■■■「REDCON-1 レッドコン1 戦闘最大警戒レベル」■■■
(55点/アクション)
近未来、イギリスで人間をゾンビ化させたうえに身体能力を著しく向上させるという謎のウィルスのパンデミックが発生する。
なんとかゾンビを閉鎖地域に隔離する事に成功した英国は、事態を終息させるためにウィルスを作り出したとされるレインズ博士を捜索するべく、米英の特殊部隊から編成された8人の捜索チームを閉鎖区域に派遣する事となる。
しかし、その区域は進化したゾンビや武装したギャングたちの徘徊する、彼らの想像を超える危険な場所で、更に彼らの任務には驚くべき秘密が隠されていたのだった…
ゾンビウィルスに汚染され隔離された区域に特殊部隊のメンバーたちが科学者の捜索ミッションに挑むという、ゾンビものアクションホラー映画。
いかにもアクション映画ってタイトルですが、ほぼタイトルの印象通りにアクション要素強めのゾンビ映画って感じの作品ですね。
お話としては『英米の特殊部隊から編制された救出チームが、ソンビだらけの隔離エリアにゾンビウィルスの開発者である科学者の捜索に挑むが、実は彼らの任務には隠された秘密があり…』というような、良くも悪くもコテコテな設定ですが…
実際の中身の方も想像の範囲を超えないレベルで、それなりにシッカリと作られたアクションホラー映画って感じです。
映像にやや安っぽさは感じられるものの、ゾンビはメジャータイトル並みにかなり大量に出現しますし、パニックシーンやアクションシーンなんかも割とシッカリと作られており、特殊部隊らしく銃撃に始まり、肉弾戦やナイフ格闘、日本刀を武器にする戦う隊員なんかも居たりして、アクション映画としての見せ場はなかなか豊富。
ただ格闘シーンなんかは割と良く出来ているのですが、なぜか銃撃戦のシーンの演出がイマイチで、あまり迫力が感じられなかったのは残念なところ。
ストーリーそのものもまあまあキチンと作られており、中盤以降のお話が動き出してからの流れは悪くないのですが、映画の尺がほぼ2時間もあるせいで、無駄に尺が長くて全体的に非常に間延びした感じになってしまっているのは困りもの。
前半はひたすらゾンビと戦っているだけのシーンの連続なので、お話がなかなか前に進まないうえに登場人物のキャラクターが全く分からないせいでお話に入れ込めなくてちょっと退屈ですし、逆に中盤以降は唐突なキャラの掘り下げみたいなドラマシーンが多くて、こっちはこっちでテンポが悪くて冗長な感じなんですよね。
この辺は、もうちょっとバランスを上手く取れなかったものかなぁ…という感じでした。(というか、尺は全体的にもうちょっと切り詰められた気がします。)
ラストなんかは無駄に盛り上がる矢鱈と熱い展開で、そういった悪くない部分もあるのですが、全体的にいま一歩の物足りなさを感じる部分が多くて、ちょっと残念な印象を受ける作品でしたよ…
総評としましては、やや低予算さは感じさせられるものの『そこそこ観れるレベルで仕上がっているアクションホラー映画』って感じの作品ですね。
強く推すまでは行かないですがまあまあ楽しめる部分も多いですので、ゾンビもののアクションホラー映画とかが好きであれば、普通に楽しめる映画ではあると思います。
設定やらタイトルやらから受ける印象そのまんまな内容の作品ですので、気になっているようであればチェックしておいても損は無いかもしれませんよ。