■■■「トルク」■■■
(75点/バイクアクション:超オススメ)
バイクショップのメカニックであるケアリーは、ある日、整備の為に預かったバイクに大量の覚せい剤が積まれているのを発見し、ギャング達の手に覚せい剤が渡るのを恐れた彼はタイへと高飛びする。
数年後、街へと戻ってきた彼は恋人の元へと訪れるが、彼を待っていたのは対立するギャング達の弟殺しという無実の罪と言う、覚せい剤を取り戻す為に仕組まれた罠だった。
ケアリーは中間達と一緒に警察やギャング達の追撃をかわし、なんとか無実の罪を晴らすべく、ギャング達の罪の証拠である覚せい剤の隠されたLAへ向けて大追跡劇を繰り広げる事となる。
一言で言ってしまえばバイク版「ワイルドスピード」とでも言うような、高速バイクアクション映画。
面白いとのウワサは聞いて居たのですが、単なる「ワイルドスピード」のパクリ映画かと思ってスルーしていたのですが…いやはや、とんでなかったです!!
単なるバイクを使ったアクション映画かと思いきや、あにはからんや…
むしろ「ワイルドスピード」×「少林サッカー」みたいな感じで、もうとにかく『ありえねーー!!』って感じのノリの無茶苦茶なアクションの目白押し。
「ワイルドスピード」なんかも、かなり無茶なカーアクションを連発していましたが、なんせこっちはバイクですので、搭乗者が剥き身な分だけアクションの幅が広いし、見た目のインパクトも全然上。
走行中の隣のバイクに飛び移るなんてのは朝飯前で、バイクで並走しながら「マトリックス」ばりの格闘をしてみたり、走行中の列車の屋根にバイクで飛び乗ってそのまま屋根の上を走りながら戦ったりと、絶対にソレは無理だから!!って言うような無茶苦茶なシーンの連発。
ラストの時速400km出せるモンスターバイク「Y2K」を使った超高速バトルでは、バイクが走るだけで近くの人はフッ飛ばされるわ、ソニックブームで窓ガラスは割れるわの大騒ぎ!!
『そんなアホな!!』と思いつつも、映像や音楽のカッコ良さと、アホらしい内容を割り切って作ってしまうパワフルさ加減に、『いいぞ、もっとバカをやってくれ!!』と応援すら送りたくなってしまうのが、この映画の凄い所でしょう。
いやもう、ホントにこのアクションシーンは必見です!!
ストーリーに関しては…まあ語るほどの内容でもないし、この映画でストーリーに付いての批評なんかするだけヤボって物でしょう。
カッコいいバイクがいっぱい出てきて、セクシーなお姉ちゃんが出てきて、とにかくバイクが高速で大暴れしまくるってだけで、もう十分。
ホントにそれだけの映画なんですが、それを見てるだけでもメチャクチャ楽しい映画なのですよ!!
総評としましては、B級の中のB級の超B級映画とでも言うようなバカ度の頂点突破した超おバカ映画。(←誉め言葉)
頭の悪いB級アクション映画を観たいと求めているなら、近年でこれ以上に相応しい作品は無いと言っても良いでしょう。
何も考えずに頭を空っぽにして楽しめる事ウケアイです。
唯一悔やまれるのは、この映画を劇場で観ておかなかった事ですねぇ…いや、マジに劇場に行って置けば良かった。
しかし、それを差し引いてもB級マニアならビデオでも是非とも観て置くべき快作です。
バカ映画好きならコレを観れ!!って感じで必見の一本ですよ。