題ではなくて単純に予算が足りなかった事が原因のような気がします。


 まあ悪霊の出番が少なくても、オカルトらしい雰囲気作りが良く出来てれば良いのですが、この雰囲気作りも何かイマイチで、全体的に非常に安っぽいテイストばかりが漂う作品になってしまっているのは困りもの。


 『叔母さんの過去の秘密』とかの謎解きも妙に引っ張りすぎてて、話の全体像がなかなか見えてこないせいで観ていてどうにもストレスが溜まってしまうんですよね。


 お話の全体像が見えて来てからの展開は、いかにもオカルトサスペンスって感じのノリで悪くないですし、終盤の展開はそこそこ盛り上がる感じではあるのですが、前述のとおり『悪霊』の出番が矢鱈と少なかったりといまひとつ盛り上がりきれません。


 また、主人公たちを襲う『悪霊』に関しても、バックボーンの掘り下げが弱くて魅力を感じられないので、演出も相まっていま一つ盛り上がらないんですよね…


 描きたい方向性とかは分かりますし狙い自体は悪くないとは思うのですが、『もうちょっとどうにかならんかったもんかなぁ?』というのが正直な感想の映画でしたよ。

 


 総評としましては、全体的に『どうにも盛り上がりに欠けるオカルトサスペンス映画』という感じですかね?


 お話も演出も全てにおいて薄口で見どころに欠ける作品といった感じなので、正直あんまりオススメするような要素は無いかなぁ…


 気になるというのであれば観るのを止めるほどでは無いですが、そうでなければ普通にスルーしてしまっても良いレベルの一本かも?

 

映画感想:「フローズン・ストーム」(20点/サスペンス)

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■■■「フローズン・ストーム」■■■
(20点/サスペンス)


 出産を間近に控えた作家のナオミとその夫のマットは、ノルウェーでのサイン会の帰りに街道脇で車を止めて休憩していたところ、吹雪に巻き込まれて車ごと雪に埋没してしまう。


 車のドアも開かずエンジンもかからないうえに、携帯電話も通じない状況で極寒の車内に閉じ込められるという状況に、妻は車の窓を割ってすぐに脱出することを主張するが、夫は車内で助けを待つべきだと主張。


 彼らは、夫の主張に従って車の中で助けを待つこととなるが、助けが現れないことによる疲労と焦燥感、2人の意見の対立から、車内の空気は徐々に悪くなって行き…

 


 吹雪に巻き込まれて雪の中に車が埋没してしまい車内に閉じ込められてしまった作家夫婦が、なんとかして危機を乗り越えようとするという、パニックものサバイバルサスペンス映画。


 『人里離れた場所で雪の中で車内に閉じ込められる』という極限状況を題材にしたパニック映画で、いわゆる閉鎖環境型のワンシチュエーションスリラー映画ですね。


 なんでも『実際にあった事件』をベースとしたお話のようですが、設定から想像がつく通りになんとも地味な作品です。


 お話としては『雪の中に埋まった車の車内』でのみ物語が展開していくので、基本的には会話劇が中心といった感じ。


 パニックから疑心暗鬼に陥りつつも、夫婦がお互いに隠し事をしている事があったりして徐々に対立しあうようになっていく…みたいなお約束の流れなのですが、基本的に車内から全く外に出ないのでビジュアル的な面白味も無く、雪の中に埋まってるだけなので当然ながら派手な展開もありません。


 それに加えて、夫婦が互いに『隠している秘密』もサスペンスとしては微妙な内容で、そこまで激しく対立しあったりピリピリするような緊張感も無いので、とにかく観ていて退屈です。


 また単純に『退屈』なだけなら良いのですが、自分がパニック映画で一番腹が立つ『主人公たちの無能な行動』がひたすら繰り返されるのが観ていて辛いんですよ。


 最初に『雪に埋まったせいドアや窓が開かなくて外に出れない』という状況に陥るのですが、『窓を開けてみるための努力』を殆どしてみなかったり、『助けを待つ』と言いつつも誰かが通りかかった時にすぐに対応できるように準備をしておかなかったり…等、とにかく主人公たちが無能すぎて非常にイライラさせられます。


 そもそも、『彼らがここに居る事を誰も知らない』のに無計画に救助を待ち続けるのも意味不明ですし、数日待って誰も通りかからないようなら諦めて体力のあるうちに『とっとと窓を割って旦那一人で助けを呼びに行けよ』(少なくとも2週間も車内で待ち続ける意味が分からない)としか言いようがありません。(極寒とはいえ車外は晴れてて普通に歩いて外に出れる状況なのに…)


