■■■「レディ・サバイブ」■■■
(35点/アクション)
イラク戦争の退役軍人でありアルコール依存症のテスは、結婚を控えた妹の開催するバチェラーパーティに姉のベスと共に参加する事となる。
人里離れた丘陵地にある一軒家に女友達どうしで集まった彼女たちはパーティを楽しみ始めるが、テスは会場がどこかおかしい事に気づき、警戒心を強める。
やがて夜になった頃に、休憩のために屋敷の外に出てきたローズが何者かに弓矢によって射られて殺されるという事件が発生。
慌てて屋敷の中に逃げ込んだ彼女たちは、屋敷の周りが正体不明の男たちに包囲されている事に気づく。
謎の男たちは、彼女たちに『家の中にあるある物』を渡す事を要求してくるが、男たちの要求に身に覚えのない彼女たちは困惑してしまい…
人里離れた屋敷でバチェラーパーティを行っていた女性たちが、正体不明の男たちに包囲されて命を狙われる…という、サバイバルアクション映画。
なんとなく設定やらタイトルやらを聞くと『デスゲーム』系のサバイバル作品っぽいですが、実際の内容の方はどちらかというと『ホームインベージョンもの』のテイストの強い作品ですね。
お話としては、『とある女性グループが人里離れた農場の一軒家でバチェラーパーティを開くんだけど、家の中にある「ある物」を狙う男たちの集団に包囲されてしまい、生き延びるために戦いを決意する』みたいな感じの展開。
設定そのものは割とありがちか感じなんだけど、色んな部分で『なんじゃそりゃ?』と言いたくなるような作品で、とにかく『微妙な映画』というのが正直な感想。
「レディ・サバイブ」なんてタイトルが付いている割にはサバイバル要素はあまりなくて、謎の男たちに包囲された主人公たちが『引きこもっているだけ』の時間が長くて、観ていてどうにも退屈。
軍人の主人公もそこまで派手なアクションを見せてくれる訳でもなくて、とにかくダラダラとしたシーンが多いです。
また、一応は『女性グループのサバイバル作品』みたいな感じの内容なのですが、この女性グループの面々が身勝手で腹が立つような連中ばかりで、主人公も含めて魅力を感じる部分が殆ど無いのが困りもの。
それに加えて敵役となる男たちも特に魅力が感じられなくて、観ていても『誰が殺されても特に気にならないかな?』みたいな連中ばかりなので、どうにも緊張感が感じられずに盛り上がりません。
一応は『謎の男たちの目的は何なのか?』というのがお話のメイン要素のひとつになるのですが、コレもたいして面白味の無い理由で意外性も何もないですし、ストーリーの展開も含めて捻りが無さ過ぎて逆に驚かされるレベル。
オチも『なんのこっちゃ?』と言いたくなるような中途半端な終わり方ですし、全体的に『この設定なら、もうちょっと面白くできただろ?』とツッコミを入れたくなるような作品でしたよ…
総評としましては、変な表現になりますが『普通にツマんないアクション映画』というのが正直なところです。
壊滅的にツマんないという程では無いですが、コンスタントに『盛り上がらない作り』になっており、過剰なストレスが溜まる事は無いものの面白い要素も無くて、どうにも退屈な作品でした。
特に推すような部分も無いですので、よほど何かの理由があって気になるとかでも無ければ、普通にスルーしてしまって問題のない一本だと思いますよ。