NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「サタニックパニック」(55点/オカルト)

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■■■「サタニックパニック」■■■
(55点/オカルト)


 歌手を目指すも金欠のあえぐサムは、ピザの配達のバイトをはじめる事となる。


 しかし、配達地域は貧困地域ばかりでチップすら全くもらえず、配達用のバイクのガソリンすら購入できない始末。


 そんな最中、とある豪邸に配達を行う事となった彼女はチップに期待するが、受け取りに現れたのは異常に不愛想な男性であいかわらずチップは貰えずバイクはガス欠でエンストしてしまう。


 せめてガソリン代だけでも出して貰おうと豪邸に忍び込んだ彼女だったが、そこで行われていたのは悪魔崇拝者たちによる集会で、侵入が見つかった彼女は悪魔召喚のための生贄として捕らえられてしまい…

 


 ピザ配達員の女性が豪邸に配達に訪れたところ、そこは悪魔崇拝者の集会所で儀式の生贄として捕らえられてしまい…という感じの、ブラックユーモア系のコメディホラー映画。


 ホラー雑誌として有名なFANGORIAによって製作された作品らしく、いかにもFANGORIAといった感じの色々な意味で濃い内容の作品となっています。


 何が濃いって、まあとにかく登場人物たち全員のキャラが物凄く濃い。


 主人公が最初に対峙する悪魔崇拝からして、股間に巨大なドリルを付けた殺人狂信者』という塩梅で、もはや色んな意味で尖り過ぎな印象。


 他の悪魔崇拝者の幹部連中も物凄く濃い面目が勢ぞろいしており、あまりの特濃具合にしょっぱなから胸やけを起こしそうになるレベルです。


 そういった非常に濃い面々が、主人公を生贄として捕えようと次々と襲い掛かってくるという展開は、まさに『悪趣味ホラー好きのためのブラックユーモア系コメディ映画』という感じで、割り切ったうえに色々と振り切った内容でなかなか面白いです。


 悪魔崇拝者が主人公を捕らえるために行使する魔術も個性的で面白いですし、それに対抗しようとする主人公たちとの戦いが『個性の強すぎる魔術異能バトル』という感じで、予想できない展開の連発で楽しませてくれます。


 ただ、『濃い方向に振り切ったコメディホラー』という感じで面白い作品ではあるのですが、難点を言うと色んな意味で『濃すぎる』のが観る人を選びそうな印象。


 普通の邪教もののオカルトホラー的なノリを期待してると『なんじゃコリャ?』となってしまいそうですし、そもそもお話が突飛すぎてオカルトなのに全く怖くありません。(まあ、そもそもコメディ系の作品なので怖くなくても構わないのですが…)


 あとキャラが濃いのは良いのですが、邪教集団内での内ゲバ的なネタのシーンが多いため、お話がなかなか進まなくてテンポの悪さを感じる部分があるのは難点かなぁ?


 オチに関しても『捻りが効いてて面白い』といえば面白いのですが、ちょっと唐突感が強いオチになっているので賛否両論ありそうな印象。


 個人的には、もうちょっと分かりやすくカタルシスのあるオチにしてくれた方が良かったかなぁ?

 


 総評としましては、良い意味でも悪い意味でも『色々と濃い内容のコメディ系オカルトホラー映画』という感じ。


 悪趣味なお馬鹿系映画とか、やりすぎスプラッタ系の作品とかが好きな人であれば割と楽しめる内容だと思いますので、そういうジャンルが気になるようであればチェックしておいても損は無い一本だと思います。


 ただコメディといっても、FANGORIAらしくグロ描写とかは強めでホラーマニア以外の人種の方が『気軽に笑い飛ばす』系の映画ではないので、その辺は要注意かもしれませんよ。

 

映画感想:「サメデター」(10点/生物パニック)

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■■■「サメデター」■■■
(10点/生物パニック)