 一応、終盤辺りで少しだけ盛り上がる展開もあるのですが、それまでの退屈な部分を帳消しに出来るほどの内容でもないですし、そこまで見るのが既に退屈すぎて辛すぎです。


 オチも『最初に窓を割って脱出してたら半日ぐらいで解決してたんじゃない?』みたいな終わり方ですし、久々にあまりにダルすぎて本気で早送りして飛ばしたくなった作品でしたよ…

 


 総評としては、とにかく『退屈でダルい印象のワンシチュエーションサスペンス映画』という感じ。


 ひたすら退屈なだけで、バカ映画とかネタとして楽しめる要素も無いですし、なんというか観ていて辛いだけの映画でしたよ…


 特にオススメするような要素も無いので、普通にスルーしてしまって問題のない一本ではないかと思いますよ。

 

映画感想:「ザ・プロテクター 絶対に渡してはいけない機密情報24時」(60点/アクション)

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■■■「ザ・プロテクター 絶対に渡してはいけない機密情報24時」■■■
(60点/アクション)


 銀行で働く警備員のカムコンは、ある日の夜勤明けの帰りに近所の食堂で謎の銃撃戦に巻き込まれてしまう。


 かつて軍の特殊部隊のエリートだった彼は、銃撃戦に謎の襲撃者たちに反撃し、なんとか脱出に成功。


 襲撃者たちに狙われていたと思しき一人の男性を救出するが、その男は実は近隣の国家であるケントラットの大統領で、国家転覆を目論む恐るべき陰謀に巻き込まれていくのだった…

 


 元特殊部隊出身の警備員の男が、なし崩し的に大統領誘拐を始めとした国家転覆の陰謀へと巻き込まれていく…という、タイ製のアクションコメディ映画。


 マッハ!!!!!!!!の俳優が出演しているガンアクション映画という事ですが、サブタイトルからも分かるように割とコメディ色の強い感じの作品ですね。


 といっても内容的に『24時』要素とか全くありませんし、笑った人間が尻バットされるような映画でもありません。(もしかして『タイキック』繋がり?)


 お話としては、『とある元特殊部隊の警備員の男が帰宅の途中に、テイクアウトのラーメンを買おうとしてる最中に発生した謎の銃撃戦で一人の男を助けるんだけど、その男が実は隣国の大統領で…』みたいな感じの展開。
 それに加えて、主人公が手違いで『国家転覆させかねない情報』を納めたUSBメモリを持ち出してしまったり、主人公の友人の恋人が実はその大統領の娘だったり…といった感じで、全体的にコメディらしくドタバタ感の強い感じでお話が進んでいきます。


 そういったドタバタで軽妙な展開に加えて、タイ製のアクション映画らしい『身体を張った派手なアクションシーン』による銃撃戦やら格闘シーンやらが見どころとなっている印象。


 流石にハリウッド映画のような金のかかってそうなド派手な演出は無いものの、全体的にアクションシーンは多めですし、主人公がカンフーのような派手な動作で敵の弾丸をかわしながら敵をバンバンと倒していく姿は、ハリウッド映画とかには無い感じのノリでなかなかに楽しいです。


 コメディ風味のアクション映画らしく全体的に非常にテンポが良く展開も早くて、本当にサクサクと楽しめる良作という感じですね。


 主人公を始めとした仲間や敵役たちのキャラも濃くて良く立っており、キャラクターが敵・味方を含めてあまり憎めない感じになっているのも悪くない印象。


 ただ、本作に限らず海外製のコメディ作品にありがちなパターンなのですが、全体的にいま一つ『笑いどころの分からないネタ』が多いのは困りもの。


 そもそもの『笑いのツボ』となる部分が違うのか、もしくは『タイ人じゃないと分からないようなネタ(タイの文化を題材にしたネタとか地元のタレントのカメオ出演とか…)』なのかが良く分からなくて、ところどころで何か微妙な空気になってしまいました。


 それなりにチョコチョコと笑えるネタもあったので、観ていて困惑するほどではなかったのですが、この辺はコメディ映画の難しいところかなぁ?


 まあ、オチの落としどころとかもなかなか上手くて痛快に楽しめる作品ではあったので、全体的に悪くはなかったですよ。

 


 総評としてましては、『サクッと手軽に見れる内容のタイ製のアクションコメディ映画』って感じの作品です。


 アジア製の『身体を張った系のアクション映画』が好きな人であれば、普通に楽しめる作品だと思いますので、そういうのが好きであればチェックしてみても良いかもしれません。


 強く推すほどではないものの、肩ひじ張らずに息抜き程度に観るには丁度いい感じのB級アクション映画という印象でしたよ。