「ドリームクラブ」(Xbox360)：ファーストインプレッション

全国のピュアなギャルゲーユーザーが注目のXbox360用ソフト「ドリームクラブ」を『アルコール』と『おつまみ』を片手に１周目クリアしてみましたので、まずはファーストインプレッションなんかを…

　とりあえず序盤の少しだけを触ってみた感じだと、『思ったよりもキチンと作られたギャルゲーだな』という印象。

　なんせ「SIMPLE2000」シリーズで、箸にも棒にも引っかからないような珍ソフトを連発してたTAM SOFTですから、たとえ地雷でもショックは受けない覚悟をしていたのですが、失礼な言い方ですが『意外なぐらいにシッカリと作られてるな』って感じです。

　ゲームのシステムは『良くも悪くも古臭いギャルゲー』って感じですね。

　フラグ立ての条件が分かり辛くて、難易度としてはちょっとシビアな感じ。

　古くからギャルゲーをやってきたような人ならば、クリアの条件やパラメータの調整のしかたを考えながら『手探りで進めていく』という感覚が楽しく感じる人も多いと思いますが、そういうのをメンド臭いと感じる人には辛いゲームかも？

　やたらと奇抜な性格のキャラクターや主人公の行動は『現実的じゃない』と冷めた目で見るのではなく、『うわ、何か変なこと言い出したーーッ！！』とツッコミを入れながらプレイするのが紳士の嗜みです。（笑）

　でも単純に古臭いだけじゃなくて、『カラオケモード』や『ほろ酔いモード』といった新奇性を備えている部分もあるので、『ギャルゲーの新たな地平』に触れてみたいと言う人には、かなりオススメできるんじゃないかと…

　事前情報で何も言われて無かったのですが、ゲーム本編のメニューに「ドリームクラブLIVE店」というメニューがあって、それを選択するとおもむろに『オンライン対戦モード』に突入したのは、本気でビビりました。
　（ソフトを買ってないフレンドに『「ドリクラ」にオンライン対戦モードが付いてた！！』と言っても、誰にも信じて貰えませんでした。）

　ちなみに、ギャルゲーで『オンライン対戦』って何をするのかと言いますと、いわゆるカラオケモードの『応援合戦』みたいなのがプレイ出来まして、分かりやすく言うと『音ゲーのオンライン対戦』ですね。

　ちなみにこのモードで勝つと『ゲーム内で利用できるお金』が手に入ってゲームの進行が少し楽になるので、割と対戦をプレイしている人は多いようです。

　また、対戦は『プライベートマッチ』でも部屋を立てる事が出来たり、待ち合わせ部屋では女の子とお酒を飲みながら待つ事が出来たりと、割と凝った作りになってて色んな意味でサプライズでした。

　あと某誌で指摘されていた、『読み込み時間』や『キャラのセリフやモーションの少なさ』に関してですが…

　『読み込み時間』に関しては、起動直後の『初回読み込み』は長いですが、それ以外は『そこまで気にならない程度のレベル』ですかね？
　ただ『繰り返しプレイ』を前提と考えると、後々はちょっと気になるようになるかも？

　モーションの少なさは『まあこんなもんでしょ？』って程度かなぁ？
　そもそも３Ｄギャルゲーで、そこまでモーションが豊富なゲームなんてお目にかかった事が無いのですが…

　まあ確かに、キャラ毎の『モーションの使いまわし』が多いのは、若干気になったかなぁ…
　もうちょっと、キャラの固有モーションを準備して欲しかったけど、まあTAM SOFTにそこまで要求するのは酷か？

　ただ『メッセージ』に関しては、『ランダムで喋るセリフの種類が少ない』ってのなら同意ですが、『会話で同じ選択肢ばかり表示される』ようだとソレは単純に『フラグ立てに失敗してる』って事なので、それを元に攻略法を探っていくのがギャルゲーのプレイの仕方だと思うのですが…
　後者を指摘してるんだとしたら、単なる言いがかりな気もします。

　実際は、他にもシステム周りとかで細かいツッコミどころは多くて（今どきメッセージのバックログが無いとか、オプション画面がタイトルまで戻らないと変更できないとか）、全体的に垢抜けないというか『惜しい部分』は目立つので、良く出来ているんだけどファミ通箱○での『あと一歩の踏み込みが足りない』ってのは割と的を射た評価では無いかと。

　でも『オートセーブ』に関しては、『基本はオートセーブだけどセーブを複数作れる』ぐらいの救済措置があっても良かったかなぁ？
　（繰り返しが前提のゲームで、万が一でもデータが破損したら取り返しが付かないですし…）

　ちなみに、某「DOAX」とかと違って『データのコピー』は出来るので、メモリーユニットを持ってればバックアップは可能です。
　その辺は安心といえば安心ですね。（もちろん『重要な選択肢でミスった場合のリカバリ』も可能。）

　あと、ウワサどおり難易度は『ちょっと高め』です。
　最近のギャルゲーでは、異例なぐらいの難易度の高さかも？

　ナオ狙いで１周目をプレイしてみたのですが、ものの見事に『ノーマルエンド』でした。
　（つか、ナオは全キャラの中でも、とりわけ難易度が高めらしい…）

　とまれゲーム内容からして、それこそ『酒でも片手にダラダラとプレイする』のが、このゲームの正しいプレイスタイルだと思います。
　ユーザビリティの不便さも目くじら立てて指摘するようなレベルじゃ無いですので、ギャルゲーが好きで本作が気になってる人なら、とりあえず『プレイしておいて損は無いタイトル』だと思いますよ。

　個人的に、双葉理保とかの『小ネタの仕込みっぷり』とかにちょっと笑いました。（今までの他の出演ゲームの話題が出てきたりする。）
　流石は元祖Ｄ３ヒロインってところか…

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　あと余談ですが、序盤で割と楽にお金を稼ぐ裏技的な方法なんかをちょっとだけ…

　先ほど、本作が『オンライン対戦』に対応してて、対戦に勝つと賞金が貰えるって事を書きましたが、実はこの『賞金』はフレンド同士のプライベートマッチで勝利しても貰う事が出来ます。

　要は、フレンドと談合してプライベートマッチをやりまくれば、時間さえかければお金は稼ぎ放題になるんですね。

　更に本作の対戦では『プレイヤーの得点が同点だった場合』は『同率１位』と見なされるので、参加者の全員が『応援を全くせずに０点で終了』すると『全員が１位』という事になって賞金が貰い放題に…

　４人で部屋を立てれば毎回２万円づつ貰えるので、割と効率良くお金が稼げるんじゃないかと…（まあ、『ピュアな紳士』のやるべき行為では無いですが…）

　まあそんな事しないでも、後半になったら割と効率の良いバイトが出てくるので、１周を『捨てプレイ』する前提でプレイすれば、お金で困る事は無さそうですけどね。
　（２周目以降も所持金は持ち越せるようなので。）