 カリフォルニア州の周辺のビーチで、サメに襲われたと思われるバラバラの死体が相次いで発見されるという事件が発生。


 そんな最中、ニューポートビーチでは週末に開業を控えたリゾートホテル「レガッタ」のオープン記念パーティ開催の準備が急ピッチで進められていた。


 サメの専門家であるウエストウィン博士は、事件は複数のサメによるものだと考えて調査を開始するが、犠牲者の死体に残されたサメの遺伝子から、サメが恐るべき突然変異を起こしている事を発見。


 ホテルの社長であるロバートに開業パーティを延期するよう警告を行うが…

 


 カリフォルニア州のビーチに突然変異を起こしたサメの集団が襲来し、リゾートホテルの開業パーティを襲撃する…という、人食いザメもの生物パニック映画


 悪ふざけした感じの邦題インパクトは凄いですが、肝心の内容の方は久々のガチの駄作というか『箸にも棒にも引っかからないようなビックリするほどツマンない映画』という感じの作品でしたよ。


 映画のストーリーそのものは『人食いザメによる被害の相次ぐ海域で、パーティのイベント会場をサメの群れが襲撃する』という、非常にオーソドックスな内容という感じ。


 いかにもジョーズ」のオマージュっぽい展開のお話で、ストーリーそのものは可も不可も無いのですが、ストーリー以外の部分がとにかくお粗末すぎるのが困ったところ。


 サメの映像は実写映像なのですが、恐らくこの作品のために撮られたとかじゃなくて『どこかのドキュメンタリーフィルムから拝借したと思われるサメの映像』を適当に垂れ流しているだけという感じ。


 映像として画面に映るサメの種類もシーン毎にバラバラですし、大半のシーンはそもそも本編に関係ない記録映像の詰め合わせにしか見えないのは困ったところ。


 襲撃シーンでは、襲われるや役者の人が『水の中に引き込まれるシーン』をセルフ水没で演出しているだけで、ほとんどの襲撃シーンではサメの背びれすら画面に映らないため迫力もクソもあったものじゃありません。


 ストーリーに関してもジョーズのオマージュ的な展開』とは言ったものの、『ホテルの社長の息子の浮気エピソード』とか、サメと全く関係の無い話がちょこちょこと間に挟まって、その話が全く面白くないために物凄くテンポが悪くて観ていてとにかくダルいです。


 一応、本作オリジナルの要素として『突然変異で進化したサメたちがチームとして連携して人間を襲う』みたいな設定があるのですが、その設定も作中で特に活かされている部分がなくて何のための設定なのか存在価値が良く分かりません。


 更には、映像がショボくてお話がグテグテでなだけならともかく、なんか『音楽を流しながら風景やらを映しているだけ』のイメージビデオみたいなシーンが無駄に多くて、70分程度の映画なのにオープニングとエンディングの尺が10分以上あったりと、驚くほど冗長な作りなのはどうにかして欲しかった…


 終盤のサメの撃退方法も何の面白味も無くて最後まで盛り上がる要素が全くないですし、ラストのオチも唐突過ぎて意味不明ですし、割と本気で何をやりたいのか良く分からない映画でしたよ…

 


 総評としましては、『ビックリするほど退屈で見どころの無い人食いザメもの生物パニック映画』という感じの作品ですね。


 純粋にツマんないだけでツッコミ要素やお馬鹿要素あまりなくてネタ映画としても弱く、そういう作品を求めている人にも不向きな内容ですので、普通にスルーしてしまって問題ない一本だと思います。


 久々にこれは『本気で時間を無駄にしたな』と感じてしまうような作品でしたし、この映画を観るぐらいなら、世の中にはもっと良い意味で『くだらないサメ映画』が大量に存在するので、そちらをチェックした方が良いと思いますよ。

 

映画感想:「食人雪男」(30点/モンスター)

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■■■「食人雪男」■■■
(30点/モンスター)


