NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ジュラシック・アース 復活の王者」(20点/生物パニック)

■■■「ジュラシック・アース 復活の王者」■■■
(20点/生物パニック)


 新進の製薬会社である正仁製薬の社長のチェンは、ガンの特効薬とされる古代植物『火獄蔓蓮(フォーユーマンリエン)』を求めて、コスタリカ沖の無人島であるヌブラル島へと先遣隊を派遣。


 その場所で先遣隊は、ブロントサウルスのものと思われる巨大な腐乱死体を発見するが、ヴェロキラプトルと思われる中型の肉食恐竜の群れに襲われて全滅してしまう。


 この島にこそ『火獄蔓蓮』がある可能性が高いと考えたチェンは、 古代生物学者のシュエを含む調査チームを編成し、古代生物の徘徊するヌブラル島へと上陸する事となるが…

 


 ガンの特効薬の古代植物を探すために南海の孤島に上陸した調査チームが、肉食恐竜の群れの襲撃を受ける…という、モンスターパニック映画。


 地味に出来の良い中国製の恐竜テーマパーク映画である「ジュラシック・アース」シリーズのようなタイトルが付いていますが、内容を観た感じは特に今までのシリーズとは関係のない作品のようです。(一応、同じ制作会社が作ってる?)


 というか、パッケージに描かれているような巨大なティラノサウルスは登場せず、登場するのはヴェロキラプトルっぽい中型の恐竜が数匹程度(他に殺人バチとかもちょっとだけ登場)で、いわゆるパッケージ詐欺の作品ですね。


 「ジュラシック・アース」は、中華製の量産型の巨大生物映画の中でも何気に出来が良い作品だったのですが、本作は同じシリーズようなタイトル(というか邦題)を冠している割には、どうにも地味でツッコミどころも多い酷い出来の作品という印象。


 何が酷いって、まずとにかく『全体的にお話が地味』だという事。


 先述のとおり、登場する恐竜はヴェロキラプトルっぽい恐竜が数匹程度で、予算の都合からか各シーンで2匹づつぐらいしか画面に現れないのですが完全武装の警備チームが居るのにロクに交戦もしないままに2匹のラプトルに次々と殺されていくのは、流石に不甲斐なさすぎです。
 というか、警備チームが装備しているのが『水に濡れただけで発砲できなくなる銃』とかって、いつの時代の装備なんだよ?(笑)


 登場人物のキャラクターも酷くて、真面目なだけの主人公は物凄く影が薄いですし、その他の主要人物は仲間の敵討ちのために『恐竜を殺す事』しか頭に無い警備隊長とか、『大した理由もなく部下を殺しまくる社長』とか頭のおかしい連中のオンパレードで、観ていて1ミリたりとも感情移入できないどころか、イライラさせられるだけの要素の方が多いのは辛いところ。


 舞台設定とかも無茶苦茶で、作中で登場する無人島には『過去の研究施設』っぽい廃墟が残されているものの、その『廃墟』が何なのかの説明は一切なし。


 一応、舞台がジュラシックパーク」と同じ『コスタリカ沖』だったり、ジュラシックパーク」のオマージュやらリスペクトやらっぽいシーンがそこかしこに仕込まれていて、舞台の『匂わせ』をさせているのですが、映画の出来が酷すぎるせいで、むしろ『勝手に設定をパクって大丈夫なんか?』という心配しか浮かんできません。


 ストーリーに関しても、最後まで大した盛り上がりも無いままに『頭のおかしい連中は恐竜に食われました』という面白味の無いオチですし、ラストの妙に説教臭い映像を流すだけのエンディングもちょっとイラっとさせられますし、最後まで楽しみどころの分からない映画でしたよ…

 


 総評としましては、『イマイチどころかイマサンぐらいのレベルで盛り上がりに欠ける低予算恐竜パニック映画』って感じですね。


 ツッコミどころは多いものの、笑えるというよりも『イラっとさせられるシーン』の方が多いので、ネタ映画として観るのもオススメできないのは厳しいところ。


 正直、よほど恐竜映画に飢えてて『全ての恐竜映画をチェックするぜ!!』みたいなこだわりでも無ければ、普通にスルーしてしまっても問題のない一本だと思いますよ。