■■■「肉喰怪物キラーツリー」■■■(30点/モンスター)
クリスマスシーズンを目前にし、スキーリゾート施設のオープンを控えたヘイゼルビルの街は、 にわかに活況を帯びていた。 しかしそんなある日、キャンパーたちが森で正体不明の肉食動物に襲われて死亡するという事件が 発生。 同様の事件現場に見覚えのあった森林警備隊(レンジャー)のマーク・コーディは、事件が数年前 に出没した肉喰樹木の仕業であると確信し、証拠を掴む為に調査を開始するが…
遺伝子操作だか何だかの影響で肉食性になったモミの木が人間を襲うと言う生物パニック映画。
木が人間を襲うというと「ガーディアン 森は泣いている」とか「タキアン」とかを連想しますが、あんな上等なものではなく、もっとC級というかD級というか…むしろZ級に近いようなトラッシュムービーです。
(※ 上記の2本も大概B級なので上等かどうかは微妙ですが…)
(※ 上記の2本も大概B級なので上等かどうかは微妙ですが…)
タイトルだけでは分かりませんが、本編を観るとこの映画、実は数年前に製作された「TREES」という映画の続編に当たるようです。
といってもこんな映画、観たことも聞いたことも無いので、前作が日本でビデオリリースされていたのかは不明。
一応、本編内で前作の回想シーンや説明シーンが結構盛り込まれているので、前作を知らなくてもそこまで困るような作品では無いです。
っていうか、そもそも前作を気にするほどの深い映画では無いだろう…。
といってもこんな映画、観たことも聞いたことも無いので、前作が日本でビデオリリースされていたのかは不明。
一応、本編内で前作の回想シーンや説明シーンが結構盛り込まれているので、前作を知らなくてもそこまで困るような作品では無いです。
っていうか、そもそも前作を気にするほどの深い映画では無いだろう…。
映画の内容や完成度からして、劇場向け作品ではなくTV向けかビデオ向けのリリースタイトル…だと思いたいのですが、いかんせん聞いた事も無い映画なので詳細は分かりません。
本編の方は色んな意味でちょっと凄い映画です。
何が凄いって、まずは主人公のヘタれっぷりが凄い!!
主人公は、どことなくビル・ゲイツ似(もしかしたら本人はロイ・シャイダーを意識してるのかもしれんが…)な外見のレンジャー隊員なのですが、この主人公が数年前の食肉植物襲撃事件の際に心に深いトラウマを負っていて、夜な夜な失禁して寝具を濡らすという超絶ヘタレ人間。
っていうか、そんな主人公はじめて見たよ…
主人公は、どことなくビル・ゲイツ似(もしかしたら本人はロイ・シャイダーを意識してるのかもしれんが…)な外見のレンジャー隊員なのですが、この主人公が数年前の食肉植物襲撃事件の際に心に深いトラウマを負っていて、夜な夜な失禁して寝具を濡らすという超絶ヘタレ人間。
っていうか、そんな主人公はじめて見たよ…
主人公の周辺のキャラも変な人間ばっかだし、主人公のライバルになるスキーリゾート施設のオーナーの『ドギー・スタイル』って名前も狙ってるんだか何なんだか?
しかし一番インパクトがあったのは、やっぱモンスターのデザインかな?
木が怪物になって人間を襲う…というと、皆さんやっぱりこのパッケージみたいのを想像しますよね。
しかし、実はこのパッケージみたいのは本編には全く登場しません。
木が怪物になって人間を襲う…というと、皆さんやっぱりこのパッケージみたいのを想像しますよね。
しかし、実はこのパッケージみたいのは本編には全く登場しません。
ちなみに本編に登場する怪物とは…コレです!!
絵に描いたような凶悪な面構え(目だけだけど)で、根が変化したと思われる4本足でシャカシャカと走って人間を追いかけて来ます。
そりゃ、オッサンも必死になって逃げますよ!!
そりゃ、オッサンも必死になって逃げますよ!!
っていうか、このファミコン時代のRPGのザコモンスターみたいなデザインはどうよ!?
いやもう、このモンスターが登場するだけで画面全体が和んでしまうという、バツグンの癒し効果のお陰で緊張感もへったくれもありません。
まあしかし本編内の回想シーンを見る限り、前作では食肉植物は『カメラの向こう側からスタッフが木の枝を手に持って押し付けてただけ』のようなので、CGになった分でも格段の進歩と言えるのかも?
ストーリーも支離滅裂で、終盤で主人公のトラウマの原因になっている親友が、何の前触れも無く唐突に生き返ってきてみたり、絶縁してる電気のコードに触れただけで怪物が感電死してみたりと、ツッコミどころも満載。
何か、笑わせようとしてるのか素で変になってるのか分からないネタが非常に多く、ラストもやたらとひっぱるなぁ…と思ったら、最後の最後に『To be concluded.』(次回結末)とかって文字が…
何か、笑わせようとしてるのか素で変になってるのか分からないネタが非常に多く、ラストもやたらとひっぱるなぁ…と思ったら、最後の最後に『To be concluded.』(次回結末)とかって文字が…
え、マジ、この映画続くの? 続編も俺に観ろと…?
総評としましては…いやまあ何といいますか、いわゆるクズ映画ですのであまりオススメするような内容では無いです。
ストーリーは支離滅裂で特撮も滅茶苦茶ショボいですし、ラスト付近の強引なご都合主義的展開は、ある意味で眩暈すら覚えんばかりですし…
ストーリーは支離滅裂で特撮も滅茶苦茶ショボいですし、ラスト付近の強引なご都合主義的展開は、ある意味で眩暈すら覚えんばかりですし…
ただ、もしネタ映画として興味がある場合は、特に観るのを止めませんが『自分は笑う為にこの映画を観るのだ』という覚悟をしてから観ましょう。
それなりに笑えるとは思いますので…
それなりに笑えるとは思いますので…
まあ、金払って観るほどの映画か?と言われると、正直そんな価値は無いと思いますが…