 雪深い山奥に自生し、すべての傷や病を直すと言われている『雪男草』を調査するため、スミス博士らの調査チームは人里離れた雪山へと入山する。


 全滅した先遣隊の遺した手がかりを元に『雪男草』を探す彼らだったが、その山には『雪男草』を守る守護者と呼ばれる怪物・イエティが棲息しており、その怪物によって先遣隊が全滅した事が判明。


 イエティはが調査チームの面々へも容赦なく襲い掛かり、彼らを次々と血祭りにに上げていくなか、怪物にまつわる驚くべき事実が発覚し…

 


 人里離れた雪山に伝説の薬草を探しに来た調査チームが、山の守護者であるイエティに襲われる…という、モンスターホラー映画。


 なんというか、一言でいうと色々な意味で低予算感あふれるZ級ホラー映画という感じの作品ですね。


 なにがZ級っぽいかと言うととにかく映画の内容が全てにおいて物凄く雑だという点。


 『主人公たちが雪山で伝説の薬草を探す』というそれだけのお話なのですが、先遣隊が遺した手がかりのメモがあるのにそれを山小屋じゃなくて雪山の現場に出てから確認しようとしてみたりとか行動が無茶苦茶で(それは先に読んでおけよ)、全体的に登場人物たちが何をやっているのか分かり辛くてダラダラ感が物凄く強いのは困りもの。


 そもそも、主人公たちはただの薬草の調査チームっぽいのに何故かアサルトライフル武装しているというのも謎ですし、『伝説の薬草』という割には車で簡単に来れる程度の山中にあったり、設定に意味不明の部分が多すぎです。


 主人公たちを襲うイエティも、ただの肉襦袢に毛を貼りつけて被り物をしただけのような適当な着ぐるみですし、その安っぽい着ぐるみの出番もそこまで多くなくて、襲撃シーンの半分ぐらいは主人公たちが『何もいない空間に向かって銃を乱射してるだけ』のイメージ映像という謎の仕様。


 いやCGとかなら怪物の出番が少ないのは分かるのですが、ただの着ぐるみなんだからもっと出番を増やしても良いだろ…っていう。(着ぐるみのチャチさを隠すために出し惜しみしてるのかと思ったら、割とガッツリ画面にも登場するし…)


 ただ、お話の作りやイエティの着ぐるみは物凄い雑な割には、残虐描写には謎に気合が入っていて、グロ映像だけは名井過激で意外と良く出来ていたりする辺り、製作スタッフが趣味に走って作ったんだろうなあ…というのが想像できるあたり、なんとなく微笑ましくて良い感じです。(笑)


 また、一応ダルいながらもお話の終盤で『イエティにまつわる秘密』みたいなのが明らかになってきてからは、ちょっとだけストーリーが盛り上がってくるのですが、そこまでがダルすぎて途中で眠くなってしまうような展開の連発ですし、ラストも分かったような分からないような投げっぱなしオチですし、まあ微妙なことに差は無いかなぁ?


 ちなみにDVDのパッケージに書かれたキャッチコピーに「ヤツは顔面から喰う」っていう謎のコピーが書かれているものの、特にそんな感じのシーンは無かった気がするのですが、自分が半分寝落ちしてたせいで見逃してるだけですかね?
 (というか、人間の食い方でキャラの個性を出そうとするな。(笑))

 


 総評としましては、最初にも書いたとおり『物凄く雑な内容の超低予算モンスターホラー映画』って感じの作品ですね。


 正直なところあまり誉めるような要素は無い作品ですが、『Z級のお馬鹿系のネタ映画』として観るのであれば割と楽しめる部分はあるかも?


 ツッコミどころの豊富なネタ映画を探しているのであればそこそこオススメできる一本かもしれませんので、そういう方向性で観るのであれば『まあお好みで…』という感じでしょうか?

