
■■■「ミューテーション MUTATION」■■■
(50点/モンスター)
高リスクの鉱物採集の任務を終えて地球へ帰還しようとしていた鉱物採集船の蒼穹号は、帰還の直前に研究船である創世記号からの遭難信号を受して、その現場へと向かう事となる。
しかし現場に到着したところ創世記号は既に爆散しており、漂流していた宇宙船の脱出ポッドから生物学者のリン博士と研究員のアンジーのみが救出される。
一等航海士のルイは、彼らの宇宙船で何が起こったのか原因の調査を開始するが、そこでは『他の生物の身体を乗っ取る恐るべき宇宙生物』の研究が行われていた事が判明し…
謎の事故で爆散した宇宙船の脱出ボッドから生存者を救出したところ、とんでもない化物が宇宙船に侵入してしまいました…という感じの、中国製SFモンスターホラー映画。
お話としては『謎の事故で爆散した脱出ポッドに乗った宇宙船の生存者を助けたところ、実はその宇宙船では恐ろしい未知の寄生生物の生物実験を行っていた事が判明。更には彼らの宇宙船にも未知の寄生生物が侵入してしまい…』という感じの、色々と手垢のついたような設定のSFモンスターホラー映画ですね。
科学者の暴走で危険な生物が船内に侵入してしまったり、不用意だったり身勝手だったりする船員の行動で仲間が危機に晒されたり、イチャイチャする若者たちが真っ先に怪物に襲われたり(笑)…と、設定だけでなくストーリーも物凄いコテコテな展開の連続なのですが、まあ逆にお約束の展開過ぎて可も不可も無いレベルでは楽しめる内容という印象。
コテコテすぎるストーリーながらも、セットやら特撮やらの完成度はそこそこ高くて、B級でああるものの映像的には十分に楽しめるレベルに仕上がっているのは悪くありません。
モンスターも序盤はやや出し惜しみ感がありますが、後半はかなり出番が多くてアクションシーンも豊富ですし、モンスターの暴れるシーンとしてはまあまあ見応えがあるのは良い感じ。
ただモンスターの暴れっぷりは悪くないものの、モンスターのデザインが仮面ライダーのザコ怪人やら海外ゲームにザコのミュータント悪魔みたいな面白味のないデザインで、ビジュアル的にあまり魅力を感じられないのは残念なところかなぁ?
あと、色々と『コテコテ要素』を詰め込むのは良いのですが、終盤はやや『詰め込み過ぎた』感があって、どうにもグテグテ感が強いのは困りもの。
終盤に登場する『矢鱈と強い人型ドローン』とか、『そんなのがあるなら最初から使っておけよ』って感じですし、エアロックを閉じないまま船倉を爆破して主人公が勝手にピンチに陥るという展開も、何がやりたいのか訳が分からなくて意味不明。
ラストのちょっとした『どんでん返し』っぽい展開やら『お涙頂戴』的な自己犠牲展開もちょっと蛇足感が強いですし、全体的にもうちょっとスッキリとまとめた方が良かった気がしますよ…
(つか、太陽って地球からそんなに気軽に行ける距離じゃないだろ?)
総評としましては、『可も不可も無い感じのB級SFモンスターホラー映画』って感じですね。
コテコテに次ぐコテコテって感じの内容でそこまで悪くはないのですが、逆に本作ならではというような良い部分もあまり見当たらないため、どうにも印象に残らない作品でしたよ。
気になるようであれば観るのを止める事は無いですが、敢えて推す程の内容でも無いので、この手のジャンルが好きならば『お好みで』って感じの一本でしょうか?





