
■■■「エア・ロック 海底緊急避難所」■■■
(60点/パニック)
知事の娘であるエヴァは、ある日、友人のジェド、ジョエルと、父の使用人であるブランドンらと共に、旅客機でメキシコのリゾート地であるカボへと向かう事となる。
しかし、飛行中に発生したバードストライクによってエンジンが破損すろという事故が発生し、旅客機は大破しながら海上へと墜落。
わずかに生き残った人たちと共に事故から奇跡的に一命を取り留めた彼らは、自分たちが海底の奥深くに沈んだ旅客機の機体の中に閉じ込められている事を知る。
そして、なすすべもなく浸水や水圧による圧壊、酸素欠乏などに怯えながら助けを待つ彼らのもとに、死体の匂いに引き寄せられた人食いザメまでもが集まって来てしまい…
墜落し海底に沈んだ飛行機の機体に閉じ込められた人々が、なんとかして危機からの生還を目指す…というサバイバルものディザスターパニック映画。
いわゆる『航空機物のディザスターパニック映画』ですが、『海底に沈んでしまった航空機の機体から脱出する』という、ちょっと捻りの効いた感じのパニック映画ですね。
俗にいう閉鎖環境型の低予算のサバイバル系のシチュエーションスリラー映画ではあるのですが、『水没した飛行機』という特殊な状況に加えて、『浸水』や『圧壊』、『酸素欠乏』の危機に加えて『半分浸水した機内にサメが侵入してきて乗客を狙う』という、危機を演出する盛沢山なシチュエーションが準備されているのは、なかなかに面白いです。
ちなみに、このサメたちが矢鱈と執念深く人間を狙う様子が描かれており、思った以上に『サメ映画』成分が強めの作品になっています。
ただ、主人公たちの陥る危機のバリエーションが豊富でシリアスで緊張感のある内容ではあるものの、基本的に『水没した飛行機内』という閉鎖環境を舞台とした低予算のシチュエーションスリラー映画のため、盛り上がるシーンや見せ場となるシーンが少なく、全体的にいまひとつ盛り上がりに欠ける印象があるのは厳しいところ。
また最初の『飛行機墜落』のシーンは割と迫力があるのですが、水中で救助を待つシーンでは延々と同じようなシーンが続くため、どうにも観ていてちょっと退屈です。
加えて主人公たちのキャラの掘り下げが弱めで、そこまで魅力的に描かれていないのも残念なところで、むしろ脇役の使用人やら老夫婦辺りの方が魅力的なキャラに描かれているのはいかがなものかと…
あと、終盤の展開は割と盛り上がりますしオチの落としどころなんかも良い感じではあるのですが、ラストの展開が山場と呼ぶにはやや弱い内容だったので、もうちょっと見せ場になるようなシーンがあれば良かったかなぁ…というのが正直な感想ではありますよ。
総評としましては、そこそこ楽しめる内容の『佳作レベルの低予算サバイバルパニック映画』って感じですね。
やや盛り上がりに欠けて物足りなさはあるものの、過剰な期待をしなければ普通に楽しめる作品ではあると思います。
サメ映画要素も強めで、サメ映画好きであれば『一粒で二度おいしい』ような内容ですので、気になるようであればチェックしてみても良い一本かもしれませんよ。