NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ファイナルガール」(45点/サスペンス)

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■■■「ファイナルガール」■■■
(45点/サスペンス)

 幼いころに両親を亡くしたヴェロニカは、その才能を認められてとある組織によって殺し屋としての訓練を受ける事となる。

 十数年の特殊な訓練を経て成長した彼女は、最終試験としてとある『男たち』の抹殺を命じられる。

 その男たちとは、地元の名士たちの息子で言葉巧みにナンパした少女を『狩り』と称して森の中で追いかけまわしては殺害するという、凶悪な4人組の高校生の集団だった…



 少女をナンパしては森の中で殺害する高校生集団と、殺し屋に育てられて特殊な技能を持ったブロンドの美少女が戦うという、アクション系のサスペンススリラー映画。

 設定だけ聞いて、最初はいわゆる『レイプリベンジもの』のサスペンスの亜流なのかと思いきや、どちらかというと殺し屋の少女が主人公のアクション映画という感じの内容でした。

 お話としては『謎の組織によってサバイバルと戦闘スキルを仕込まれた少女が、最終試験としてサイコな殺人鬼の高校生4人組と戦う事となる…』という感じの内容。

 時系列に沿って、少女が受けた訓練の様子やら高校生の集団の鬼畜な行動なんかも描かれるのですが、主人公にしてもターゲットの高校生集団にしても、そこまで深くキャラが掘り下げられることも無くて、ホントに『殺し屋の少女が高校生たちを調査して殺害するまでのプロセス』が淡々と描かれている感じの作品です。

 お話が淡々としててストーリーが薄いからといって、アクションシーンに気合が入っているかと言われるとそうでもない印象。

 ただまあ、お話が薄いからといって究極にツマんない訳でも無いのですが、全体的にお話のテンポもあまり良くなくて少女と高校生たちが戦い始めるまでも割とダラダラとした感じで引っ張られますし、そもそもアクションといっても『殺し屋の少女(基本は素手)とボンボンの高校生たち(バットや斧で武装)でドツきあう』ってだけなうえに、少女も戦闘訓練を受けている割にはそこまで強い訳でも無くて、基本的に戦闘も地味でとにかくアッサリとした内容です。

 高校生の集団が、殺される前に幻覚剤を飲まされて『自分たちが恐怖するもの』の幻覚を見るという演出もあるのですが、この演出もいま一つ何が描きたいのか良く分からない感じで正直に言って『別に必要なかったんじゃない?』って感じたのは自分だけ?
 (ラストのリーダーを殺すシーンでは、それなりに意味があったと思うけど…)

 なんというか、クズの男たちが無垢な少女によって殺されていくのは痛快ではあるんですが、それ以外に別に見るべきところも無く特に派手な要素も殆ど無いので、とにかく盛り上がりに欠ける映画という印象でしたよ。

 まあ、ヒロインの女の子が割と可愛いのは良かったかなぁ?


 総評としましては、『特にコレと言った見どころの無い薄味なアクションスリラー映画』ってのが正直なところですね。

 サスペンスとしても盛り上がりに欠けますし、カタルシスもそこまで強くないですし、いま一つどこを狙って作られたのか良く分からない感じの内容。
 (敢えて言うなら、日本でも良くある『アイドルが主演のアクション映画』とかに系列が似てる気がするけど、もしかしてそういう系統の作品なのかしらん?)

 特にオススメもしませんがダラダラと観る分にはそれなりに観れる内容ですので、ネット配信とかTV放映で観れる機会でもあれば『まあお好みで…』って感じの一本だと思いますよ。