■■■「アブダクション・プロジェクト 遭遇」■■■
(40点/サスペンス)
田舎町でのラジオ局でUFO関連の番組のパーソナリティを務めるリドリーは、ある日、『黒服の男』に追われるクリスタルと名乗る女性を助ける事となる。
彼女は幼いころに両親を何者か殺害されて以来、奇妙な現象に見舞われるようになったという。
実際に『黒服の男』を目撃し尋常ではないものを感じ取った彼は、UFO研究家のリラや陰謀論い詳しい技術者のリドリーらと共に彼女の周辺を調査しはじめるが、調査を進めるに従って彼らの周りにも異常な現象が起こるようになり…
田舎町でUFO研究をする男が『黒服の男』に追われる女性を助けた事から、恐るべき陰謀に巻き込まれていく…という、サスペンスホラー映画。
いわゆる『アブダクション』のネタを扱ったサスペンスホラーなのですが、単なるUFOものかと思いきやという訳でも無いという、ちょっと一筋縄では行かない感じのホラー映画です。
お話としては、『『黒服の男』に追われる女性をかくまった男性が、彼女から話を聞いていくうちにとてつもない陰謀論の片鱗に触れる事になる』みたいな感じの展開。
最初のうちは、UFOネタ+サスペンスホラー的なノリでお話が進んでいくのですが、お話が進むに従って『HAARP』やら『MKウルトラ』のやらへとどんどん話が広がっていき、予想外にスケールのデカイお話へと展開していくというノリはなかなか面白いです。
特にこの、予想外の方向にどんどんお話が広がっていくので、先の展開が全く読めないという部分は意外性があって良い感じ。
ただ意外性があるのは良いのですが、色々と詰め込みすぎてるせいで後半は明らかに消化不良を起こしており、全体的にちょっとグテグテ気味なのは気になるところ。
特に自分には終盤~オチの展開は、何が言いたいのやら良く分かりませんでしたよ…
序盤の事件が起こり始めるまでの『陰謀論談義』のシーンもテンポが悪くてイマイチでしたし、尺を割いて説明してる割には元のネタを知らないと分かりにくいような部分が多くて、ちょっと不親切な作りという印象。
色んなネタを関連付けて色々と詰め込もうというアイデアは面白いと思うのですが、もうちょっとスッキリとまとめた方が良かったんじゃないかなぁ…
総評としましては、アイデアは悪くないんだけどグテグテすぎて『どうにも良く分からない微妙なサスペンスホラー映画』になってしまっている感じ…
ネタの詰め込みっぷりは面白いのですがちょっとグテグテすぎる感じがあったので、もうちょっと上手くまとめればそこそこ面白い作品になったんじゃないかという気はします。
見るべき部分も無くは無いので、UFOネタとか陰謀論ネタとがが大好きで、気になっているようであればチェックしてみても良いかもしれませんよ。