 

映画感想:「ジュラシックS.W.A.T. 対恐竜特殊部隊」(45点/サスペンス)

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■■■「ジュラシックS.W.A.T. 対恐竜特殊部隊」■■■
(45点/サスペンス)


 巨大バイオ企業である『三畳紀(トライアシック)社』は、遺伝子操作によって古代の恐竜であるアロサウルスを復活させる事に成功。


 しかし恐竜の移送中に事故が発生し2匹のアロサウルスが廃工場へと逃走。
 移送を行っていたエレイン博士らのスタッフが孤立してしまう。


 企業は博士を救出し恐竜を捕獲するために、5人の精鋭チームである傭兵部隊を廃工場へと派遣するが、実はその事故は仕組まれたもので、恐竜たちの生物兵器としての性能をテストするためのものだった…

 


 遺伝子操作によって作られた2匹の恐竜と精鋭の傭兵チームが戦うという、アクション風味のモンスターパニック映画。


 B級モンスター映画でお馴染みのASYLUMによる毎度おなじみの低予算モンスター映画で、タイトルだけ見ると新作っぽいのですが、お話のなかで前作の回想シーンとかがちょこちょこと挟まれるので調べてみたところ、2018年に作られた「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」という作品の続編のようです。


■「ジュラシック・ユニバース ダーク・キングダム」
https://uei-nanigashi.hatenablog.com/entry/68920189


 といっても、ストーリー的にはほとんど繋がりがある訳でもないですし、恐竜の種類も前作から変わっており、設定的には『恐竜を復活させた会社が同じ名前』という程度の繋がりしかないようなので、なんで今さらこんな古い作品を引っ張り出してきたのか謎という印象。


 ただ恐竜の登場する低予算生物パニック映画としては、そこそこ観れるレベルの内容に仕上がっているのは好印象。


 恐竜のCGの完成度もそこまで低くないですし、怪物の出番が割と多めで傭兵部隊との絡みや戦闘シーンも少なくなくて、低予算ながらも割と頑張って作っているのが感じられます。


 お話のテンポも割と良くて、終盤では意外と先の読めない展開に突入してみたりと思った以上に楽しませてくれたりします。


 怪物である『知能の高い恐竜』やら、怪物に対峙する傭兵部隊の面々やらのキャラもなかなか良く立っており、そこそこ魅力の感じられるキャラクターに仕上がっているのも悪くありません。


 ただ、傭兵部隊の面々のビジュアルが全体的に非常に野暮ったくて、あんまりカッコ良くないのは難点な気がするので、その辺はもうちょっとどうにかならんかったもんかなぁ…


 また、終盤のドローン攻撃の展開はちょっと蛇足なうえに無理矢理感があった気がするので、そこはもうちょっと上手く処理して欲しかったかも?


 ちなみに、タイトルに「ジュラシックS.W.A.T.とついていますが、恐竜と戦うのはイモっぽい傭兵部隊の面々で、パッケージに描かれているようなカッコよいS.W.A.T.(特殊警察)は全く登場しませんし恐竜も2匹のみで群れも現れません。


 まあパッケージ詐欺とか毎度のことなので今更感はありますが、そういう派手なノリを期待してると肩透かしを食らわせれるのでご注意ください。

 


 総評としましては、『低予算ながらもそこそこ楽しめるレベルのモンスターパニック映画』って感じの作品ですね。


 地味な内容ながらも『恐竜と傭兵部隊のサバイバルバトル』的なノリに興味があれば、まあまあ観れるレベルのモンスター映画ではないかと…


 強く推すほどの要素はないですが、そういうジャンルの作品が好きで息抜き程度に楽しむのであれば、まあまあ『お好みで』という感じの一本ではないでしょうか?

