NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ザ・ワイルドマン」(45点/モンスター)

■■■「ザ・ワイルドマン」■■■
(45点/モンスター)


 フロリダ州南部の湿地帯にあるオチョピーという町で、何人もの少女が行方不明になるという事件が発生。


 ドキュメンタリー映画を制作するサラは、プロデューサーのブランドン、カメラマンのティムと共に、事件の謎を追うべくドキュメンタリー映画の撮影を開始。


 町の人々に話を聞いてまわったところ、『フロリダのビッグフット』として知られる獣人スカンクエイプが犯人だという噂がまことしやかに囁かれている事を知らされる。


 サラたちは手がかりを追うために、スカンクエイプに詳しく地元では『スカンクエイプハンター』の愛称で知られるデイルという男性の元を訪ねたところ、彼の提案で共に沼地でキャンプをし、一緒にスカンクエイプを探すこととなるが、住民たちの間では、彼こそが『連続失踪事件の犯人で殺人鬼ではないか』という噂も同様に囁かれていたのだった…

 


 とある映画スタッフの面々が、フロリダ州で起こる連続失踪事件と獣人『スカンクエイプ』の謎を追うという、フェイクドキュメンタリーもののモンスターホラー映画。


 ビッグフットを題材としたフェイクドキュメンタリーと言えば、同じようなテーマの作品が何本か存在したと思うのですが、その中でも本作は『スカンクエイプ』というフロリダに生息する謎の獣人を題材にした作品ですね。


 と言っても、『スカンクエイプ』の他のビッグフットと異なる特徴は『スカンクのような強烈な異臭を放つ』という程度なので、他の作品とそこまで違いがある訳でもなく、お話の導入部分はこの手の作品としては割と平凡な内容という印象。


 特に物語の前半部分は『怪物っぽい鳴き声』が聞こえる程度で、特に見せ場も無く『町の人の嫌がらせ』とか『ハンターや別の人間がこそが犯人なのかも?』といったサスペンス要素を盛り込みつつ盛り上げようとしているものの、登場人物にあまり魅力も緊張感も感じられず、ぶっちゃけ割と退屈な作りなのですが…


 中盤からの予想を裏切る怒涛の急展開はなかなか凄いです。

 


 ここから先は内容に触れずに感想を書くのが難しいため、ネタバレになってしまうのですが……


 **************** 以下ネタバレ ****************
 **************** 以下ネタバレ ****************
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 **************** 以下ネタバレ ****************
 **************** 以下ネタバレ ****************


 中盤で怪物がガチでカメラの前に登場して大暴れしたと思ったら、謎の軍隊と軍事施設が登場したり、怪物を軍事利用しようとする謎の科学者が登場したりといった怒涛の急展開の連続。


 お話の中盤で語られた陰謀論者の考える『政府の陰謀』が、次々と現実のものとして描かれ、次々と暴かれていくという超展開は、リアルをウリにしているフェイクドキュメンタリー作品としてはあまりに予想外過ぎてちょっと引くレベルです。(笑)


 ただ予想外過ぎる展開はかなり強烈ではあるのですが、本作が映画として面白いかと言われると微妙なところなのが困りもの。


 怪物は見るからにして着ぐるみであまり迫力がないですし、軍隊を相手に暴れまわるシーンも『適当に腕を振り回している』程度のため、アクションに見ごたえが無くていま一つ盛り上がりません。


 お話が超展開過ぎるため、フェイクドキュメンタリーなのに全くリアリティが感じられないのも問題で、主人公たちがカメラを回して撮影しているのに、軍の偉い人や科学者たちが主人公たちの前でベラベラと軍事機密を喋りすぎなのも流石に無理がありすぎ。
 (いや、いくらなんでも『守秘義務意識無さ過ぎやろ!!』、フィルムは後で回収するつもりだったとしても、リアルタイム中継されてたらどうするねん?(笑))


 山場となるようなシーンもあまり無くて全体的に淡々としてて盛り上がりに欠けるのも辛いところですし、フェイクドキュメンタリーという体裁の諾否んなのに『怪物と兵士が戦うシーン』では、兵士のヘッドカメラの映像に唐突に切り替わるという演出も意味が分かりません。(いや、迫力を出したいんだろうというのは分かるのですが…)


 ただ、この手の作品にしては『シッカリと事件が解決してオチが付いている』のは珍しい部分ですし、『異色のフェイクドキュメンタリー映画という意味では、ちょっと意外性があって面白かったかも?

 


 総評としましては、正直な感想を述べるなら『微妙でリアリティや盛り上がりに欠けるフェイクドキュメンタリーものモンスターホラー映画』って感じです。


 ただ『予想外の展開』やら『意外性』という部分やら『色々とツッコミどころ満載』の部分やらで、『ネタ映画としては見どころの多い作品』ではありますので、そういう作品を求めているのであればチェックしてみても良い一本かもしれません。


 でも、普通にモンスター映画やフェイクドキュメンタリーとして面白いかと言われると微妙な内容ですので、完成度に期待するのであればスルーするか、どこかのサブスクサービスででも観れるようになるのを待つ程度でも良い作品ではないかと思いますよ…