NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ナチス最強兵器-アイアン・ウルフ-」(25点/モンスター)

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■■■「ナチス最強兵器-アイアン・ウルフ-」■■■
(25点/モンスター)

 1945年のドイツ。
 ナチスミュラー博士は最強の人造人間を作る実験を行っていたが、実験の完成間近に彼の研究所は連合軍の攻撃を受け、博士の作り出した人造人間は研究所の奥深くに封印されてしまう。

 そして現代。
 レオンらの7人の男女は、バンドの再結成ライブを行う場所を探して廃墟と化したナチスの研究所へと侵入し、そこでライブの準備を始める。

 しかし彼らが『封印された扉』を開いてしまった事から、研究所の中で閉じ込められていたナチスの作り出した最強兵器である怪物が解放されてしまい、怪物は一人また一人と犠牲者を増やして行くのだった…



 ナチスの研究所に訪れた若者たちが封印された扉を開いてしまった事から『最強兵器』が解放されてしまい人間たちを襲うという、モンスターホラー映画。

 なんか『ナチス最強兵器』とか謳って(うたって)いるので、てっきりキャプテンアメリカ」みたいな人造人間の登場するミリタリー系のドンパチな内容かと思っていたのですが、大げさなタイトルの割には何か『ごく普通の出来の悪いモンスター映画』という感じの作品でしたよ。

 というか「アイアンウルフ」なんてカッコ良い名前なので、どんな生物兵器が登場するのかと思っていたのですが、ただの『軍服を着た狼人間の着ぐるみ』で百歩譲っても仮面ライダーの怪人レベルという印象。

 何と言うか、とにかく色んな意味でガッカリ感の強い作品です。

 まあ特撮が安っぽくても内容が面白ければ良いのですが、中身の方もかなりダメダメな感じ…

 まず怪物の出し惜しみが酷くて、序盤は怪物が出てくるまでダラダラしすぎだし、怪物が登場する中盤以降も怪物が画面に写ってない時間が長すぎです。

 襲撃シーンも『着ぐるみの一部』(手とか顔のみ)を使って撮影されたっぽい『襲撃のイメージ映像』みたいな感じで全く盛り上がりませんし…
 っていうか、この深夜の特撮番組レベルの怪物の着ぐるみってそこまで予算がかかるようなものでも無いので、常に画面に出ずっぱりでも問題なさそうなもんなのに、どんだけ予算が少なかったんだよ?

 設定も色々と無理がありすぎで、『軍の施設が襲撃されて怪物が封印されてしまった』という設定の割には、施設はそこまで隠蔽された場所でもないし、封印されてる扉は入り口のすぐ側で特に隠されてる訳でも無くて中からガンガンと扉を叩く音がしてるのに、なんで戦後の65年間も誰にも気付かれずに放置されてたんだよって言う…

 しかも怪物の正体は、ナチスが遺伝子操作で作ったものかと思いきや、実は『ホントの狼人間を捕獲して研究してただけでした』という『別にナチスの研究施設じゃなくても良くない?』って感じの設定だし、何かもうグテグテです。

 つかナチスの要素が『軍服を着てたら襲われない』って以外に全く無いので、ミリタリー的な要素が薄すぎですよ、マジで…

 キャラの立て方もイマイチで、主人公が『過去にファシズムに傾倒していた』という設定があるので、その辺が本編と絡んでくるのかと思いきや全く活かされてないですし、他のキャラも印象薄すぎで『いつ殺されたんだか全く記憶に残らないような連中』ばかりですし…

 ラストの怪物の退治の仕方もアッサリしすぎで盛り上がる要素が皆無ですし、なんというか誉める要素を探すのが難しいレベル。

 『事件が解決したようで解決してない』というオチはちょっとだけ良かったけど、本編の評価に影響するほど面白い訳でも無いし、全体的にどうにも盛り上がりに欠ける映画でしたよ。


 総評としましては、一言で言うと『普通にツマんないD級ぐらいのモンスター映画』といった感じの作品ですね。

 観るのが苦痛というほど酷い訳でもないのですが、ぶっちゃけコレといって見るべきところも無いですし誉めるような要素も殆ど無いので、とてもじゃないけどオススメできるような内容ではありません。
 むしろネタ映画としても昇華できないので、煮ても焼いても食えないような映画と言えるかも?

 『狼男の出てくる映画は全てチェックしてるのでどうしても見たい』とかって特殊な事情がなければ、よっぽど時間を持て余していてもスルーしてしまって問題ない作品だと思いますよ…