 

映画感想:「人肉村」(35点/サスペンス)

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■■■「人肉村」■■■
(35点/サスペンス)


 人里離れた森の中の一本道で車が故障してしまったスティーヴンとセレステの二人は、故障した車を前に途方に暮れていたところ、突如として現れた大男たちに襲われて森の中の小屋に拉致されてしまう。


 彼らは森の中に迷い込んできた人々を、男は殺して食料とし慈姑女は監禁して犯すという恐るべき人食い一家だったのだ。


 そして更に彼らの待つ森の中に、4人の男女を乗せた車が訪れるが…

 


 女を犯し人肉を食べる恐怖の『人食い一家』に狙われた若者たちの味わう恐怖を描いた、ゴアホラー風味のサスペンススリラー映画。


 悪魔のいけにえとか「クライモリ」辺りのオマージュっぽいノリの、『人食い一家』を題材としたゴアホラー映画なのですが、正直に言ってしまうと『なんとも退屈な映画』としが言いようがないような作品です。


 お話としては『森の中で「人食い一家」のテリトリーに迷い込んでしまった若者たちが、一人また一人と人食い一家によって血祭りにあげられていく』みたいな感じのオーソドックスな展開。


 『人食い一家は森の中に罠を仕掛けており、自分たちの家の近くに迷い込んで来た若者たちを餌食にしていく』みたいな設定なのですが…


 迷い込んできた若者たちが『たまたま近くで車が故障した』ことのみが原因で、車を足止めするためのトラップみたいなのがある訳でもないですし、近くにキャンプ施設とかがある訳でもないので、『そもそもこんな場所で車を止める人は居なくない?』という感じで基本設定の辺りから既にツッコミどころが満載なのはいかがなものか?


 主人公たちが人食い一家に襲われるまでの展開も無駄に長くて、キャラの掘り下げ的にヒロインと恋人との浮気エピソードみたいなのが描かれるのですが、『貴様らの痴情のもつれなんそ知るか』と言いたくなるような物凄くどうでもよい内容なうえにキャラがあまり深く描かれている訳でもないせいで非常にダラダラした印象を受けます。


 一応はゴア映画っぽく残虐シーンとかもそこそこあるのですが、予算不足なのか日和ったのか分かりませんが殆どがイメージ映像みたいな感じで、エグい描写や痛そうな描写もあまりなくてなんとも中途半端。


 人食い一家も、なんとなく「悪魔のいけにえ」をオマージュしてるっぽいのですが、不気味というよりも単純に『粗暴な田舎者』みたいなキャラであまり個性が感じられずに観ていて面白味に欠けます。


 終盤のヒロインが捕らえられた辺りからはそれなりに面白くなって来るのですが、そこまでが長すぎるうえにダルすぎですし、ラストも投げっぱなしみたいな終わり方ですし、全体的にどうにも中途半端な印象ばかりを受けてしまうよな映画でしたよ…

 


 総評としましては、『いま一つ…というか3つぐらい盛り上がりに欠けるゴア系のサスペンススリラー映画』って感じですね。


 邦題で「〇〇村」シリーズっぽいタイトルが付いているものの、他の「〇〇村」作品のように尖った部分も無いですし、そもそも舞台が村でも無いので「〇〇村」シリーズが好きな人にもオススメは出来ないかなぁ?


 この手の作品は既に多く作られているうえに、テンポも悪くて本作ならではの個性も感じられず敢えて本作を選ぶような要素はあまり感じられないので、よほど気になっているのでもなければスルーしてしまって問題のない一本かと…

 

映画感想:「RUN/ラン」(60点/サスペンス:結構オススメ)

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■■■「RUN/ラン」■■■
(60点/サスペンス:結構オススメ)


 郊外の一軒家で母と共に暮らす少女・クロエは、生まれた時から様々な病気を患い、家から一歩も出られずに車いすでの生活を余儀なくされていた。


 そんな病弱な彼女だったが、大学への進学を目標に勉強し進学を契機に自立しようと努力を続けていたが、ある日を境に母親が自分の自立を妨害しようとしているかのような不信感を抱くようになっていく。


