■■■「帰ってきたエクソシスト・シャーク」■■■
(10点/モンスター)
マイケル神父の捨て身の行動により、究極の悪である『悪魔ザメ』が撃退されてから数年後。
神に絶望した修道女が悪魔に赤ちゃんを生贄に捧げ、再び『悪魔ザメ』を召喚してしまうという事件が発生。
時空を自在に越えて移動する能力を持った『悪魔ザメ』は、修道女の呼びかけに応じてビーチや湖だけでなくあらゆる場所で人間を襲いはじめる。
マイケル神父の弟であるダニエル神父は、この世界に『悪魔ザメ』が再び現れた事を察知し、究極の悪である『悪魔ザメ』を倒すために十字架を手に立ち上がるが…
過去に神父の活躍によって撃退された『悪魔ザメ』が、神に絶望した修道女によって再び召喚され人間たちを襲うようになる…という、オカルト風味のモンスターホラー映画。
2016年に作られた「エクソシスト・シャーク(デビルシャーク)」の続編に当たる作品なのですが…
前作の「エクソシスト・シャーク」は、『ビックリどころか地獄の鬼ですら卒倒するレベルでツマんない内容』で、散々サメ映画を観ている自分のなかで『今までの人生で観たサメ映画の中で一番ツマらなかったサメ映画を挙げろ』と言われたら、真っ先に候補に挙がるようなタイトルだったりするので、何をトチ狂ってこの映画の続編を作ろうと思ったのか割と本気で理解不能です。
(「帰ってきた~」とか言われても、『お前は帰ってくる必要なかったやろ』としか言いようがありません。(笑))
■映画感想:「デビルシャーク」(3点/モンスター)
https://uei-nanigashi.hatenablog.com/entry/68297299
ただ、ストーリーからして全く『理解不能』で1ミリも楽しめなかった前作と比べて、今回はストーリーが『意味が分かる内容』になっているのは物凄い進歩。
意味が分からな過ぎて『観る事そのものが苦行』のような状態だった前作に比べると、キチンと映画として観れるようになっただけでも十分に評価できるレベルです。
ただ、ストーリーが理解できる内容になったからといって、『面白いか』と言われると『ちっとも面白くない』と評価せざるを得ないような映画なのが困りもの。
本編とたいして関係のないどうでも良いシーンが全体の5割ぐらいを占めており、とにかくお話が前に進まなくてひたすらダルい展開をダラダラと見せられるのは、なかなか辛いものがあります。
というか、最初に食われたナンパ男はともかく、メインのストーリー(悪魔ザメの存在)に殆ど関係のない遊園地で遊ぶレズカップルとか、ダンサーのカップルのエピソードとか、尺を割いて丁寧に描く意味あったんか!?
サメのCGも、前作よりは多少はキレイになったとはいえ、泳いでるシーンは『いったいどこの異世界だよ?』みたいな感じで、襲撃シーンに臨場感もクソも無いですし…ただ、前作と比べると『犠牲者がサメに喰われるシーン』が『ちゃんとサメに喰われているように見える』のは大きな進化かも?
どうでもいいシーンの尺が物凄く長いのに対して、本来の見せ場となるべき『悪魔ザメと神父の対決シーン』は神父がサメを一撃で撃退して5秒ぐらいで終わりですし、もはや何を描きたいのか意味不明。
ラストの意外な展開はちょっと面白かったですが、あまりに唐突過ぎてちょっと笑ってしまったのは自分だけですかね?
(まだ続編を作る気があるという事はなんとなく伝わりました。(笑))
総評としましては、相変わらず『物凄くダルい内容の超低予算のZ級モンスターホラー映画』って感じですね。
ただ、前作に比べると『理解できるレベルのクソ』にレベルアップしており、そういう意味では前作ほどのインパクト(というより虚無感)は無くなってしまった印象。
前作よりマシになったとはいえ酷い内容なのは間違いありませんので、その辺を踏まえたうえでネタ映画として観るのであれば、まあアリかな?
うっかり前作を既に観てしまっている人は『続編として進化した部分』を確認するために、せっかくだからこちらもチェックしてみても良いかもしれませんよ…