（６５点／オカルト：結構オススメ）
突然の不審な自殺を遂げた友人のデビーの死に疑問を抱いたレインは、彼女の遺品の中にあったヴィジャボード（西洋版こっくりさん）を使ってデビーの友人らと共に彼女の魂を呼び出そうと試みる。
果たしてデビーの霊は呼び出されたかに見えたが、その交霊術の実験以来、彼女たちの周りでは不気味な現象が相次いで起こるようになり、やがて彼女たちが呼び出したのはデビーの霊ではなく、何か『別の存在』である事が判明するが…
変死した友人の霊を呼び出そうとしてヴィジャボード（西洋版こっくりさん）を使った若者たちが次々と怪奇現象にみまわれるという、オカルトホラー映画。
なんかタイトルだけ見ると物凄くイロモノっぽい感じですが、実際の中身の方は「こっくりさん」を題材とした非常にオーソドックスなタイプのオカルトサスペンス映画という感じの作品です。
っていうか、配給会社は何を思ってこんな奇天烈なタイトルを付けてしまったんだろうか…（ちなみに原題は「OUIJA（ヴィジャ）」と内容そのまんまなタイトルです。）
まあ変なタイトルはさておき、実態としては意外と良く出来たオーソドックスなオカルトホラーという感じの内容でしたよ。
お話としては『友人の謎の自殺の原因を探るためにヴィジャボードを行った若者たちが次々と怪奇現象に襲われていく』といった感じのストーリーで『友人の魂を呼ぶつもりの彼らが本当に呼び出してしまったものは何なのか…』という謎解きが中心にお話が進んでいきます。
オーソドックスな題材だけあってお話自体は割とコテコテな内容でそこまでの意外性は無いのですが、謎解き要素とかのお話の組み立て方がなかなか良くできており、サスペンスとして普通に面白いのは良い感じ。
また、伏線とかネタの仕込み方が非常に上手くて『ああ、あれってそういう意味があったのね』ってのが後になって分かるような展開が多くて、観ていて（サスペンス的に）非常にスッキリします。
加えてオカルトとしての雰囲気も良い感じで、序盤～中盤辺りにかけての不気味なテイストや怖がらせる演出は手法はなかなかのもの。
ただ盛り上げ方が上手い割には、犠牲者が殺されるシーンが矢鱈とアッサリしておりちょっと物足りなさを感じたので、もうちょっと凝ったシチュエーションとかインパクトのある残酷な感じの演出があっても良かったかも？
まあでも終盤の展開とかもなかなか熱い感じで面白かったですし、ちょっと後をひく感じのオチの付け方とかも上手い落としどころだと思いましたので、全体的に満足度の高い作品でしたよ。
総評としましては、なかなか良くできた『佳作レベルのオカルトサスペンス映画』って感じの作品ですね。
強烈なインパクトとかは無いものの、オーソドックスながらも良い感じにまとまった映画だと思いますので、そういうタイプの作品が好きな人であればとりあえずチェックしておいても損は無いと思いますよ。
個人的には、『奇をてらわない内容なんだけど普通に推せるレベルのオカルト映画』って感じで、なかなかオススメの一本だと思いました。
