NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ギガ・シャーク」(40点/生物パニック)

■■■「ギガ・シャーク」■■■
(40点/生物パニック)


 ある日、外科医のシェンは、洋上で行われる従妹イーランの誕生日パーティに参加する事となる。


 イーランのボーイフレンドであるティエンミンと、彼の職場の上司ウェンディーと共に4人でヨットで洋上に出た彼らだったが、ウェンディーに嫉妬するイーランの悪戯によって、船の上に戻れなくなるというアクシデントが発生。


 そんな矢先に洋上を漂う彼らを巨大なサメが襲撃し、イーランがサメに襲われて喰われてしまう。


 なんとか近くを漂流していたボートの上に避難した彼らだったが、ウェンディーもサメに噛まれて負傷し、一刻も早い治療が必要となってしまい…

 


 洋上で誕生日パーティを行っていた若者たちが、ふざけていて海に落下したところ巨大ザメに襲われる…という、中国製の生物パニック映画。


 最近、大量生産されている中国製の生物パニック映画やらモンスター映画のうちの一本ですが、内容的には特にコレといった特徴がなくて盛り上がりに欠ける『地味でオーソドックスなサメ映画』という印象の作品です。


 お話的には先述のとおり『ヨット遊びをしていた若者たちがふざけていて落水して船に戻れずに困っていたところ、巨大なサメの襲撃を受ける』という、ホントにそれだけの内容。


 登場人物が全部で4人アバンタイトルでサメの顔見せのために2人ぐらい喰われる人が出てくるけど)しか居らず、そのうち1人は最初の10分ぐらいで速攻で喰われてしまうので、なんというかとにかく登場人物が少なくてお話が薄いのが特徴です。


 サメのCGはそこそこ気合が入っており(といっても他の作品の流用かもしれませんが…)、襲撃シーンでは何故か矢鱈と水面に顔を乗り出して襲って来てくれるので、襲撃シーンにそこそこ迫力があるのは悪くない印象。


 ただ登場人物が少なすぎるせいで襲撃シーン自体が少な目で、『ダラダラと洋上を漂流しているだけ』みたいなシーンも多くて、70分程度の尺の映画なのに間延び感が強いのは困りもの。


 一応、会話シーンでキャラの掘り下げみたいなものあるのですが、それも妙にアッサリしていてドラマ的にも盛り上がる要素が無いため、全体的にどうにも冗長で退屈です。


 ラストで「ロスト・バケーション」をリスペクトしたっぽいシーンなんかがあるものの、キャラの掘り下げも薄くて主人公にもサメにも魅力が無く、緊張感もあまり無い作りのため、いま一つ盛り上がりに欠けるんですよね。


 せめて登場人物や巨大ザメにもうちょっと魅力があれば、もっと楽しめる内容になったのかもしれませんが…


 ただ、中国の映画にしてはヒロイン勢の水着シーンが多めで、お色気的に目の保養になるのは良い点ではあるかなぁ…


 主人公たちのビジュアルも良いので、もしかしたら人気女優とかアイドルの売り込み的な作品だったりするのかしらん?

 


 総評としましては、『いま一つ緊張感が薄くて盛り上がりに欠ける巨大ザメものの生物パニック映画』って感じですね。


 本作ならではの見どころも薄く、どうにも盛り上がりに欠ける内容ですので、オススメするような要素はあまり見当たらないというのが正直なところ。


 まあ冗長なだけでそこまで酷い映画ではないので、気になるようであれば観るのを止めるほどではないですが、よほど急いで観たいとかで無ければどこかのサービスでサブスク入りを待っても良い程度の作品かもしれませんよ…