
■■■「プレデター:アース」■■■
(30点/アクション)
文明が崩壊して大地は荒れ果てた未来の地球は、略奪者や無法者の支配する不毛の世界と化していた。
バラムと名乗る独裁者に支配されるとある地域では、独裁者によって搾取される人々が恐怖に怯えながら生活していたが、そんなある日、謎の宇宙人の乗った宇宙船が荒野に墜落。
宇宙船の中から現れた宇宙人である『プレデター』は、圧倒的なパワーの武器を使ってバラムの兵士たちを次々と殲滅してしまう。
戦闘によって負傷した宇宙人を助けたアラハール村の少女サミラは、宇宙人を『空の戦士』と呼び、彼の力を借りて周りの村の人々と共に独裁者への反乱を画策。
しかし宇宙人の戦士の噂を聞きつけた独裁者のバラムは、宇宙人を抹殺すべく兵士を送り込んで来るのだった…
文明の崩壊した未来世界で、女性戦士が地球を訪れた宇宙人と協力して悪の独裁者へと戦いを挑む…という、SFアクション映画。
パクリや便乗B級映画でお馴染みのASYLUMによる新作ですが、発売時期やら原題が「PREDATOR WASTELAND」となっているのを見るに、どうやら「プレデター:バッドランド」に便乗して作られた作品のようですね。
ただ、内容的には『女性戦士がプレデター(宇宙人)と協力して戦う』という部分以外は、あまり「プレデター:バッドランド」っぽい要素は無くて、どちらかというと『マッドマックス+プレデター』みたいな設定のお話という印象。
でも『マッドマックス+プレデター』という設定を聞くと、なんとなく面白そうな作品の印象を受けるのですが、実際の中身の方は全体的にとにかく地味な映画という印象で、特撮、アクション、エキストラの少なさ…等も含めて、何もかもが物凄く地味なんですよ。
プレデターは、元ネタのように一応は『強力な武器』を持っているものの、着ているアーマーが物凄い安っぽいうえに実際に物凄い脆弱で、銃で一発撃たれただけで瀕死の重傷を追って動けなくなってしまうという貧弱っぷり。
しかも基本的にあんまりやる気が無くて、派手な戦闘を行う訳でも無く主人公の女性戦士に淡々と所在なさげに付いてきているだけという存在で、宇宙人の戦士という設定のクセに物凄く影が薄いです。
またストーリー的には、独裁者に虐げられた村人たちが『宇宙人の戦士の力を借りて蜂起する』という感じの設定なのですが、周囲の村人たちが全く力を貸してくれないため、常に戦っているのはほぼ4人程度でとにかく地味なうえに盛り上がりません。
ただ、独裁者の主人公たちを暗殺するために差し向けてくる兵士も3~4人程度なので、ある意味でバランスは取れています。(笑)(ぶっちゃけて言うと、予算の少なさが感じられて観ていて辛いです。)
主人公たちが『淡々と森の中を歩いているだけ』のシーンが多くてお話のテンポも悪いですし、ラストにそこそこ盛り上がるシーンはあるものの、そのシーンも『取って付けた感のあるスペクタクルシーン(適当に作ったCG)』という感じで、どうにも派手さに欠けるんですよね。
全体的に、せめてもうちょっと派手なアクションシーンとかが多くあればなぁ…というのが正直なところ。
また『バディもの』っぽい設定の割に、プレデターのキャラが淡泊すぎて全く友情のようなものも感じられないですし、そもそも『プレデターは何のために地球にやってきたんだよ?』ってのも良く分からないような適当な感じの設定ですし、なんか『もうちょっとどうにかならんかったのか?』って感じの作品でしたよ…
総評としましては、ひと言で言ってしまうと『地味で盛り上がりに欠ける低予算アクション映画』って感じですね。
ASYLUM作品のなかでもかなり『超低予算寄りの微妙映画』で、個性も薄くで推せるような部分もあまり無いのでB級マニアにもオススメし辛い映画という印象です。
ただツッコミどころ満載のため、ネタ映画として『ツッコミ目的』で観るのであればまあまあ楽しめる作品かもしれませんので、そういう方向で鑑賞するのであればアリな映画かもしれませんよ…