 そんなある日、母親が『新しい薬』だと言って差し出した緑色のカプセルの薬に違和感を感じた彼女が薬の正体を調べたところ、人間用ではない『人間の足を麻痺させる効果のある薬』だと判明。


 母親の態度に恐怖を感じた彼女は、なんとかして母親のもとから逃げ出そうと試みるが…

 


 娘を騙して軟禁しつづけようとする歪んだ愛情を持つ母親と、その母の元から逃げ出そうとする少女との戦いを描いた、監禁ホラー風味のサイコサスペンス映画。


 『自宅から出る事もできないような病弱な少女は、実は異常に過保護な母親によって薬物によって弱らされて軟禁されていました』という設定の、サイコホラー系のサスペンス映画ですね。


 『異常に過保護な家族』を描いたサスペンス映画というのは、そこまで珍しいジャンルでも無いですが、薬を飲まされて病弱だと騙されていた少女が真実に気付くというプロットはあまり割と珍しいパターンかも?


 お話の構成としては、娘が『自分が飲まされていた薬』の秘密に気付くまでの前半パートと、『母親に隠された秘密』が判明する後半パートで作られているのですが、後半パートの母親の狂気具合と暴走っぷりはなかなか怖くて良い感じ。


 ドラマとしても、母親が歪んだ愛情を持つようになったプロセスなんかがかなり丁寧に掘り下げられており、娘との親子の関係性がしっかりと描かれているのは良いですね。


 サイコサスペンス的な構図ではありますが、『自分勝手な歪んだ愛情を押し付けようとする母親』と『母から独立しようとする娘』との家族ドラマのカリカチュア的な構図になっているのも、なかなか面白いです。


 ただ、後半部分に関してショッキングなうえに非常にテンポも良くて楽しめる展開が多いのですが、前半部分に関してはちょっと冗長で退屈に感じる部分が多いのは気になるところ。


 『温厚そうな母親が実は狂気に囚われていた』というギャップを狙ったのかもしれませんが、もうちょっと『ジワジワと母親の狂気を感じさせるような演出』的なものがあっても良かった気はします。


 ラストの展開もなかなかパンチが効いてて良かったですし、もう一押しあれば名作になりえたと思うので、ちょっと勿体なさを感じる作品でしたよ…

 


 総評としましては、割と良く出来た『佳作レベルのサイコサスペンス風味のスリラー映画』って感じの作品ですね。


 設定やら予告の内容やらで気になっている場合は、期待に沿えるレベルでは楽しめる映画だと思いますので、チェックしておいても損は無いと思います。


 狂気具合とかに期待してるとちょっと物足りなさを感じるかもしれませんが、普通に面白いサスペンス映画でしたので、その手のジャンルが好きな人であれば結構オススメできる一本ではないでしょうか?

 

映画感想:「シーワールドZ」(40点/モンスター)

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■■■「シーワールドZ」■■■
(40点/モンスター)


 シャイニング・シー水族館で生物の治療を担当する獣医師のカレンは、飼育しているタコが瀕死状態となっていたため治療するための薬物を注入するが、タコはその直後に一度生命活動を停止した後に突如として狂暴化し、職員の2人を殺害してダクトの内部へと逃亡する。


 その頃、館長のミランダは、エデン動物園で治療薬をして使われていた薬物が動物をゾンビ化させて狂暴化させるものだと報告を受けるが、その薬物が逃亡したタコに投与されていたものだと判明。
 彼女はゾンビ化したタコを捕らえようと行動を開始するが、時すでに遅く逃亡したタコによって水棲生物たちへと感染は拡大。


 狂暴化した生物によって水槽が破壊されたことにより、水族館はシステムにロックダウンがかかってしまい、職員たちはゾンビ水棲生物の徘徊する館内へと閉じ込められてしまうのだった…

 


