NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

『東京ゲームショウ2005』へ行ってきました。(後編)

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 そんな訳で、遅くなりましたが東京ゲームショー2005レポート』の後編です。

 つっても、普通のゲームの紹介記事は大手のゲーム系サイトにて散々公開されているので、まあ個人的に気になった事とかタイトルとか、その他のイロイロに関して、独断と偏見をまじえつつ簡単に紹介したいと思います。

■■■Xbox360■■■
 ハード本体に触れてみての感想ですが…

 MS的には一般向けを意識してデザインを行い、日本向けに小型化したと大見得を切っていますが…

 まあ、デザインが前のXboxよりも良くなったのは認めますが実物を見ると結構デカくて、あんまり小さくなったという印象は受けません。
 正味、小型のスリムタワーPCぐらいの大きさがあります。

 まあ、前のように無駄に存在感が無くスッキリした感じなので、感覚的には小さくなったような気がするかな?
 少なくとも、奇抜過ぎてゲーム機にすら見えない「PS3」のデザインよりは、よっぽどマシです。

 新型のコントローラーは、以前の物よりも一回り小さくなってデュアルショックよりはちょっと大きいかな?』って程度。
 サイズが小さくなった上にワイヤレスなので取り回しも良くなりましたし、アナログスティクの操作感やLRトリガーの使いやすさは以前からエクボのパッドの方が使い易かったので、標準添付のコントローラーとしての使い勝手は最強クラスでしょう。

 PS3は映像出展とモックの展示のみで、任天堂はあいかわらずショウには不参加という事もあって、実質的に今回のショウで触れる唯一の次世代機となっていた事から、参加者の注目度は非常に高かったXbox360ですが…

 注目度=売上という訳ではなく、『注目はしてるけど、とりあえずは様子見しておこう』って人が一番多いと思いますし、半年後にはライバルのPS3も出てくるので、現状のラインナップのままでは辛い戦いになるでしょう。

 しかし噂では、旋光の輪舞等の意外とマニア向けっぽいタイトルとかも、何気にラインナップとして発表されつつあるようなので、この辺が充実してくればなんとかイケるかも?


 他に、試遊台で遊んでみたゲームに関して一言程度。

■■■デッドライジング(Xbox360)■■■
 全国のゾンビマニア垂涎の、超B級ホラー的おバカ風味のアクションADVゲーム。

 もう、コレをやってみたくてゲームショーに行ったと言っても過言じゃないようなタイトルです。

 「バイオハザード」がパズル的な謎解きが多いのに比べると、こっちはあきらかにアクション寄りな内容で、主人公が手近にある物を何でも武器にして戦う事が出来、ゾンビをバットで殴り飛ばしたりチェーンソーで切り刻んだりショットガンで吹っ飛ばしたりゴミ箱で殴り倒したり
 武器が無ければ、素手でボディスラムで投げ飛ばしたり、ジャイアントスイングで振り回したり、フェイスクラッシャーで顔面を叩き潰したりと、主人公の「キャプテンスーパーマーケット」のアッシュもビックリなワイルドっぷりが相当笑えます。

 SEGAゾンビリベンジ」にアドベンチャー要素を加えたようなゲームって言えば、一番しっくりくるかも?

 次世代ゲームの中では、ある意味で最もギャラリーの笑いを取っていた注目タイトルでした。(笑)

 Xbox360の処理パワーを使って、同時に1,000体以上のゾンビを同時に動かせるとの事でしたが、ゲームショーのバージョンでは開発中のため100体同時にしか出てこないそうです。
 と言っても、主人公が持ってる武器がバットとか鉄パイプとかなので、別に1000体が100体になったから楽勝という訳でもなく、数が少ないなんて事は決して気にはなりません。(っていうか、100体でも十分に数の暴力で殺されます)

 開発途中という事もあって、まだまだポリゴンが荒かったり、フレームレートが低かったり、時々フリーズしたりしてましたが、まあその辺は発売までに改善されるでしょう。

 体験版では時間制限性で、死ぬとタイムが減っていきタイムが無くなるとゲームオーバーといったシステムでしたが、このシステムはショー限定版なのかな?
 この仕様のまま発売されたら思い存分ゾンビが倒せないので、微妙に嫌かも?

