
■■■「ウイルスシャーク」■■■
(15点/パニック)
サメによる咬傷からの感染により広がったウイルス「SHVID-1」のパンデミックにより、多くの人々が命を落とし文明は崩壊し世界は滅亡の危機に瀕していた。
そんななか世界から極秘に集められた5人の科学者たちは、海中深くにある老朽化した研究所で、ウイルス治療のための治療薬を研究を開始。
地上から持ち込まれた新たな『検体』からウイルスの血清を作り出す事に成功するが、血清の権利を巡って科学者同士による権力争いが勃発してしまう。
またサメの攻撃によって老朽化した施設の崩壊が加速化するなか、新たな『検体』からの新ウイルスの感染によって科学者の一人がゾンビ化してしまい、事態は混迷を極めていくのだった…
サメから感染した謎のウイルスによって滅亡の危機に瀕した人類を救うために、科学者たちが血清の研究を行うが…という感じのパニックホラー映画。
クソ映画の量産監督として有名なマーク・ポロニア監督の作品で、どうやら2020年ぐらいに作られた作品のようなのですが、この度、Amazonプライム等のサブスク系サイトで無料で見れるようになったという事で、とりあえず鑑賞してみましたよ。
というか5年も前の映画が、なんで今更になって日本に上陸してきたのかと思いきや、観てみたところクソ映画の多いポロニア監督のなかでも割と『怪作』に当たるような感じの内容の作品で、なんとなく納得。
タイトルは「ウイルスシャーク」となっていますが、サメの出番はあんまり無く、サメはあくまで『ウイルスのキャリアー』というサブキャラ的な立ち位置でメインのストーリーは『サメから感染する謎のウイルスの治療法を探す科学者たちのお話』と言った感じの内容です。
5年前という事で、時期的にコロナ禍の真っ最中に作られた作品という事で、コロナとかの『伝染病』を題材にしたかったのだとは思うのですが、タイトルに「ウイルスシャーク」と付いている割にはサメの出番が殆ど無いのはなんとも肩透かしな印象。(それでも敢えてタイトルに『シャーク』を入れる辺りが、いかにもZ級ホラー映画という印象。)
サメが暴れないサメ映画で何をやってるのかと言えば、主人公たちは『サメから感染する伝染病の治療法』を研究していたりするのですが、発見された『血清』の権利を巡って内ゲバを起こしてみたりといった感じの内容で、メインはサメ映画というよりも『医療サスペンス映画』っぽいお話という感じ。
ただポロニア監督の作品で、そんなシリアスな人間ドラマが描かれる訳も無くて、変異体の死体から発生した新型ウイルスに感染した医者がゾンビ化してみたり、サメの攻撃で海底基地が破壊されて脱出を余儀なくされたりと色々とカオスな内容です。
でもまあ、あらすじだけ聞くと色々とフィーチャーが詰め込まれていて面白そうな雰囲気もあるのですが、実際にはどの部分も非常に中途半端でテンポが悪いうえに、毎度のことながら特撮もショボく役者の演技も大根なので、たった75分の映画の作品なのに、物凄く時間の経過が長く感じてしまうのがヤバいです。
また、ここまででも十分カオスな展開なのに、終盤は海底基地から脱出した主人公が、『無法者やミュータント化した人間が徘徊する地上世界で生き延びるために戦う』という、唐突な「マッド・マックス」っぽい世界観のグテグテ展開に…
その流れのまま、ラストの『なんじゃそりゃ?』みたいな投げっぱなしオチに突入してしまうという終わり方で、最後まで良く分からない(というか終盤が特に意味不明の)映画という印象でしたよ。
総評としましては、悪い意味で『なんじゃコリャ?』としか言いようが無いような『超低予算パンデミックホラー映画』って感じですね。
タイトルから『サメ映画』を期待していると肩透かしを食らわされますし、それ以外の部分もゴチャゴチャしすぎて良く分からないノリですし、訳が分からなさすぎて『ネタ映画』としてもオススメし辛い作品なのが辛いところ…
まあ、各サブスク系のサイトで無料で観れるようになっているようですので、ネタとして観てみるのもアリかもしれませんが、あまりにも『どこからツッコんでいいのか良く分からない』内容のため、ポロニア監督の作品のなかでもあまりオススメはしかねる作品というのが正直な感想ですよ…