NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ゾンビ・サステナブル」(60点/モンスター:結構オススメ)

■■■「ゾンビ・サステナブル」■■■
(60点/モンスター:結構オススメ)


 ゾンビウイルスの蔓延によって文明が崩壊し、ゾンビと暴力によって支配された近未来のオーストラリア。


 兵士のリースはゾンビウイルスに身体を蝕まれながらも、地域の支配者である『大佐』の作る抗ウイルス薬によって症状を抑えながら彼の元で働いていた。


 ある日、ゾンビウイルスの治療薬開発のために、ゾンビと人間とのハイブリッドの少女であるグレイスを捕らえる事を命じられた彼は、命令に従って少女を捕らえ大佐の元へと送り届ける。


 しかしグレイスの妹のマクシと出会った事からジェネラルの悪辣な行いを知った彼は、大佐へと反旗を翻して彼女の属する反乱軍と協力してグレイスを救出するためのミッションへと参加する事となる…

 


 ゾンビウイルスによって文明が崩壊したオーストラリアで、終末を生き残ったアウトローたちがヒャッハーなバトルを繰り広げる…というオーストラリア製のゾンビものバイオレンスアクション映画。


 タイトルだけ見ると分かり辛いですが、2016年に製作された「ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ」の続編に当たる作品です。(分かりにくいので、キチンと続編と分かるようなタイトルをつけていただきたいところ…)


■映画感想:「ゾンビマックス! 怒りのデス・ゾンビ」(55点/モンスター)
https://uei-nanigashi.hatenablog.com/entry/68084252


 前作はまさに『マッドマックス的な世紀末の世界で生き延びた人々がゾンビやならず者を相手にヒャッハーと大暴れする』みたいな内容で、「マッドマックス怒りのデスロード」をリスペクトしまくった『イキオイだけのソンビ映画』という感じの内容だったのですが…


 本作では純粋にその内容をパワーアップして『更にイキオイだけのゾンビ映画』になった印象です。


 前作では『マッドマックスっぽい世界観』と言いつつも、割と低予算で地味さが目に付くような印象だったのですが、予算も含めて色んな意味でパワーアップされているのは良い感じ。(つっても、相変わらず低予算ではありますけど…)


 前作から引き続いて『ゾンビを燃料に使う(正確にはゾンビの出すメタンガスを燃料に使う)自動車』の設定もバカっぽくて良いですし、反乱軍の『ゾンビとハイブリッドの女戦士』はゾンビを自在に兵士としてコントロール出来たり、敵は『サイボーグ化した無敵のゾンビ兵士』を使って対抗してきたり、頭の悪い設定(誉め言葉)がテンコ盛りといった印象。


 バトルシーンも前作に比べると大幅に増量されて全体的に派手になってて、馬鹿映画が好きであれば主人公たちのハチャメチャな大暴れを観ているだけでも楽しいです。


 ただ、ストーリーに関しては前作以上にグテグテな印象なのは困りもの。


 一応、前作とストーリー的には繋がりがあって、敵が前作の敵のボスの弟(?)だったりするようなのですが、正直に言って8年も前に公開されたグテグテな内容の前作のストーリーなんて良く覚えてないですし、本作でも割と雑な説明しかされないため、それっぽい事を語られてもなんだか良く分かりません。


 その他の部分も色々と細かい部分でツッコミどころ満載…


 まあでも、そういうグテグテな要素を全て無視したとしても、十分に楽しめる内容でしたし、正直言って『細かい部分を気にしたら負け』という精神で楽しんだ方が良い作品ではないかと思いますよ。

 


 総評としましては、良い意味で『イキオイだけで作られた頭の悪いゾンビものアクション映画』って感じの作品ですね。


 『ゾンビ+マッドマックス』というノリに興味がある人や、お馬鹿系のパワフルなゾンビ映画が好きな人であれば、普通に楽しめる一本だと言えるでしょう。


 あと前作を観た事があって気になっている人なら、『純粋に前作をパワーアップさせたような内容』の作品ですので期待してチェックしてみても損は無いと思いますよ。