■■■「ゾンビ・オア・ダイ」■■■
(35点/モンスター)
武装集団によって拉致された村人たちは、収容所で謎の注射を打たれた後に山奥へとトラックで連れてこられる。
トラックから山中の荒地に降ろされた村人たちは訳も分からずに困惑するが、武装集団はそんな彼らを次々と銃撃によって虐殺。
武装集団から逃げるうちに、地面に空いた深いクレバスへと落下したアルヴィンとエシュラの夫妻は、運よく銃殺を逃れる事に成功する。
彼らは、武装集団の去った隙にクレバスからの脱出を図ろうとするが、そんな矢先に同じようにクレバスに落下した仲間の死体がゾンビとして復活するという異常事態が発生し…
謎の武装集団に襲われ荒野に空いた深い穴の底にゾンビと一緒に閉じ込められた夫妻が、なんとかして生き延びて脱出しようとする…というゾンビものサスペンススリラー映画。
『穴の底にゾンビと一緒に閉じ込められた夫妻』の様子を描いた、いわゆるワンシチュエーションタイプのスリラー映画なのですが、一言で言ってしまうとなんというか『どうにも退屈な映画』というのが正直なところです。
お話としては『謎の武装集団によって山奥で虐殺が行われるなか、なんとか2人の夫婦が深い穴の中に落下する事で虐殺を逃れるんだけど、外には武装集団が待ち構えているうえ穴の底から脱出もままならない状況に陥ってしまい』みたいな感じの展開。
序盤は『武装集団による理不尽な虐殺』なんかが描かれて、そこそこ見せ場もあるのですが、中盤以降は狭い穴の底で若い夫婦がグダグダとやっているだけで、ひたすら見どころらしい見どころがありません。
一応は『武装集団は本当に去ったのか?』とか『どうやって体力が尽きる前に足がかりの無い穴の外に脱出するか』みたいなところをサスペンス要素として描いているのですが、シチュエーションからも想像できるとおり殆どが会話劇で完結してしまうような内容のため、とにかく地味なんですよね。
まあ、タイトルにも書かれているとおり『ゾンビ要素』もあるにはあるのですが、お話に絡んでくるのがかなり終盤で『ソンビ要素が無くてもそこまで困らないんじゃない?』ってレベルの薄さで、タイトルとかパッケージから期待できるようなゾンビ成分は殆ど皆無なのは困りもの。
また、会話劇が中心のシチュエーションスリラーの割には主人公たち夫婦のキャラがそこまで掘り下げられてもおらず、夫婦の関係性とかがいま一つ良く分からないため、サスペンスとしても盛り上がりに欠けるんですよね。
せめてゾンビ要素をもう少し濃く絡めるか、もしくはサイコサスペンス的な要素をもうちょっと強くした方が盛り上がったんじゃないかなぁ?
思いっきりネタバレになりますが、サスペンス要素を引っ張った割にはラストも救いが無いうえに物凄い投げっぱなしなオチですし、全体的にいまひとつ楽しみどころを見出すことが出来ない作品でしたよ…
総評としましては、どうにも『盛り上がりに欠けるワンシチュエーション系のゾンビ映画』って感じですね。
設定だけ見ると『ゾンビとサスペンスの融合』みたいな感じですが、ソンビとしてもサスペンスとしても弱い内容のため、正直なところオススメポイントが見当たりません。
正直なところ、よほど気になるとかで無ければ普通にスルーしてしまっても問題のない一本だと思いますよ。