NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

「ファング・オブ・モンスター」(45点/B級冒険アクション)

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■■■「ファング・オブ・モンスター」■■■
(45点/B級冒険アクション)

 歴史上の稀少品を盗み出して、金持ちの蒐集家に売りつけるという生活を続けている2人組の泥棒のコリーとテレンスは、ある日、謎の大金持ちからある稀少品を手に入れて欲しいという依頼を受ける。

 その稀少品とは、ベタニアのラザロが復活の際に身に着けていたという『イエスの奇跡の力が込められた石』で、この石の力を使って反キリストがこの世に復活しようとしているので、これを阻止するために石を邪教集団の手から盗み出して欲しいと言うのだ。

 最初は半信半疑で、仕事の手付金欲しさに依頼を引き受けた2人だったが、調査を進めるうちにこの話が事実だと知り、邪教集団との闘いへと巻き込まれていくのだった…


 パッケージだけ見ると、なんとなくモンスターホラー映画っぽい印象も受けるんだけど、その実態は2人組の泥棒が主人公のB級冒険アクション映画。

 B級の中でも相当グレードの低いB級といった感じ(というかむしろC級)の映画で、強引なストーリーやちょっとおバカなコメディタッチのノリは嫌いじゃ無いのですが、随所に見られる『金かかってないなぁ…』って感じの演出やアクションシーンのショボさは否めない感じ…

 映画のパッケージにも描かれているモンスターは、もう見たまんま『悪魔っっ!!』って感じ…(というか、ゲームの「ウィザードリー」に登場する末弥純氏の描いた「グレーターデーモン」そのもの)で結構カッコ良いんですが、ロクに活躍もせずに出てきた瞬間に殺されてしまうのが哀しい所。
 CG作る予算が少なかったんだね、予算が少ないって切ないね……

 お話そのものはB級ですし、凄く面白い訳でも無いけどとりたててツマんなくも無いね…といった感じで、途中まではまあそれなりに楽しんで見れました。

 が、しかし…

 コレを言っちゃうと物凄いネタバレになっちゃうので、ポイントだけ隠し文字で書きますが…あのあんまりにもあんまりな…『何の前触れも無く主人公の相方が凄絶な爆死を遂げ、その後に全く何のフォローも無し』とかって唐突なオチはどうなの!?

 私はしばらく目が点になって戻らなくなりましたよ…

 総評としましては、まあいわゆるB級でも底辺レベルに位置するようなレベルの、下らない冒険映画です。
 深夜枠のTV映画ででも放映されれば暇つぶしにでも観るかな?といった程度の認識で、ごく普通に『観ないでも一生困らない映画』って感じの認識で良いでしょう。

 モンスターのデザインとかは、割と好きなんだけどねぇ…
 いくらなんでも、あのオチは…うにゃむにゃ。

 あと、割とどうでもいいですが悪の魔術師・マガス役の俳優さんが、観る角度によっては驚くほどウィレム・デフォーにソックリで、一瞬本人と見間違えたのは俺だけですか?