NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

クイーンスパイダー (50点:---)

■■■「クイーンスパイダー」■■■
(50点:---)

 シカゴの電気技師のディーンは、ある日、廃墟となった研究所を閉鎖する為に仲間と一緒に電気設備の停止点検に訪れるが、そこで隠された秘密の部屋の中にある小型の原子炉に繋がれた奇妙な装置を発見する。
 装置の操作パネルを触っていたところ偶然にも装置が作動し、仲間の一人が出現した光の柱へと吸い込まれてしい、後を追って光の柱へと飛び込んだ彼等は、シカゴと良く似た奇妙な町へと飛ばされる。
 そこは人類がクモ人間に支配された、恐るべきパラレルワールドだったのだ。


 タイトルだけ見てモンスターパニックものかと思って観たのですが、意外にも猿の惑星ならぬ「クモの惑星」みたいな、SFテイストの濃い作品でした。

 研究所の博士が研究中にパラレルワールドへの扉を開いてしまったせいで、クイーンスパイダーが地球に大挙して現れ、クイーンスパイダーに噛まれた人間は毒によって操られる『クモ人間』と化してしまったせいで、人類が滅亡の危機にたたされた…とかいった、それらしい説明がなされているのですが…
 この『クモ人間』ってのが指の爪と歯が鋭くなっているぐらいで、別に身体能力や防御力が優れている訳でもなく、かといって狡知に長けている訳でも無くてどっちかっていうと突撃するしか能が無い無能っぽい集団で、大ボスであるクイーンスパイダーにしてもたいして強い訳でも無く『こんな連中が万単位で攻めてきても人類は滅亡の危機には陥らないだろう』といった感じで、実際にはツッコミどころ満載な設定だったりします。

 だからといって話そのものが超ツマんないかというと、そこまで酷い訳でもなく、まあそこそこ普通に観れるレベルのお話かな?

 ただ、主役のモンスターであるクイーンスパイダーのデザインが、まんま『怪人クモ女』って感じで、レトロチックにヘボナイスな格好をしており、この手の映画が好きな人ならちょっと嬉しくなる感じではあるのですが、全然見せ場も無くあっという間にヤラれてしまうのは残念なところ。

 総評としましては、まあ観ても損する程に酷い映画では無いものの、レンタルとはいえ改めて金払って観るほどの映画では無いかな?って感じの作品です。
 とりあえずTVとかでやってて、タダで観れるならば趣味に合わせて観ておいてもいいかもしれません。

 基本的に下らない作品なので、『うわっ、下らねぇ!!』と言いながらも作品を楽しめる人ならどうぞ。