NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ホワイトシャーク 湖の水面の下に」(50点/生物パニック)

■■■「ホワイトシャーク 湖の水面の下に」■■■
(50点/生物パニック)


 アリゾナ州・ハバス湖は海と湖の水が交わる汽水域にあり、特殊な地形のため多くの魚が集まる絶好の釣りスポットとなっていた。
 しかし、そのような地形のためダムの内側にサメが侵入し、湖で遊んでいた少年が食い殺されるという事件が発生してしまう。


 それから20年後。
 弟をサメに食い殺された少年のアランは、そのトラウマから町を離れていたが、長年のトラウマを克服すべく帰郷する事となる。


 町では、1年に一度の釣り大会がまさに開催されようとしていたが、そんな矢先に再び『湖にサメが出現してダイバーが襲われる』という事件が発生。


 釣り大会の前になんとかしてサメの被害を食い止めようと考えた彼らは、町長に大会の中止を提言するも聞き入れられなかった事から、叔父のロンと協力してサメを退治しようと行動を開始するが…

 


 町を上げた釣り大会の目前に、巨大なホオジロザメザメが湖へと侵入して人々を襲う…という、人食いザメものの生物パニック映画。


 低予算B級パニック映画でお馴染みのASYLUMによる新作ですが、最近のASYLUMはイロモノ系がネタ切れなのかはたまた方針転換したのか、シリアス系のサメ映画が多くなっており、本作もサメが飛んだり陸に上がってきたり変形したりしない普通に『キチンと作られたシリアス系のサメ映画』となっています。


 お話としては『過去に弟をサメに殺されて町から去った青年が、トラウマ克服のために町へと帰郷したところ再びサメが出現。人々を守るためと弟の弔いのためにサメへの戦いを挑む…』みたいな感じのストーリー。


 サメ映画ですが、実際の内容的には『人間ドラマ』の割合が強めで、『弟が死んだ時に助けてくれなかった叔父との確執』やら、『20年ぶりに現れたサメが実は過去に弟を食い殺したサメだった』とかって主人公の葛藤を中心にドラマが展開していきます。


 この手の作品ではお約束の『識者の忠告を聞かずに被害を拡大させる町長』とかも登場するのですが、この町長も過去に色々と経緯があったり、町長の弟がサメ狩りのプロでサメに戦いを挑むも殺されてしまうというドラマがあったりと、サメ騒動を中心とした人間ドラマ部分が妙に複雑。


 人間ドラマを中心に描いているだけあってドラマ部分は悪くない出来なのですが、そのせいかサメの出番は少な目で、正直ちょっと観ていて物足りなさを感じる部分があるのは残念なところ。


 お話の序盤から『釣り大会』の事が何度もフューチャーされるので、てっきり『釣り大会』での大パニックが描かれるのかと思いきや、『釣り大会』が始まる前に事件が解決してしまうので、ぶっちゃけ肩透かしも良いところです。(笑)


 ただサメの出番は少ないものの、ラストの『異常に凶暴なサメと主人公のバトル』は割と見ごたえがあったりするので、やはり『作中にもうちょっとキチンとしたパニックシーンや見せ場があればなあ』と感じてしまうのは残念なところ。


 つか、町長が『魚を湖に入れるためにダムをこっそり爆破する』とかってアホな事をしてサメを湖に入れちゃうって展開なのですが、そんな事をせずに『ダムの入口にサメの侵入防止柵を作る』とかって対応をしておけば、物凄くスマートに事件が解決してたのでは…とかってツッコミを入れたくなったのは自分だけですかね?

 


 総評としましては、地味な内容ながらも『それなりに観れるレベルの低予算生物パニック映画』って感じですね。


 ツマんなくは無いのですが強く推す程でもないという、可も不可も無いレベルの作品というのが正直な感想です。


 普通に生物パニック映画としては観れる内容ですし、ASYLUMのシリアス路線に興味があるというのであればとりあえずチェックしてみても良いかもしれませんが、『個性的でハチャメチャなASYLUM』を期待していると肩透かしを喰らわされてしまいますので、その辺は注意が必要かもしれませんよ。