 動物をゾンビ化させるウイルスの影響で巨大水族館にゾンビ化した水棲生物が出現し、職員たちが水棲生物から逃れようと奮闘する…という、動物ゾンビものパニックホラー映画。


 B級ホラーでお馴染みのASYLUMによる新作で、数年前に作られた『動物園の動物がゾンビ化する』という「ZOOMBIE ズーンビ」「ZOOMBIE ズーンビ ネクスト・レベル」の続編のシリーズ第三弾に当たる作品。


 お話的にも1作目で『ゾンビ動物園』と化した『エデン動物園』がお話に関係していたりと、普通に1作目の後日談として繋がったお話となっています。(ちなみに「ネクストレベル」は、タイトルに反して1作目の前日談にあたるようなエピソード。)


 ただ、「ズーンビ」と「ズーンビ ネクスト・レベル」は割と良く出来たゾンビものパニック映画だったのですが、本作は何故か非常に残念な出来の作品になってしまっている…というのが正直な感想。


 お話としては『謎の薬品の影響で園内の生物たちがゾンビ化して、職員たちがなんとかして感染の拡大を食い止めつつ施設からの脱出を試みる』という、まあ1作目や2作目と大差ない(というか生物パニック映画のお約束)ような展開。


 相変わらず『ゾンビ化した動物から人間へとウイルスは感染しない』という設定は引き継ぎで、今回は水棲生物がゾンビ化して襲い掛かって来るという感じなのですが、まあとにかく本作に関しては設定うんぬんよりも非常にテンポが悪いのが気になるところ。


 パッケージとかを見ると、魚やらタコやらアザラシやらの様々な水棲生物が次々と襲い掛かってきそうな雰囲気なのですが、実際にはゾンビ化する水棲生物が少なすぎるのが困りもの。


 ゾンビ化して人間を襲うのはほんの数匹、更に巨大水族館が舞台の割には襲われる職員も数名といったレベルでとにかく地味。


 加えて、登場するのもタコ、ワニ、カニといったのがメインで、そこまで『海の生物』っぽさが感じられないんですよね。(ワニとかゾンビ化してなくても、脱走された時点でそこまで状況が変わらないですし、カニとか陸上を歩いて襲ってきたら巨大グモにしか見えないし…)


 寄生生物っぽいヒトデゾンビとか巨大なセイウチゾンビは割とインパクトがあったものの出番が殆ど無いので、ビジュアル的にどうにも見せ場が乏しい印象。


 そもそもマトモにゾンビ水棲生物が登場するまでの尺も非常に長く、『職員たちがダラダラと喋りながら館内をうろついているだけ』のみたいなシーンが多くて観ていてダレまくりです。


 最初に感染した『巨大ダコ』がモンスター側のメイン的な扱いなのですが、触手のCGを描くのが難しいせいか人間との絡みが少な目ですし、水族館が舞台の割には主人公たちが水の中に入るようなシーンも殆ど無いですし、魚とかがゾンビ化して襲って来るようなシーンも無くて、なんというか企画倒れ感と物足りなさがハンパありません。


 もともと、もっと『ゾンビ化した水棲生物が大暴れ』するような企画として作られてんだけど、『予算が足りなくなって残念な出来になってしまったのかなぁ…』とか色々と勘ぐってしまいたくなるような出来の作品でしたよ…

 


 総評としましては、どうにも物足りなさを感じる『微妙な出来の低予算モンスターパニック映画』って感じの作品ですね。


 一応は「ズーンビ」シリーズの最新作ではありますが、旧作を好きだった人にもいま一つオススメできないレベルに仕上がっており、少なくともパッケージやタイトルから期待できる内容からは結構乖離している印象。


 まあでも退屈で微妙な出来ではありますが壊滅的にツマんない訳でもないので、海産物ソンビがどうしても気になっている人や、シリーズを追いかけていて「せっかくだから見てやるか」という奇特な人ならばチェックしておいても良いかもしれませんよ。