NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ジュラシック・アース 新たなる覇者」60点/モンスター:結構オススメ)

■■■「ジュラシック・アース 新たなる覇者」■■■
(60点/モンスター:結構オススメ)


 中国の沖合に数々の恐竜の化石や古代からの自然の残る『亡骨島』という無人島が発見され、その場所に古代生物を題材としたテーマパークである『荒島パーク』の建設が計画される。


 しかし、建設予定地に巨大な岩盤があった事から岩盤を爆破したところ、地下から恐ろしく巨大な大蛇が出現。
 更に他の恐竜や古代生物も休眠から目を覚まし、工事現場は壊滅させられてしまう。


 更にそんな状況を露知らず、見学ツアーの客たちが工事現場を訪れようとしていたのだった…

 


 古代生物のテーマパーク建設予定地に大蛇や古代生物が復活し、見学に訪れた人々が脅威にさらされる事となる…という、怪獣映画風味のモンスターパニック映画。


 最近流行っている中国製の巨大生物映画の新作の一つで、『超巨大な大蛇が出現する』というモンスターパニック映画ですね。


 巨大な大蛇のサイズが全長20mぐらいあるような超スケールだったり、大蛇とライバル関係の超巨大なギガノトサウルスみたいのが出現してみてバトルを繰り広げたりと、もはや『生物パニック映画』というよりは『怪獣映画』に近いような印象の作品です。


 タイトルや設定だけ見ると「ジュラシック・パーク」のパクリっぽいのですが、島を訪れた見学客たちが在住の古代生物に襲われたり、大蛇が人間の味方っぽい存在だったりと、どちらかと言うとキングコング 髑髏島の巨神」に影響を受けてる部分が多い内容で、実際ところどころにキングコングをリスペクトしたっぽいシーンも見られる感じ。


 まあノリ的には二番煎じっぽい巨大生物映画ではあるのですが、肝心の内容の方は意外とシッカリと作られた良作という印象。


 とにかく非常にテンポの速い作りで、全体の尺は70分強と短いものの映画の開幕5分ぐらいから大蛇や恐竜が出し惜しみなく画面に姿を現して大暴れを開始し、その後も『ほぼ10分置きぐらいに新たな脅威や古代生物が次々と人間を襲う』という展開で、とにかく見せ場が山盛りで退屈しない作りとなっています。


 登場する古代生物も、メインの超巨大な大蛇に加えて、ギガノトサウルスっぽい肉食恐竜、人間を丸呑みにする巨大ガエルやら人食い植物なんかも出現して、とにかく盛り沢山な内容。


 襲撃シーンのCGもかなり気合が入っているうえに、人間との絡みも多くて建物や乗り物の破壊シーンなんかもあったりして、全体的に割と見ごたえのある作りになっているのは良い感じ。


 『大蛇が人間に味方する』という設定も割と無理が無い理由付け(恐竜に襲われた少年を自分の子供と勘違いしている)がされており、全体的に意外とシッカリとプロットが練られている印象です。(まあ、古代生物の生体とか辺りの設定はムチャクチャですが…(笑))


 派手な巨大生物の暴れるシーンやらバトルだけでなく、終盤の少年がトラウマを乗り越えるシーンなんかも地味に熱いですし、とにかく見どころの多い作品という印象でしたよ。


 ただ短すぎてちょっと物足りない部分はあったので、『もうちょっと映画全体のボリュームがあればなぁ…』というのも正直な感想でした。

 


 総評としましては、『意外と良く出来た巨大生物ものパニック映画(というか怪獣映画)』って感じの作品ですね。


 キングコング 髑髏島の巨神」のような、ハチャメチャ巨大生物バトル的なノリが好きであれば、ごく普通に楽しめる映画だと思います。


 その手の作品が好きであれば、普通にチェックしておいても損は無い一本という感じですし、『続編を作る気まんまん』みたいな終わり方だったので、続編にも期待していきたいシリーズでしたよ。