NIGHT_SHIFT (B級映画&ゲーム雑感 上井某BLOG)

上井某(家主)が観た「B級映画」(主にホラーとサスペンス)の感想と、たまにゲームとかアニメとかについてつらつらと語るブログです。

映画感想:「アダム -神の使い 悪魔の子-」(50点/サスペンス)

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■■■「アダム -神の使い 悪魔の子-」■■■
(50点/サスペンス)

 学校で生物学の教室勤めるポールと妻のジェシーの2人は、今度8歳になる一人息子のアダムと共に幸せな生活を送っていた。
 しかし、一家を突然の不幸が襲う…息子のアダムが誕生日の翌日に突然の交通事故で命を落としてしまったのだ。

 そんな、愛する一人息子を失い悲嘆にくれる2人の元に、産科医のリチャードと名乗る男が現れある話を持ちかける。
 それは、クローニングの技術を用いた非合法な医学の研究に参加することで、死んだ息子を再びこの世に蘇らせるという物だった…


 非合法のクローニング技術をモチーフとした医学サスペンス映画。

 『クローンで誕生した子供が実は…』ってのは、割と医学サスペンス映画としては割とありがちなパターンですが、本作もそういう意味ではこの手のネタとしれはオーソドックスなお話と言えるでしょう。

 ややネタバレになってしまいますが、序盤での視聴者をミスリードを誘う演出がなかなか上手くて、ストーリーの先の展開が読めないのは結構上手い部分だと思いました。

 ただ、その演出故に物語の展開がどうにも地味になってしまっており、全体的にイマイチ盛り上がりに欠けるのは惜しい所と言えるでしょう。

 お話そのものは、ストーリー展開も結構凝っててそれなりに面白いとは思うのですが、キャスティングに関して、怪しい産科医役のロバート・デ・ニーロの存在感や主人公夫婦の配役は悪く無いと思うのですが、影の主役とも言える息子のアダム役の子役がそこまで演技が上手く無くて、キャラクター的に他のキャラに食われてる感があるのが残念な所ですね。

 子役にもう少し存在感があれば、もっと面白い映画になってたと思うので、もうちょっとその辺を意識してキャスティングして欲しかったかな?

 本作で一番不満だった部分は、大きなネタバレになってしまうので隠し文字にて記載しますが…

>>>ここよりネタバレ
 中盤までの展開は結構面白いんですが、『これ収拾付かなくなるんじゃないの?』と思って観てたら…
 ホントに収拾付かなくなって何の解決もオチも無いまま終わっちゃったのは『流石にどうよ?』って感じでした。
 オチがもうちょっとシッカリしてたら割と良い映画になったと思うんですけど、ここまで投げっぱなしだとちょっとねぇ…
>>>ここまでネタバレ


 総評としましては、なんと言いますかホントに『可も不可も無い』といった感じのごく普通のサスペンス映画です。

 若干不満点もあるものの、別に取り立てて文句を言う程に酷い訳でも無いですし、かといって改めてオススメする程に面白い内容って訳でもありません。

 ぶっちゃけ、わざわざ金払って観るほどの作品って訳でもないと思うので、TVとかで放映されてタダで観れるか、借りるとしてもレンタルの値段が安くなってから観る程度で十分では無いかと…