
■■■「ディープ・ウォーター」■■■
(60点/サスペンス)
第二次大戦後、間もないオーストラリア。
マフィアが盗んだ金塊を搬送中に車が事故で川に転落して、金塊は濁った水の底へと沈んでしまう。
マフィアたちは秘密裡に、破産寸前の社員3名の零細潜水会社である『シードッグ』へと沈んだ荷物の回収を依頼。
経営者であるアーニーは不審な依頼内容に疑問を感じつつも、報酬の良さから依頼を引き受けるが、潜水調査を開始したところ突如として巨大なオオメジロザメが出現し、彼らは予想外の困難に直面させられてしまい…
マフィアから水底に沈んだ金塊の回収を依頼されたダイバーたちが、突如として現れたサメに襲撃され窮地に立たされる…という、生物パニック系サスペンススリラー映画。
なんとなく、類似作品を色々と思いつくような『どこかで聞いたような設定のお話』ではありますが、作品の中身の方は意外とシッカリと作られた良く出来たサスペンススリラー映画という感じの作品です。
お話としては『マフィアが盗んだ金塊を搬送中に事故で金塊が川底に水没。零細企業のダイバーたちに極秘で回収を依頼するも、現場に突如として縄張り意識の強い巨大ザメが出現し、ダイバー×ギャング×巨大ザメの三つ巴のサバイバルに発展していく』みたいな感じのストーリー。
時代設定を第二次大戦直後辺りにする事で、盗まれた金塊が発見されなかったり、マフィアがこっそり関係者を殺しても簡単に足が付かなかったりするという、ストーリー展開に説得力を持たせているのは、なかなかに上手い設定ですね。
古臭い潜水服や装備のせいで水中での作業に手間取ったり、視界不良でサメにいつ襲われるかわからないという緊張感の持たせ方も上手いです。
基本的にはギャングとダイバーのやり取りがメインのクライムサスペンスという感じなんだけど、『サメ要素』も意外と強めで、途中でサメ狩りの漁師が登場したりと、思ったよりも出番が多いのは良い感じ。
ただ、襲撃シーンの殆どが『水の濁った川の中』なので、サメの姿が殆ど観れないのは残念なところ。
また、お話としての見せ場はそこまで多くないのですが、ダイバー会社の3人のキャラがキチンと掘り下げられており、ドラマ要素がシッカリしているため、ドラマとしてもそこそこ楽しめる内容にはなっているのは悪くない印象。
しかし前述したように、時代設定が第二次大戦直後で全体的に牧歌的なのんびりした空気の漂う世界観になっているせいで、全体的にサスペンス部分の緊張感が薄いのは気になった部分かなぁ?
ラストを含めてもうちょっと盛り上がる要素が欲しかったものの、オチの落とし方とかはキレイで悪くない作品ではありましたよ。
総評としましては、地味で盛り上がりは薄いものの『普通に楽しめるレベルのクライムサスペンス映画』って感じですね。
『サメ映画』好きにオススメできるかは微妙ですが、思った以上にシッカリとストーリーに絡んで来るので、一応は『サメ映画』のジャンルに入れても良い感じの作品かも?
強く推すかと言われると微妙ですが、映画としては悪くない内容でしたので、設定やらが気になるようであればチェックしておいても損は無い一本ではないかと思いますよ。