 とりあえず期待通りな内容に、このゲームの為にXbox360を買う事は確定デス。


■■■カメオ:エレメンツ・オブ・パワー(Xbox360)■■■
 4匹のモンスターに変身出来る妖精の少女を操作して戦うアクションADVゲーム。

 Rare社の作品だけあって普通にアクションゲームとしての完成度は高く、体験版で遊んだ範囲だけでも十分に面白さは伝わりました。

 もともとXboxで作られてたタイトルらしく、流石に絵は綺麗ながらも『360の性能を十分に使ってるか?』と言われると、ちょっと微妙な感じ…

 キャラデザは、日本人ウケでは無い物の引かれるようなデザインでもないので、予定通りにロンチタイトルとして発売されれば、それなりに売れるでしょう。

 割と普通のゲーム、でも普通に面白いです。


■■■キングコング(PS2)■■■
 ピーター・ジャクソン監督によるリメイクで、今冬に公開される「キングコング」のゲーム化作品。

 人間パートコングパートを交互にプレイし、FPS風アドベンチャーアクションゲームとを両方楽しめるという作りなのですが…
 プレイしてみた感じだと、どっちも中途半端で今ひとつ面白味に欠ける感じ…

 結構期待してたんだけど、ゲームとしてはちょっと微妙かなぁ?
 これなら、映画だけで我慢します。



 他はゲーム以外のネタで1点。

■■■30デイズ・ナイト(30DAYS OF NIGHT)■■■
 D3パブリッシャーのブースで、カラーコピーのチラシのみがひっそりと配られていました。
 ゲームでは無くて、アメリカンコミックのホラータイトルのチラシです。
 >http://www.steveniles.com/thirtydays/

 どうやら、米国で大ヒットしたバンパイア物のゴシックホラーコミックのようです。

 各巻3,000円程度と少々高めの価格設定なのが難ですが、アートグラフィーとかがカッチョよくて気になるので発売されたらチェキしてみようかと思います。


 あとゲームショーの基調講演で、任天堂の「Revolution」絡みの情報が公開されましたね。

■■■任天堂「Revolution(仮)」隠されていたコントローラ明らかに■■■
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0509/16/news038.html

 いわば、ガンシューティングの銃型コントローラー(最近だと「剣神ドラゴンクエスト」?)みたいな機能を通常の通常のコントローラーに持たせて、ポインティングデバイスの代わりに使おうというアイデアですね。

 コントローラーの方式自体はそれほど新しい物でも無いですが、コレを標準のデバイスとして利用しようというのは、なかなか思い切ったアイデアです。

 記事に書かれているとおりガンシューティングやFPSのような画面を直接ポインティングするゲームをはじめ、マウスのように直感的な操作を行う為のデバイスとして等…色々な使い方が可能になりそうで、どんな遊びが生まれるのかは楽しみな限りです。

 がしかし、気になる点も2点程あります。

ポインティングの認識性の高さはどの程度か?>
 まず、1点目は認識性の問題。
 コンシューマ向けの銃型のコントローラー等を使った事がある人なら分かると思いますが、銃型のコントローラーとかって認識性があまり高くなく、ある程度の場所は狙えても、画面の思い通りの場所をピンポイントで狙うのは意外と難しいです。
 FPS等の場合はミリ単位でのカーソル操作が要求されるような局面も少なくないですし、果たしてそこまで精密な使用に耐えるのかどうか?
 設定の仕方によっては、『画面の右端にカーソルが行かない』とかって冗談のような仕様にならなければ良いですが…

<意外と重くて手が疲れるのではないか?>
 まず、2点目は重量の問題。
 これまたガンシューティングとかをやってると分かりますが、画面に向かってリモコンを構え続けるのって結構手が疲れるもので、30分ぐらいプレイしてると普段から鍛えてる人でもなければ腕がダルくなってきます。

 特にこのコントローラーの場合は、おそらくバッテリーか電池を搭載しての使用が前提と思われますので、TVのリモコン程度の重量になるのは確実。
 となると、アクションゲーム等をプレイする時はともかく、RPGみたいな長時間遊ぶゲームをこのデバイスでプレイに耐えるのかどうか…

 とまあ、この辺は実際の仕様が分からないと何とも言えない所ですが、少々気になった部分ではありました。


 とりあえず、単純に現行機の機能アップの「PS3」に対して、ネットでのゲームやコミュニティの新たな広がりを追求した「Xbox360全く新しい遊びの形を考える「Revolution」三者三様の戦略が展開されて、次世代ゲーム機の戦いはなかなか面白い局面へと入っていきそうな予感ですね。