■■■「怪獣大決戦ヤンガリー」■■■
(75点:オススメ)
アメリカで全長50m以上ある謎の巨大恐竜の化石が発掘される、化石の発見に騒然となる科学者達であったが、化石と一緒に発見された古代人の碑文によると、この化石は2億年前に封印されたヤンガリーと呼ばれる恐るべき生物兵器の骨である事が判明する。
おりしもその時、地球の軌道上に謎の宇宙船が出現し謎の光線を発射、光線を浴びたヤンガリーは復活し街を破壊し始める。
果たして人類は、大怪獣ヤンガリーに対抗する手段はあるのか?
といった感じのストーリーの、いわゆる『怪獣映画』。
アメリカの怪獣映画っていうと真っ先に「USゴジラ」を思い出しますが、この映画はアメリカが舞台になってこそいるものの製作を行ったのは韓国の映画会社で、話の構成や設定から、かなり日本の怪獣映画の影響を受けている事が見受けられます。
ちなみに怪獣のヤンガリーはCGで作成されているのですが、これが口から火炎を発射し尻尾でビルを薙ぎ倒すという、いかにも『怪獣らしい』なかなかの暴れっぷりで、地味な活躍しかしなかったUSの某巨大イグアナと違って、これなら日本の怪獣マニアにも納得の出来栄えでしょう。
ストーリーに関しても、ラストなんかはニヤリとさせるような展開(なるほど、ソレで『怪獣大決戦』な訳ね)で、なかなか怪獣映画のツボを良く捕らえた作りとなっています。
しかし、この映画の宇宙人って、2億年前に死んだ怪獣の骨を人類が掘り出すのを見計らって、地球まで怪獣を復活させにやってくるなんて…
なんとも気の長い侵略計画ですなぁ…2億年もあれば、その間にいくらでも侵略するチャンスなんてあったでしょうに。
総評としましては、怪獣映画好きならとりあえず観ておいて間違い無い作品ですので、是非ともチェックしときましょう。
はっきりいって、最近の日本のゴジラシリーズとかより全然面白いです。(ただし前作の「ゴジラ×モスラ×キングキドラ」は除く)
それ以外の人は、お好みで…って感じで。
それにしても、最近のアジア映画のパワーは侮れない事よのう。