世間で「シュタインズゲート」が注目を集めているようなので、プレイした人間としてはレビュー以外にコラム的なものでも書いてみようと思います。
つっても、ゲームに関する考察とかは各所で行われているので、映画ファンのサイトらしく『「シュタインズゲート」をプレイした人に観て貰いたい映画』とかに付いて語ってみようかと思いますよ。
という訳で、簡単に映画紹介なんかを…
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ふとした事からタイムトラベルを行う能力を手に入れた主人公が、恋人の危機を救う為に過去へとタイムトラベルして未来を改変するという、SF風味のサスペンス映画。
『バタフライ効果』というのは、カオス理論の用語で『小さな現象が最終的に大きな変化をもたらす』という現象で、本編内では『過去での小さな出来事』が『未来を大きく変えてしまう』という現象の事を指します。
『過去での変化の結果』が『未来へと戻ってみるまで確認できない』という設定から、主人公は何度も何度も過去への跳躍を繰り返す訳ですが、どんな逆境に陥っても諦めずに過去への跳躍を繰り返す主人公の姿はオカリンと重なる部分がありますね。
ラストシーン(特にカットされたエンディングの方)とか、ゲーム内でホントにそっくりのシーンが出てくるので、「シュタインズゲート」が本作の影響を色濃く受けているのを感じ取る事が出来るでしょう。
本作が全てという訳ではないですが、「シュタインズゲート」を語る上で『元ネタの一つ』として観ておくべき作品だとは思います。
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一人の少女が恋人の危機を救う為に、同じ時間軸の世界をタイムリープして何度も繰り返すという異色のサスペンス映画。
こちらは「シュタインズゲート」とは余り似てない雰囲気のお話ですが、同じ時間軸を何度も何度も『バッドエンドを繰り返しながらリトライしていく』という表現が非常にゲーム的で面白い作品です。
ゲーム本編での『まゆりの死を何度も追体験しながらリトライを繰り返すオカリンの姿』を観て、個人的に何となくこの映画を思い出しました。
また、映画の中でのリトライの最中に『グッドエンド到達の為のフラグを回収していく』みたいな表現が、いかにもADVゲームっぽくてちょっとだけ『シュタインズゲートへの到達ルートを探す過程』を彷彿とさせるかも?
非常にテンポが良く、オチの付け方も鮮やかで、マイナーな映画ながらもなかなかの良作ですので、特に『ゲーム好きな人』には一度は観ておいて欲しい作品ですね。
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といった感じで、2本の映画を紹介させていただきました。
『タイムトラベルもの』と言うのは、SFやサスペンス映画の世界では割とよくあるジャンルですが、個人的に「シュタインズゲート」をプレイした際に思い出した『非常にゲーム的な作品』がこの2本でしたので、このゲームが好きな人ならば結構楽しめるんではないかと思います。
もし気が向いたら、是非とも鑑賞しておいていただければと思いますよ。