■■■「呪怨 ~劇場版~」■■■
(60点:---)
強い恨みや怨念を抱いて人が死んだ場合、その霊は呪怨と呼ばれる恐ろしい悪霊と
なる。
これは過去に惨殺事件のあった家屋で、呪怨によって引き起こされる恐るべき怪現象と、その家屋に関わった人間達の辿る運命の物語である。
ビデオ版が非常に怖かった事が話題を呼び、その劇場版として製作されたリメイク作品。
日本最恐ホラーという触れ込みでCMされていたので、ご存知の方も多いかと思われるホラー映画なのですが…
確かにこの監督の作品は『絵面だけ見るとムチャクチャ恐い』のですが、ストーリーに関しては何といいますか…
この作品、ビデオ版も物語内での時系列の並びやら人間関係やらの説明が非常に不親切で、大概ストーリーが分かり難かったのですが、劇場版は更に分からなさに拍車がかかっていて、ビデオ版を見たことが無い人には、恐らく意味不明です。
何といいますか、何でビデオ版で一番恐かったし説得力があったカヤコの出自の秘密のシーンまでカットしますか?
コレではカヤコはさておき、お父さんの霊なんか『誰こいつ?』って感じで、恐さが半減してしまうと思うのですが…
なんか、もともとストーリーが無くて評価しづらい話でしたが、劇場版は更にストーリーが無くなっており、なんとも評価しがたいです。
総評としましては、まあ恐い映画なのは間違い無いですが、あまりにも話が分かり難いので、ちと一般の人にはお薦め出来かねます。
どっちかというと、ビデオ版の方がマダ分かりやすいので、気になる人はビデオ版を借りて観ることをお薦めします。
コレのハリウッド版をサム・ライミ監督が作ってるらしいんだけど、一体どうなってしまうんだろう?
ちなみに「呪怨2 ~劇場版~」では、この辺は多少改善されており、ちゃんと理解できるストーリーがあるらしいので、そっちに期待かなぁ?
あと、基本的に恐いシーンが多いのですが、布団の中からカヤコが出てくるシーンで思わず笑ってしまったのは私だけ?