NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「ウォーハント 魔界戦線」(55点/オカルト)

■■■「ウォーハント 魔界戦線」■■■
(55点/オカルト)


 1945年の第二次大戦末期のドイツ。
 連合軍の輸送機がドイツの森林地帯に墜落したことから、米軍のブリューワー軍曹の率いる部隊は、生存者の救出と機密文書の回収のために森の奥地へと赴く事となる。


 しかし、彼らは森の中で正気を失ったドイツ兵やゾンビ化した仲間の兵士たちの襲撃を受けるという異様な事態に遭遇。


 実はその森は恐るべき『魔女の隠れ家』で、彼らはその呪いによって徐々に正気を失い、仲間同士で殺し合いをはじめるようになっていくのだった…

 


 『魔女の棲む森』へと任務で訪れたアメリカ兵の部隊が、その呪いによって恐るべき事態に遭遇する…という、オカルト風味のアクションホラー映画。


 B級ホラーながらも、準主役でミッキー・ロークが出演していたりと割と気合の入った作品ですね。


 タイトルやら設定から、なんとなく『「ブレアウィッチ」みたいな雰囲気重視のリアル系のオカルト映画かな?』と思っていたのですが、戦争映画という事もあってかオカルトよりもアクション要素が強めの印象で、内容的にも銃撃戦やらのアクションシーンが多め。


 むしろ『人気のない森の不気味さ』みたいな要素はあまりなくて、オカルトテイストはそこまで強くありません。


 基本的には『兵士VS魔女』がメインの展開となり、魔女は幻覚や呪いによって兵士を殺していくのですが、それ以上に『物理攻撃』で兵士を殺しまくっていく辺りが、いかにもアメリカ映画だなぁ…という印象。(笑)


 ただ、アクションシーンが多めで見せ場はそこそこ多いものの、序盤の展開とかに割とグダグダ感が強くて、雰囲気作りもイマイチなので全体的にややテンポの悪さが感じられるのは気になります。


 ややネタバレになるのですが、終盤は『実はアメリカ軍の真の狙いは魔女の持つ魔術書だった』みたいなドンデン返し的な展開に突入して、ミッキー・ロークの演じる軍の上官が魔女を相手に派手にドンパチを繰り広げるという超展開に突入するのは、なかなか意外性があって笑わせてくれます。
 (それも『片目に金ピカの眼帯をつけた軍の司令官』という、めっちゃ濃いキャラだし(笑))


 ただ肝心の魔女とのバトルシーンが、やたらと暗い地下室みたいな場所で繰り広げられるために、一番盛り上がるシーンで何が起こっているのか良く分からないのは本作の一番の残念な部分かなぁ…

 


 総評としましては、低予算で退屈な部分もあるものの『そこそこ楽しめるレベルのアクションホラー映画』って感じの作品ですね。


 お馬鹿な設定やらトンデモ展開やらまあまあ観れる要素はありますので、設定とかが気になるようであればチェックしてみても良いかもしれません。


 ただそこまで強く推すほどの内容でも無いので、急がないようであればレンタルが安くなるのを待つなりサブスク系のサイトでの配信を待つなり、『まあお好みで…』って感じの一本ではないでしょうか…